Global Meta Cacheは、メタキャッシュをプロセス間で共有する仕組みであるため、アクセスするリソース数やSQL接続数が多いシステムで効果があります。このリソース数とは、あるプロセスがアクセスするテーブル数、インデックス数、あるいはアクセスする全テーブルの全カラムの総数が主なものです。
特に、各プロセスのメタキャッシュの総サイズが搭載メモリのサイズを超えたり、あるいは、その多くを占めることでデータベースキャッシュやOSのファイルキャッシュへのメモリの割り当てが圧迫されたりする場合には、Global Meta Cacheの使用を検討してください。Global Meta Cacheを使用すると、共有メモリ上のメタキャッシュを参照するために、1つのSQL実行にかかる時間が伸びるかもしれませんが、データベースキャッシュなどに、より多くのメモリを割り当てられることによる効果の方が大きいことが期待できます。
Global Meta Cacheを使用する性能劣化すらも許容できない場合には、あるプロセスがアクセスするテーブルの数を制限するなどの工夫が必要です。