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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

B.2 mc_ctlコマンドの実行方法

mc_ctlコマンドを実行するときには、操作対象のサーバを特定するために--local-serverオプションにサーバ識別子を指定してください。

以下は、network.confファイルに記載したサーバ“server1”のMirroring Controllerを起動する場合の例です。他のモードによるmc_ctlコマンドの操作も同様に--local-serverオプションを指定します。

network.confファイルに同一IPアドレスで異なるポート番号の2つのサーバ識別子を定義します。

例)
server1 192.0.2.100 27540
server2 192.0.2.100 27541

プライマリサーバおよびスタンバイサーバのどちらにおいても、ポート番号は他のソフトウェアと重ならないように設定してください。

自動切り替え/切り離しを有効化する場合

サーバ“server1”のMirroring Controllerを起動します。

例)
$ mc_ctl start -M /mcdir/inst1 --local-server server1

サーバ“server1”のMirroring Controllerを停止します。

例) 
$ mc_ctl stop -M /mcdir/inst1 --local-server server1
自動切り替え/切り離しを有効化しない場合

サーバ“server1”のMirroring Controllerを起動します。

例)
$ mc_ctl start -M /mcdir/inst1 -F --local-server server1

サーバ“server1”のMirroring Controllerを停止します。

例)
$ mc_ctl stop -M /mcdir/inst1 --local-server server1

注意

systemd用のユニットファイルのExecStartおよびExecStopのmc_ctlオプションの指定には、--local-serverオプションを追加してください。

ExecStartおよびExecStopのmc_ctlオプションの指定方法は、“2.12 多重化したインスタンスとMirroring Controllerの自動起動・停止の設定”を参照してください。