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インストールガイド

FUJITSU Software Agile+ Relief V1.1.1 ( フローティングライセンス版 )

このたびは、Agile+ Relief V1.1.1(以降、Agile+ Reliefと略します)をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
本書では、製品の取り扱い方法、ご使用時に注意すべき事項等について説明しています。
製品をご使用になる前に、必ずご一読ください。
また、旧バージョンをお使いの方は、「改善事項説明書」も必ずご一読ください。
(「改善事項説明書」はインストール後に参照することができます。)

※注意:インストールを実施するとマシンの再起動が必要になる場合があります。

本書の構成

  1. 概要
  2. インストール方法
  3. アンインストール方法
  4. サンプルプログラムの確認方法
  5. その他機能のセットアップ
付録 ライセンスサーバシステムのメッセージと対処方法

本書に記載されている名称について
Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国および、その他の国における商標または登録商標です。
その他、記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

FlexNet Publisherについて
本書は Agile+ Relief と FlexNet Publisherの基本的なインストール方法のみを解説しています。
FlexNet Publisher の使用法は、CD-ROM内のアドミニストレーションガイド ( fnp_LicAdmin.pdf ) をご参照ください。
なお、本書では Flexera Software LLC. FlexNet Publisher の画面をスクリーンショットとして引用しています。



1.概要

1.1 Agile+ Reliefの構成
1.2 ライセンス管理
1.3 必要環境

1.1 Agile+ Reliefの構成

Agile+ Reliefの構成は次のようになっています。
  • Agile+ Relief
  • Agile+ Relief 指摘メッセージビューア(以降、指摘メッセージビューアと略します)
  • Agile+ Relief C/C++
  • Agile+ Relief J

注意
  • Agile+ Reliefの実行中は、解析対象に応じて、 Agile+ Relief、Agile+ Relief C/C++、Agile+ Relief J のライセンスを1つ消費します。
  • Agile+ Relief J は、指摘メッセージビューアに対応していません。
  • Agile+ Relief J は、日本語OSで英語バージョンを使用できません。

1.2 ライセンス管理

Agile+ Relief は、Flexera Software LLC. FlexNet Publisher を使用してライセンス管理を行っています。
この管理システムは同時に使用しているライセンス数を常にチェックしており、失敗するとAgile+ Reliefを動作させることができません。
Agile+ Relief を動作させるためには、弊社からご提供するライセンスファイルを、ライセンス管理システムに適切に設定する必要があります。

このライセンス管理システムを、以降 ライセンスサーバシステム と呼びます。


1.3 必要環境

Agile+ Reliefを動作させるためには以下の環境が必要になります。
  • ライセンス管理サーバ
  • 開発者マシン
  • ソース集約サーバ
なお、開発者マシンとソース集約サーバを総じてクライアントと呼びます。


イメージ図
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※このイメージ図はインストール構成の一例です。

※Agile+ Relief C/C++、Agile+ Relief Jのみ使用する場合は、以下のものは不要になります。
環境 ソース集約サーバ
インストール対象 Agile+ Relief、指摘メッセージビューア



2.インストール方法

2.1 ライセンス管理サーバへのインストール
         2.1.1 インストール時の注意事項
         2.1.2 Windowsの場合
                  2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストール
                  2.1.2.2 ライセンスサーバシステムの設定
                  2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認
         2.1.3 Linuxの場合
                  2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストール
                  2.1.3.2 ライセンスサーバシステムの設定
                  2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認
2.2 クライアントへのAgile+ Reliefのインストール
         2.2.1 インストール時の注意事項
         2.2.2 Windowsの場合
                  2.2.2.1 Agile+ Reliefのインストール
                  2.2.2.2 Agile+ Reliefの起動
         2.2.3 Linuxの場合
                  2.2.3.1 Agile+ Reliefのインストール
                  2.2.3.2 Agile+ Reliefの起動

