ページの先頭行へ戻る
Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

1.3 ハートビート異常検出時の動作の決定

データベース多重化運用を行う環境や運用方法に合わせて、OS/サーバの生死監視によるハートビート異常検出時の動作を決定します。

以下の4つから選択が可能であり、Mirroring Controllerのパラメータで設定します。

OS/サーバの生死監視が検知する異常発生時のプライマリサーバでの業務継続の可否は以下のとおりです。

OS/サーバの生死監視が検知する異常発生時の業務継続の可否

動作

異常事象

サーバ/OSのダウンまたは無応答

管理用ネットワークの異常

ログ転送用ネットワークの異常

管理用ネットワーク兼ログ転送用ネットワークの異常

プライマリ
サーバ

スタンバイ
サーバ

裁定サーバによる自動縮退

○(切り替え)

○(切り離し)

○(切り離し)

○(切り離し)

ユーザー出口を呼び出して自動縮退

○(切り替え)

○(切り離し)

○(切り離し)

○(切り離し)

メッセージ通知

×(メッセージ通知のみ)

×(メッセージ通知のみ)

○(切り離し)

○(切り離し)

無条件に自動縮退

○(切り替え)

○(切り離し)

×(スプリットブレインの発生)

○(切り離し)

×(スプリットブレインの発生)

○:業務継続可

×:業務継続不可