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Interstage Application Server V13.1.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

付録I Red Hat Enterprise Linuxのunitファイルでの環境定義

Red Hat Enterprise Linuxでオペレーティングシステム起動時に本製品のサービスを自動起動する場合、一部の環境設定は、各サービスが提供する起動用unitファイルに対してユニットの設定を拡張する必要があります。


ユニットの設定を拡張する場合は、システム管理者権限で以下の作業を行ってください。

拡張用設定ファイルの作成

手順

  1. /etc/systemd/system/ に、設定を拡張するサービスの設定ディレクトリを作成します。


    /usr/bin/mkdir /etc/systemd/system/<起動用unitファイル名>.d/

  2. 作成したディレクトリに拡張用設定ファイルを作成します。ファイル名の拡張子は、「.conf」にする必要があります。


    /usr/bin/touch /etc/systemd/system/<起動用unitファイル名>.d/<任意の名前>.conf

  3. 拡張用設定ファイルをテキストエディタで編集し、以下のように記載します。

    • リソースの制限値を変更する場合

      [Service]
      <定義名>=<設定値>
    • 環境変数を追加する場合

      [Service]
      Environment=<環境変数の名前>=<環境変数の値>

注意

拡張用設定ファイルには、システム管理者だけが編集可能になるようアクセス権限を設定してください。

ユニット設定の拡張方法について詳細は、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

指定可能な<起動用unitファイル名>は以下です。

拡張用設定ファイルの記載

拡張用設定ファイルの記載例を以下に示します。

  • ファイルディスクリプタの最大値を500000に変更する例

    [Service]
    LimitNOFILE=500000
  • 環境変数 ENV1=env1とENV2=env2を設定する例

    [Service]
    Environment=ENV1=env1
    Environment=ENV2=env2

拡張用設定ファイルの適用と確認

拡張用設定ファイルを作成、削除、または変更した場合、オペレーティングシステムを再起動してください。

オペレーティングシステムの再起動後、以下のコマンドで、読み込まれた拡張用設定ファイルのパス名、リソースの制限値、および環境変数が確認できます。コマンドが出力する情報のうち、DropInPaths(拡張用設定ファイルのパス名)と、拡張用設定ファイルで指定したパラメタを参照してください。


/usr/bin/systemctl show <起動用unitファイル名>

注意

拡張用設定ファイルの追加、削除、および変更を適用する場合、必ずオペレーティングシステムを再起動してください。

systemctlコマンドによるunitファイルの再読み込み(daemon-reloadサブコマンド)、およびサービスの再起動(restartサブコマンド)では、サービスが正常に起動しない場合があります。