※ 画像をクリックすると拡大して表示されます。


2.1 ライセンス管理サーバへのインストール

2.1.1 インストール時の注意事項


  • ライセンスサーバシステムの使用するポートについて

    ライセンスサーバシステムでは、lmgrd.exe (Linuxの場合は、lmgrd) と FST.exe (Linuxの場合は、FST) のプロセスために、2つのポートを使用します。デフォルトでは、各プロセスに対して、自動的に以下のポートが選択されます。
    プロセス ポート
    lmgrd.exe (Linuxの場合は、lmgrd) 27000 〜 27009 の範囲内でいずれかのポートが選択されます。
    FST.exe (Linuxの場合は、FST) オペレーティングシステムによってポートが選択されます。


    なお、これらのポートを明示的に指定したい場合は、以下の手順で指定してください。

    1. テキストエディタで、弊社より別途提供されるライセンスファイルを開きます。
    2. SERVER 行で、lmgrd.exe (Linuxの場合は、lmgrd)の使用するポートを指定します。SERVER の後に、半角スペースをあけてポート番号を記述します。
    3. VENDOR 行で、FST.exe (Linuxの場合は、FST)の使用するポートを指定します。VENDOR の後に、半角スペースをあけて PORT=ポート番号 の形式でポート番号を記述します。
    4. ファイルを上書き保存します。

    SERVER行とVENDOR行には、異なるポート番号を指定してください。

    Image file not found

2.1.2 Windowsの場合

2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストール

以下の手順で、ライセンスサーバシステムをインストールします。

  1. インストールCD-ROMをライセンス管理サーバにセットします。
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  1. CD-ROM内の Windows\License フォルダにある arlicensemgr.exe (自己解凍形式) を任意のフォルダにコピーして実行すると、以下のファイルが展開されます。

    • lmgrd.exe
    • FST.exe
    • FST.opt
    • lmutil.exe
    • lmtools.exe
    • fnp_LicAdmin.pdf
  1. 弊社より別途提供されるライセンスファイルを、手順 2. と同じフォルダに格納します。



2.1.2.2 ライセンスサーバシステムの設定

以下の手順で、ライセンスサーバシステムの設定を行います。

  1. ライセンス管理サーバでファイアウォール機能が有効となっている場合、以下のいずれかの手段で、ファイアウォールの設定を変更します。

    手段 1 : ライセンスサーバシステムのプロセスを、ファイアウォールの例外として指定します。(推奨)

    2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmgrd.exe および FST.exe を、ファイアウォールの例外として登録します。

    手段 2 : ライセンスサーバシステムで使用するポートを、ファイアウォールの例外として指定します。
    1. ライセンスサーバシステムの使用するポートについてを参照し、ライセンスサーバシステムが使用するポートを明示的に指定します。
    2. 指定したポートを、ファイアウォールの例外として登録します。
  1. 2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmtools.exe を実行し、ライセンスサーバマネージャを起動します。
  1. メニューバーの[Mode]から、[Configuration using Services]を選択します。
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  1. [Config Services]タブを選択します。
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  1. [Service Name]"Agile+ Relief License Service" と入力します。
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  1. [Path to the lmgrd.exe file]に、 2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmgrd.exe のファイルパス名を入力します。
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  1. [Path to the license file]に、ライセンスファイルのファイルパス名を入力します。
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  1. [Path to the debug log file]に、デバッグログのファイルパス名を入力します。
    このファイルには、ライセンスサーバシステムの実行ログが出力されます。
    ファイル名に指定はありません。任意の名前を入力してください。
    ここでは例として "C:\ProgramData\AgilePlusReliefLog\ARLicense.log" と入力します。

    注意
    [Path to the debug log file]に入力するファイルパス名のフォルダ部は、システムドライブ\ProgramData 配下のフォルダを指定してください。(推奨)

    システムドライブ\ProgramData 配下以外のフォルダを指定した場合、以下の警告が表示されます。

    Windows preferred path <SystemDrive>\ProgramData to store service data is not set.

