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Enterprise Postgres 15 運用ガイド

13.1.3 GMC領域の使われ方

起動したときには、GMC領域のためのメモリはあまり使われていませんが、新たなメタキャッシュがGMC領域に配置されていくにしたがってGMC領域が拡大していきます。もし上限サイズにまで拡大した場合には、システムがあまり使用されていないと判断したメタキャッシュを破棄して、新たなメタキャッシュをGMC領域に配置します。

そのため、GMC領域は見積もり式の算出値よりも小さくても動作しますが、破棄されたメタキャッシュを再度利用する必要が生じたときに、メタキャッシュの再生成が行われます。もし、このようなことが頻繁に発生するようであれば、全体的に性能が劣化することに注意してください。

このようなことを考慮して、例えば、時間帯によってアクセスするテーブル群が異なり、その切り替わりの直後の時間帯の劣化ならば許容できるというような使い方をすれば、問題とはならないかもしれません。

いずれにしても、システムを稼働する前に十分にテストしてチューニングしてください。