Shunsakuのプロセス構成図を以下に示します。
図2.1 Shunsakuのプロセス構成図
Shunsakuには、以下の4つのプロセスが配置されています。
これらのプロセスで構成されるシステム全体をShunsakuシステムと呼びます。
プロセス | 役割 |
---|---|
conductor | directorの管理、アプリケーションからの要求の受け付け、およびdirectorやsorterへの要求の発行 |
director | searcherの管理、データ管理(検索条件に合致したデータの取出し) |
sorter | 検索結果のソート(並べ替え)、集計の実行 |
searcher | 検索条件の評価 |
上記プロセスは、それぞれ1つに集約することもできます。また、conductor以外のプロセスは、複数のサーバに複数配置することもできます。以下は各プロセスを分散、集約配置する場合のメリットです。
観点 | 分散配置する場合 | 集約配置する場合 |
---|---|---|
検索処理時間 | 減少(注1) | 増加 |
起動(縮退)時間 | 減少 | 増加 |
運用コスト | 増加 | 減少 |
注1) directorプロセスだけを分散配置しただけでは、検索処理時間は増加する場合があります。
各プロセスについて、分散、集約配置するメリットとデメリットは以下のとおりです。
プロセス | 分散配置する場合 | 集約する場合 | ||
---|---|---|---|---|
メリット | デメリット | メリット | デメリット | |
director | 起動時間短縮 | 運用コスト増加 | 運用コスト減少 | 起動時間増大 |
sorter | 同時処理数増加 | 運用コスト増加 | 運用コスト減少 | 同時処理数減少 |
searcher |
| 運用コスト増加 | 運用コスト減少 |
|
注) ディスク装置やネットワークには性能上限があります。そのため、searcherを分散させても起動時間が短縮できない場合があります。