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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

1.1.1 データベース多重化運用による監視

データベース多重化運用では、以下の監視を行います。

ポイント

  • OSまたはサーバの生死監視においてハートビート異常を検出した場合の動作として、メッセージを出力する選択を行った場合には、ハートビート異常により自動縮退は行われません。
    しかし、プライマリサーバでWAL送信プロセスの異常を検知した場合には、スタンバイサーバを切り離すため、結果的にスタンバイサーバでOSやサーバのダウンまたは無応答が発生した場合でも自動切り離しが行われる場合があります。

  • データベースプロセスの無応答やテーブル空間格納先のディスク障害を検知した場合にプライマリサーバの切り替えを行うか否かをパラメータで選択することができます。詳細は、“付録A パラメータ”を参照してください。

  • スタンバイサーバを切り離した場合には、Mirroring Controllerが自動的にプライマリサーバのpostgresql.confファイルのsynchronous_standby_namesパラメータをコメントアウトします。これによって、プライマリサーバにおけるアプリケーション処理が停止することを防止します。

注意

プライマリサーバが切り替わって縮退運転になった場合には、もとのプライマリサーバは自動ではスタンバイサーバとして組込まれません。異常原因を取り除いてから組込みを実施してください。詳細は、“4.1 縮退運転になった場合の対処”を参照してください。