GlassFish ServerクラスターとWebサーバーをそれぞれ別のサーバーマシンに分離して負荷分散運用を行う場合に、分散先のGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナの稼動状況を監視し、故障したGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象から除外することや、故障から復旧したGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象に戻すことができます。
Webサーバコネクタの故障監視機能によって振り分けの対象から除外されたGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナに対しては、Webサーバコネクタがリクエストの振り分けを抑止します。
故障監視方式
故障監視はポート監視の方式によって実現されています。Webコンテナがリクエストを受け付けるTCPポートに対して、socketのconnectによるTCPコネクションの接続可否によって、Webコンテナの稼動状況を監視します。
例えば、上図のように、故障監視機能はマシン1とマシン2上でオープンされているWebコンテナがリクエストを待ち受けているTCPポートに対して定期的(例えば60秒ごと)にconnectを行い、接続できるかどうかを監視します。マシン1のClusterAの停止などによりWebコンテナがリクエストを待ち受けるTCPポートがクローズし、connectによるTCPコネクション接続ができなくなると、自動的に振り分け対象から除外され、Webサーバコネクタは、マシン1のClusterAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを停止します。
ClusterAを起動して、再びconnectによるTCPコネクション接続ができるようになると、自動的に振り分けの対象に戻され、Webサーバコネクタは再びマシン1のClusterAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを開始します。