    [Path to the debug log file]に入力するファイルパス名のフォルダ部は、存在するフォルダを指定してください。

    フォルダが存在しない場合は、事前に作成してください。

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  1. サービスとして登録するために、[Use Services]のチェックをオンにします。
    システム起動時にサービスも起動する場合は、[Start Server at Power Up]のチェックをオンにします。
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  1. [Save Service]をクリックし、設定を保存します。
  1. Windowsのサービスを開き、 "Agile+ Relief License Service" のサービスを開始します。

    注意
    ライセンス管理サーバの動作環境によっては、サービスが正しく開始しない場合があります。
    その場合は、[ログオン]タブでサービスのログオンアカウントを「Local Service」から「ローカル システム アカウント」に変更して再度、サービスを開始してください。

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2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認

以下の手順で、インストールしたライセンスサーバシステムが正常に起動できているかどうか確認します。

  1. コマンドプロンプトを起動し、2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmutil.exe を、以下のコマンドライン形式で実行します。

    lmutil.exe lmstat -a -c ライセンスファイルパス

    注意   lmutil コマンドは、アクティブなユーザが多数いる場合、大量のネットワーク処理が発生します。
              アクティブなユーザが少ない時に実行してください。
  1. 以下のメッセージが表示されていることを確認します。

    port はポート番号、host はサーバのホスト名、ライセンスファイルパス はライセンスファイルへのファイルパス名が表示されます。
    以下は一例です。

    License server status: port@host
    License file(s) on host : ライセンスファイルパス

    host : license server UP (MASTER) v11.17.0

    Vendor daemon status (on host ):

    FST: UP v11.17.0
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2.1.3 Linuxの場合


2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストール

以下の手順で、ライセンスサーバシステムをインストールします。

  1. インストールCD-ROMをライセンス管理サーバにセットします。
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  1. CD-ROM内の Linux/License ディレクトリにある arlicensemgr_i386.tar.gz(32ビットOS用) または arlicensemgr_x64.tar.gz(64ビットOS用) を任意のディレクトリにコピーし、以下のコマンドで解凍します。

       例) tar zxf arlicensemgr_i386.tar.gz

    展開されるファイルは以下の通りです。

    • lmgrd
    • lmutil
    • FST
    • FST.opt
    • fstlm
    • fnp_LicAdmin.pdf
  1. fstlm を、 /etc/rc.d/init.d/ ディレクトリに移動します。
  1. 弊社より別途提供されるライセンスファイルを、 手順 2. と同じディレクトリに格納します。



2.1.3.2 ライセンスサーバシステムの設定

以下の手順で、ライセンスサーバシステムの設定を行います。

  1. ライセンス管理サーバでファイアウォール機能が有効となっている場合、以下のいずれかの手段で、ファイアウォールの設定を変更します。

    手段 1 : ライセンスサーバシステムのプロセスを、ファイアウォールの例外として指定します。(推奨)

    2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmgrd および FST を、ファイアウォールの例外として登録します。

    手段 2 : ライセンスサーバシステムで使用するポートを、ファイアウォールの例外として指定します。
    1. ライセンスサーバシステムの使用するポートについてを参照し、ライセンスサーバシステムが使用するポートを明示的に指定します。
    2. 指定したポートを、ファイアウォールの例外として登録します。
  1. 2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールの手順 3. で移動した fstlm を開きます。
  1. fstlm に定義されている以下の変数に適切な値を設定します。

    変数名 内容
    MODULEPATH 2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールの手順 2. で格納したディレクトリ
    • 末尾には、"/"を付加しないでください。
    LICENSENAME 2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールの手順 4. で格納したライセンスファイル名
    LOGFILEPATH ライセンスサーバシステムの実行ログを出力するファイルのフルパス
    • 存在するディレクトリを指定してください。
    • ディレクトリには、RUNUSERNAMEで指定するユーザによる書き込み権限を付加してください。
    RUNUSERNAME サービスを開始する一般権限のユーザ名


    編集前

    ##### Edit start #####

    MODULEPATH=
    LICENSENAME=
    LOGFILEPATH=
    RUNUSERNAME=

    ##### Edit end #####
    編集例

    ##### Edit start #####

    MODULEPATH= /opt/fst/ARLicenseServer
    LICENSENAME= fst_xxxx.lic
    LOGFILEPATH= /var/log/fstlm.log
    RUNUSERNAME= fstlmuser

