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Enterprise Postgres 15 セキュリティ運用ガイド

6.1 監査ログの出力モード

pgauditでは、以下の2種類の監査ログを出力することができます。

Session Audit Logging

Session Audit Loggingは、バックエンドプロセス(クライアントから接続要求を受けたときに生成されるプロセス)で実行されたSQLに関する情報、データベースの起動や接続に関する情報、エラーに関する情報をログとして出力します。Session Audit Loggingでは、ログ出力のための条件を指定し、出力するログを絞り込むことで、大量のログ出力に対する性能劣化を防ぐことができます。

Session Audit Loggingについては、“6.4 Session Audit Logging”を参照してください。

Object Audit Logging

Object Audit Loggingは、特定のオブジェクト(テーブルや列)に対して、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEが実行されたときに、ログとして出力します。TRUNCATEには対応していません。Object Audit Loggingでは、指定されたロールに対して、権限が付与されているオブジェクト操作をログとして出力します。Session Audit Loggingよりもさらに細かい粒度でログ出力を制御することができます。

Object Audit Loggingについては、“6.5 Object Audit Logging”を参照してください。

参考

アプリケーションやコマンドによっては、Fujitsu Enterprise Postgresが内部でSQLを実行し、その監査ログが取得される場合があります。

また、同じステートメントIDを持つ複数のSQLの監査ログが取得される場合があります。これは、利用者がSQLを実行する場合に、Fujitsu Enterprise Postgresによって、内部で別のSQLが実行されるためです。