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Enterprise Postgres 15 運用ガイド

1.1 運用方法の種類

Fujitsu Enterprise Postgresの運用管理には、以下の2つの方法があります。

参照

データベース多重化機能を利用してデータベース多重化運用を行う場合は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”を参照してください。

GUIツールを使用した運用管理

GUIツールによる運用管理の方法には、WebAdminとpgAdminがあります。

  

コマンドを使用した高度な運用管理

コマンドを使用してデータベースの詳細な設定や運用操作、運用管理ができます。

  

注意

  • WebAdminとサーバコマンドを以下のように組み合わせて運用することはできません。

    • WebAdminで作成したインスタンスのコマンドによる運用

    • WebAdminでバックアップしたデータベースのコマンドによるリカバリ

    ただし、WebAdminで作成したインスタンスにおいてpgx_dmpallコマンドによりバックアップを取得することが可能です。また、pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを使用してWebAdminでリカバリすることが可能です。

  • initdbコマンドで作成したインスタンスをWebAdminで運用するためには、WebAdminでインスタンスのインポートを行う必要があります。

  • pgAdminにおいても、バックアップとリストアを行うことができますが、WebAdminおよびpgx_dmpallで取得したバックアップデータと、pgAdminで取得したバックアップデータとは、相互に互換性がありません。

  • pgAdminのその他の注意事項は、“pgAdminヘルプ”を参照してください。

各フェーズで利用する機能

GUIによる運用とコマンドによる運用のそれぞれについて、各フェーズで利用する機能を以下に示します。

運用

GUIによる運用

コマンドによる運用

セットアップ

インスタンスの作成

WebAdminを使用します。
サーバマシンの能力や、WebAdminによる運用に最適なパラメータが自動的に設定されます。

initdbコマンドを使用し、設定ファイルを直接編集します。

スタンバイインスタンスの作成

WebAdminを使用します。
WebAdminでソースインスタンスのベースバックアップを行い、スタンバイインスタンスを作成します。

pg_basebackupコマンドを使用し、スタンバイインスタンスを作成します。

設定ファイルの変更

WebAdminを使用します。

設定ファイルを直接編集します。

インスタンスの起動と停止

WebAdminを使用します。

pg_ctlコマンドを使用します。

データベースの作成

GUIツールのpgAdminを使用するか、または、DDL文を指定してpsqlコマンドやアプリケーションを利用することで定義します。

データベースのバックアップ

WebAdmin、または、pgx_dmpallコマンドを使用します。

pgx_dmpallコマンドを使用することを推奨します。最新のデータベースへのリカバリを行うことができます。

データベースのリカバリ

WebAdminを使用します。

pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを用いる場合にはpgx_rcvallコマンドを使用します。

モニタリング

データベースの異常

WebAdminの画面で状態を確認できます。(注)

データベースサーバのログに出力されるメッセージを監視します。(注)

ディスク容量

WebAdminの画面で状態を確認できます。空き容量が20%を下回ると警告を表示します。(注)

OSのdfコマンドなどを使用して監視します。(注)

コネクション状況

GUIツールのpgAdminを使用をするか、または、psqlやアプリケーションから標準統計情報ビューのpg_stat_activityを参照することで確認することもできます。

注) 運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によるシステムログ監視と併用することができます。