    ##### Edit end #####

  1. サービスを開始するため、以下のコマンドを実行します。
    サービスの開始は、 root で行なってください。

    /etc/rc.d/init.d/fstlm start

    サービスの開始時に次のようなメッセージが出る場合があります。
    fstlm: lmgrd is already running.
    この場合は、次のコマンドでサービスを開始してください。

    /etc/rc.d/init.d/fstlm restart


    サービスの開始時に次のようなメッセージが出る場合があります。
    Failed to start fstlm.service: Unit fstlm.service not found.
    この場合は、SELinuxの設定でサービスの実行を許可、またはSELinuxを無効にしてください。
  1. 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムの状態を確認します。

    正常に起動できていない場合は、 2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールから手順を見直してください。
  1. OSの起動時にサービスを実行するため、以下のコマンドを実行します。

    chkconfig --add fstlm

ライセンスサーバシステムのサービス起動後に設定を変更した場合は、以下のコマンドを実行しライセンスサーバシステムのサービスを再起動してください。
サービスの再起動は、 root で行なってください。

     /etc/rc.d/init.d/fstlm restart


2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認

以下の手順で、インストールしたライセンスサーバシステムが正常に起動できているかどうか確認します。

  1. 以下のコマンドを実行します。

    /etc/rc.d/init.d/fstlm status

    注意   status コマンドは、アクティブなユーザが多数いる場合、大量のネットワーク処理が発生します。
              アクティブなユーザが少ない時に実行してください。
  1. 以下のメッセージが表示されていることを確認します。

    port はポート番号、 host はサーバのホスト名、 ライセンスファイルパス はライセンスファイルへのファイルパス名が表示されます。
    以下は一例です。

    License server status: port@host
    License file(s) on host : ライセンスファイルパス

    host : license server UP (MASTER) v11.17.0

    Vendor daemon status (on host ):

    FST: UP v11.17.0
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2.2 クライアントへのAgile+ Reliefのインストール

2.2.1 インストール時の注意事項

  • Agile+ Relief C/C++をコマンドでご利用の場合は、必要に応じて環境変数を設定してください。
    詳細は、「ソフトウェア説明書 FUJITSU Software Agile+ Relief C/C++ V1.1.1 (フローティングライセンス版)」の "10. コマンドでご利用の場合の動作確認について" をご参照ください。

  • ライセンスサーバシステムでライセンスを管理するため、Agile+ Reliefは複数台のマシンにインストールすることが可能です。
    Agile+ Reliefを実行するすべてのクライアントにインストールすることも可能です。

  • 旧バージョンがインストールされている場合には、アンインストールした後、インストールを開始してください。
    旧バージョンのAgile+ Reliefがインストールされているフォルダに、Agile+ Reliefをインストールした場合、警告が出力されずに上書きインストールされます。

  • 1つの環境に、Agile+ Relief(32ビット版)とAgile+ Relief(64ビット版)をインストールすることはできません。

  • Agile+ Relief Jは、動作環境としてJDK、およびEclipseを必要とします。
    Agile+ Relief J(32ビット版)をご利用の場合は、JDK(32ビット版)、およびEclipse(32ビット版)を使用してください。
    Agile+ Relief J(64ビット版)をご利用の場合は、JDK(64ビット版)、およびEclipse(64ビット版)を使用してください。
    インストール後に、スタートメニューの[FUJITSU Software Agile+ Relief J V1.1.1] - [ コードチェック操作手引書 ] を参照し、必要な設定を実施してください。

  • Agile+ Relief J は、インストールフォルダのパス名に以下の記号を含むことはできません。
          "^"     "&"     ";"

  • Agile+ Relief J はLinux環境では使用できません。

2.2.2 Windowsの場合

2.2.2.1 Agile+ Relief のインストール

以下の手順で、Agile+ Reliefをインストールします。

  1. インストールCD-ROMをクライアントマシンにセットします。
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  1. インストールするプログラムの選択画面が表示されたら、以下の操作を行います。
    1. Agile+ Relief(32ビット版)をインストールする場合
       [Agile+ Relief(32ビット版)] ボタンを選択します。

