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Enterprise Postgres 15 セキュリティ運用ガイド

4.3.2 パスワードの管理

パスワードの管理では、以下を実施します。

パスワードの複雑化

アカウントのパスワードは、他者に容易に推察されないように、「IDと同じパスワード」や「インストール時のデフォルトパスワード」の使用を禁止します。また、パスワードには、複雑性と強度を設定します。

パスワードの定期的な変更

パスワードを不正入手された場合に備え、パスワードの定期的な変更を設定します。また、初回利用時に使用したパスワードの変更を促すため、初回利用時のパスワードの強制的な変更を設定します。

パスワードの有効期限の設定

パスワードの定期的な変更を促進するため、パスワードに有効期限を設定します。

ポイント

パスワードの設定/変更は、CERATE ROLE文またはALTER ROLE文で指定します。詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“CREATE ROLE”および“ALTER ROLE”を参照してください。

また、passwordcheckやLDAP認証を使用することで、以下を実施することができます。

  • インストール時のデフォルトパスワードの変更

  • パスワードの有効期間の設定

  • パスワードの文字数や文字種のチェック

passwordcheckについては、“PostgreSQL Documentation”の“passwordcheck”を参照してください。また、LDAP認証については、“PostgreSQL Documentation”の“LDAP Authentication”を参照してください。