    2. Agile+ Relief(64ビット版)をインストールする場合
       [Agile+ Relief(64ビット版)] ボタンを選択します。

    ※ Agile+ ReliefをインストールするOSに合わせて、32ビット版、64ビット版を選択してください。
        ただし、64ビットOSの場合でも開発環境が32ビット版を必要とする場合は、32ビット版を選択してください。
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  1. インストールする言語を選択します。

    ※日本語OS以外で日本語を選択することはできません。
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  1. Agile+ Relief インストールプログラムが起動されたら、メッセージに従ってインストールを進めます。
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  1. [機能の選択] では環境に応じてインストールする機能を選択します。

    環境(クライアント) インストールする機能
    開発者マシン Agile+ Relief C/C++
    Agile+ Relief J
    指摘メッセージビューア (任意)
    ソース集約サーバ Agile+ Relief
    Agile+ Relief C/C++
    Agile+ Relief J
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  1. インストーラのメッセージに従ってインストールを完了してください。

    正常にインストールが完了すると [InstallShield Wizard の完了] が表示されます。
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2.2.2.2 Agile+ Relief の起動

以下の手順で、Agile+ Reliefを起動します。

重要
2.1 ライセンス管理サーバへのインストールが終了している必要があります。

  1. Agile+ Reliefを起動します。
  1. 図のダイアログが表示されず、Agile+ Reliefが起動できた場合

     これで作業は終了です。Agile+ Reliefを使用できる環境が整いました。

  2. 図のダイアログが表示されず、Agile+ Reliefも起動できなかった場合

     ライセンス管理サーバの情報を以下の形式で環境変数に設定し、再度Agile+ Reliefを起動してください。
    設定値 変数名
    FST_LICENSE_FILE port@host
    • port : ポート番号
      デフォルトのポート番号(27000〜27009)を使用する場合、ポート番号は省略可能です。
      2.1.1 インストール時の注意事項でポート番号を指定した場合、SERVER行に記述したポート番号を使用してください。
    • host : ライセンス管理サーバのIPアドレス または ホスト名
      ポート番号を省略する場合は、必ず '@' を先頭につけてください。

  3. 図のダイアログが表示された場合

     手順 2. に進んでください。
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  1. 図のダイアログで、"Specify the License Server System" が選択されていることを確認し、[Next]をクリックします。
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  1. ライセンス管理サーバの情報を入力します。設定する値はサーバ管理者に問い合わせてください。
    値を入力したら、[Next]をクリックします。


    設定値     port@host
    • port : ポート番号
      デフォルトのポート番号(27000〜27009)を使用する場合、ポート番号は省略可能です。
      2.1.1 インストール時の注意事項でポート番号を指定した場合、SERVER行に記述したポート番号を使用してください。
    • host : ライセンス管理サーバのIPアドレス または ホスト名
      ポート番号を省略する場合は、必ず '@' を先頭につけてください。
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  1. 正常に認証されると、図のダイアログが表示されます。[Finish]をクリックし、認証を完了してください。

    図のダイアログが表示されず、正常に認証できなかった場合は、手順 1. の [b. 図のダイアログが表示されず、Agile+ Reliefも起動できなかった場合] で説明する手順を行ってください。
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注意
初回起動時にダイアログが出ない、または入力した値で認証できなかった場合、次回起動時にダイアログが出ない可能性があります。
その場合は、ライセンス管理サーバの情報を以下の形式でシステムの環境変数に設定し、再度Agile+ Reliefを起動してください。

設定値 変数名
FST_LICENSE_FILE port@host

2.2.3 Linuxの場合


2.2.3.1 Agile+ Relief のインストール

以下の手順で、Agile+ Reliefをインストールします。

  1. インストールCD-ROMをクライアントマシンにセットします。
  1. 環境に応じて必要なパッケージをインストールします。

  2. 環境(クライアント) インストールするパッケージ内容
    開発者マシン Agile+ Relief C/C++
    ソース集約サーバ Agile+ Relief
    Agile+ Relief C/C++






    1. Agile+ Relief(32ビット版)をインストールする場合

      Agile+ ReliefインストーラはCD-ROM内のLinux/Pgrにあります。
      パッケージ名 パッケージ内容
      FFSTarqm-1.1.1-jp.i386.rpm Agile+ Relief(32ビット版)(日本語)
      FFSTarqm-1.1.1-en.i386.rpm Agile+ Relief(32ビット版)(英語)
      FFSTpgr-1.1.1-jp.i386.rpm Agile+ Relief C/C++(32ビット版)(日本語)
      FFSTpgr-1.1.1-en.i386.rpm Agile+ Relief C/C++(32ビット版)(英語)








    2. Agile+ Relief(64ビット版)をインストールする場合

      Agile+ ReliefインストーラはCD-ROM内のLinux/Pgr_x64にあります。
      パッケージ名 パッケージ内容
      FFSTarqm-1.1.1-jp.x86_64.rpm Agile+ Relief(64ビット版)(日本語)
      FFSTarqm-1.1.1-en.x86_64.rpm Agile+ Relief(64ビット版)(英語)
      FFSTpgr-1.1.1-jp.x86_64.rpm Agile+ Relief C/C++(64ビット版)(日本語)
      FFSTpgr-1.1.1-en.x86_64.rpm Agile+ Relief C/C++(64ビット版)(英語)








    インストールするには以下のコマンドを実行します。

    rpm -i パッケージ名

    デフォルトでは /opt にインストールされます。
    インストールディレクトリを指定するには、--prefixオプションで指定してください。
    (rpm -i --prefix インストールパス パッケージ名)

    注意
    「エラー: アーカイブの伸長に失敗」のメッセージが出力されインストールに失敗する場合、rpmコマンドに"--nomd5"オプションを付加して再度インストールしてください。
    コマンド例:rpm -i --nomd5 パッケージ名



2.2.3.2 Agile+ Relief の起動

以下の手順で、Agile+ Reliefを起動します。

重要
2.1 ライセンス管理サーバへのインストールが終了している必要があります。

  1. ライセンス管理サーバの情報を以下の形式でシステムの環境変数に設定し、Agile+ Reliefを起動してください。

    設定値 変数名
    FST_LICENSE_FILE port@host

    • port : ポート番号
      デフォルトのポート番号(27000〜27009)を使用する場合、ポート番号は省略可能です。
      2.1.1 インストール時の注意事項でポート番号を指定した場合、SERVER行に記述したポート番号を使用してください。
    • host : ライセンス管理サーバのIPアドレス または ホスト名


    コマンド例)
    FST_LICENSE_FILE=27000@11.111.111.111
    export FST_LICENSE_FILE

    注意
    portの指定を省略する場合は、必ず先頭に '@' をつけてください。


3.アンインストール方法

※ 画像をクリックすると拡大して表示されます。

3.1 Agile+ Reliefのアンインストール
         3.1.1 Windowsの場合
         3.1.2 Linuxの場合
3.2 ライセンスサーバシステムのアンインストール
         3.2.1 Windowsの場合
         3.2.2 Linuxの場合

3.1 Agile+ Reliefのアンインストール

3.1.1 Windowsの場合


以下の手順で、Agile+ Reliefをアンインストールします。

  1. コントロールパネルの [プログラムと機能]、またはWindowsの設定の[システム](※1)配下の[アプリと機能]を開きます。
    (※1) ご利用のOSのバージョンによっては、[アプリ]となる場合もあります。
  1. Agile+ Relief(32ビット版)をご利用の場合は、[FUJITSU Software Agile+ Relief V1.1.1]を削除してください。
    Agile+ Relief(64ビット版)をご利用の場合は、[FUJITSU Software Agile+ Relief V1.1.1 (x64 edition)]を削除してください。

3.1.2 Linuxの場合


以下の手順で、Agile+ Reliefをアンインストールします。

    rpm -e インストールしたパッケージ名(FFSTarqm / FFSTpgr)

3.2 ライセンスサーバシステムのアンインストール

3.2.1 Windowsの場合


以下の手順で、ライセンスサーバシステムをアンインストールします。

  1. Windowsのサービス画面から、 "Agile+ Relief License Service" を停止します。
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  1. 2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールでインストールした lmtools.exe を実行し、ライセンスサーバマネージャを起動します。
  1. メニューバーの[Mode]から、[Configuration using Services]を選択します。
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  1. [Config Services]タブを選択します。
  1. [Service Name]より、 "Agile+ Relief License Service" を選択します。
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  1. [Remove Service]をクリックし、確認ダイアログで [はい]をクリックしてサービスを削除します。
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  1. 2.1.2.1 ライセンスサーバシステムのインストールで格納したファイルを削除します。

    必要があれば、ライセンスファイルは退避してください。
  1. インストール時にファイアウォールの設定変更を行った場合、設定を元に戻してください。

3.2.2 Linuxの場合


以下の手順で、ライセンスサーバシステムをアンインストールします。

  1. ライセンスサーバを停止するために、以下のコマンドを実行します。
    サービスの停止は、 root で行なってください。

    /etc/rc.d/init.d/fstlm stop

  1. fstlm サービスをOSの管理から外すために、以下のコマンドを実行します。

    chkconfig --del fstlm

  1. 2.1.3.1 ライセンスサーバシステムのインストールで格納したファイルを削除します。

    必要があれば、ライセンスファイルは退避してください。
  1. インストール時にファイアウォールの設定変更を行った場合、設定を元に戻してください。


4.サンプルプログラムの確認方法

サンプルプログラムの使用方法は以下を参照してください。

  • Agile+ Relief
    Agile+ Relief使用説明書の [2.4 サンプルプロジェクトの実行]

  • Agile+ Relief C/C++
    ヘルプ の [Agile+ Relief C/C++を使う] - [使ってみる] - [Agile+ Relief C/C++を使ってみる]

  • Agile+ Relief J
    コードチェック操作手引書 の [第4章 コードチェックの使い方]


5.その他機能のセットアップ

必要に応じて、以下の機能をセットアップします。


付録 ライセンスサーバシステムのメッセージと対処方法

ライセンスサーバシステムで検出するメッセージ、補足・対処方法を説明します。
その他ご不明な点については、弊社の問い合わせ先にご連絡ください。


メッセージ一覧
LICENSE_1004 Licensed number of users already reached.
対処者 想定される原因 対処方法
Agile+ Relief利用者 ライセンス数の上限を超えました。 時間をおいて再度実行してください。
LICENSE_1015 Cannot connect to license server system.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 ライセンスファイルの指定に誤りがある可能性があります。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムが正常に起動できていることを確認してください。
2. 2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、インストール手順に誤りがなかったか確認してください。
ネットワークに接続されていない可能性があります。 ネットワーク接続を確認してください。
Agile+ Relief利用者 Agile+ Relief起動時に設定した、ライセンス管理サーバの情報が誤っている可能性があります。 Windowsの場合は 2.2.2.2 Agile+ Reliefの起動を、Linuxの場合は 2.2.3.2 Agile+ Reliefの起動を参照し、設定が正常になされているか確認してください。
ネットワークに接続されていない可能性があります。 ネットワーク接続を確認してください。
LICENSE_1018 License server system does not support this feature.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 Agile+ Relief以外のライセンスファイルを参照している可能性があります。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムが正常に起動できていることを確認してください。
2. 2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、インストール手順に誤りがなかったか確認してください。
LICENSE_1025 License server system does not support this version of this feature.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 旧バージョンのライセンスファイルを参照している可能性があります。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムが正常に起動できていることを確認してください。
2. 2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、インストール手順に誤りがなかったか確認してください。
LICENSE_1083 Version of vendor daemon is too old.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 旧バージョンのライセンスサーバを使用している可能性があります。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、新バージョンのライセンスサーバを使用していることを確認してください。
2. 旧バージョンのライセンスサーバを使用している場合、旧バージョンのインストールガイドに沿ってアンインストールし、2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、新バージョンのライセンスサーバをインストールしてください。
LICENSE_1095 Network connect to THIS_HOST failed.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 THIS_HOSTへのネットワーク接続が失敗しました。 1.ライセンスファイルにあるSERVER行に記述されている "this_host" をライセンスサーバマシンのホスト名に変更してください。
    修正前) SERVER this_host .....
    修正後) SERVER 実際のホスト名 .....
2.Windowsの場合は 2.1.2.2 ライセンスサーバシステムの設定を、Linuxの場合は 2.1.3.2 ライセンスサーバシステムの設定を参照し、ライセンスサーバシステムを再起動してください。
LICENSE_1096 Server node is down or not responding.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 ライセンスサーバマシンがダウンしているか、または応答しません。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムが正常に起動できていることを確認してください。
2. 2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、インストール手順に誤りがなかったか確認してください。
LICENSE_1097 The desired vendor daemon is down.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 ライセンスファイルの指定に誤りがある可能性があります。 1.Windowsの場合は 2.1.2.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を、Linuxの場合は 2.1.3.3 ライセンスサーバシステムの状態確認を参照し、ライセンスサーバシステムが正常に起動できていることを確認してください。
2. 2.1 ライセンス管理サーバへのインストールを参照し、インストール手順に誤りがなかったか確認してください。
fstlm: lmgrd is already running.
対処者 想定される原因 対処方法
ライセンスサーバ管理者 ライセンスサーバシステムが既に起動している可能性があります。 root で /etc/rc.d/init.d/fstlm restart を実行し、ライセンスサーバシステムを再起動してください。
Error in saving configuration settings: You are not a license administrator.
対処者 想定される原因 対処方法
Agile+ Relief利用者 ライセンス管理サーバの情報の保存に失敗しました。 2.2.2.2 Agile+ Reliefの起動の手順 1. の [b. 図のダイアログが表示されず、Agile+ Reliefも起動できなかった場合] を参照し、環境変数にライセンス管理サーバの情報を設定してください。その後、再度、Agile+ Reliefを起動してください。
###### PGRDRV_0019 システムよりエラーが通知されました。 :インストールディレクトリ/FFSTaplus/FFSTpgr/Analyze/EPOM/libpgrsgw.so open error. ######
対処者 想定される原因 対処方法
Agile+ Relief利用者 SELinuxが有効な環境において、libpgrsgw.soの読み込みに失敗しました。 root で以下のコマンドを実行し、libpgrsgw.soのファイルタイプを変更してください。

    # chcon -t textrel_shlib_t インストールディレクトリ/FFSTaplus/FFSTpgr/Analyze/EPOM/libpgrsgw.so
###### ARQM_099 システムよりエラーが通知されました。 "インストールディレクトリ/FFSTaplus/FFSTarqm/libpgrsgw.so open error." ######
対処者 想定される原因 対処方法
Agile+ Relief利用者 SELinuxが有効な環境において、libpgrsgw.soの読み込みに失敗しました。 root で以下のコマンドを実行し、libpgrsgw.soのファイルタイプを変更してください。

    # chcon -t textrel_shlib_t インストールディレクトリ/FFSTaplus/FFSTarqm/libpgrsgw.so
Networking Error: Server("IPアドレス") not responding. Please contact System Administrator for assistance.
対処者 想定される原因 対処方法
Agile+ Relief利用者 ファイアウォールによりライセンスサーバとクライアントの通信がブロックされている可能性があります。 クライアント側で、ライセンスサーバの情報を以下の形式でシステムの環境変数に設定し、再度Agile+ Reliefを起動してください。

環境変数 : FST_LICENSE_FILE
設定値 : port@host
             port : ポート番号
                デフォルトのポート番号(27000〜27009)を使用する場合、ポート番号は省略可能です。
             host : ライセンスサーバのIPアドレス
                ポート番号を省略する場合は、必ず '@' を先頭につけてください。