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Symfoware Server V12.7.0 RDB運用ガイド(Textアダプタ編)
FUJITSU Software

1.4 Textアダプタで使用する定義

Textアダプタを使用する場合に、関連する定義の概要について説明します。

以下に、関連する定義を示します。

これらの定義のうち、抽出定義、Textアダプタ定義、インデックス定義ファイルおよびTextアダプタ環境ファイルは、利用者が設計と作成をします。収集文書リストファイルとマップファイルは、Textアダプタコマンド(rdbtaisコマンド)により生成されます。

抽出定義

インデックスの初期作成時または更新時に、インデックスの対象とするデータを特定するための定義です。Linkexpress Replication optionの抽出定義を定義すると、インデックスの初期作成により、インデックス対象表からのデータを抽出できます。また、Linkexpress Replication optionにより、インデックスを更新するための差分データを取得できます。抽出定義により規定したデータを、基本情報として、インデックスが作成されます。抽出定義は、表またはDSIを単位として作成します。

Textアダプタ定義

rdbtaisコマンドにより、収集文書リストファイルとマップファイルを生成するためのルールを規定する定義です。

参照

rdbtaisコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

また、出力した収集文書リストファイルとマップファイルは、Accela BizSearch開発キットが提供するインデックス管理コマンド(isuindexコマンド)の入力情報として使用します。Textアダプタ定義は、表またはDSIを単位として作成し、抽出定義と対応付けます。
Textアダプタ定義は、利用者が作成します。

参照

Textアダプタ定義の設計については、“第2章 インデックスの設計”を参照してください。Textアダプタ定義の記述形式については、“付録A Textアダプタ定義の記述形式”を参照してください。

インデックス定義ファイル

Accela BizSearchのインデックスの構成情報を規定する定義です。インデックス定義ファイルは、フィールド名、検索フィールドの属性定義および回答フィールドをもちます。フィールド名には、全文検索時に参照するための名前を指定します。検索フィールドの属性定義には、フィールド名の項目を検索対象とするかしないかの指定および検索対象を文字として扱うのか、数値として扱うのかを指定します。回答フィールドには、検索結果の取出し情報を指定します。

インデックス定義ファイルは、利用者が作成します。

参照

インデックス定義ファイルの設計については、“第2章 インデックスの設計”を参照してください。また、インデックス定義ファイルの詳細は、“Accela BizSearch プログラマーズガイド”を参照してください。

収集文書リストファイル

インデックス対象の表から抽出したデータを、リスト形式で記述したファイルです。このデータを基本情報として、インデックスを作成または更新します。

収集文書リストファイルは、rdbtaisコマンドにより、自動的に生成されます。

参照

rdbtaisコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

また、利用者が収集文書リストファイルの内容を意識する必要はありません。

マップファイル

収集文書リストファイルに記述したデータと、インデックス定義ファイルに設定したフィールド名の対応関係を記述したファイルです。
マップファイルは、rdbtaisコマンドにより、自動的に生成されます。

参照

rdbtaisコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

また、利用者がマップファイルの内容を意識する必要はありません。

Textアダプタ環境ファイル

CONTAINS関数を使用して検索を行う場合、Symfoware/RDBプロセスとTextアダプタプロセスとの通信を行うための動作環境を指定するファイルです。

Textアダプタで使用する定義例

以下の図に、Textアダプタで使用する定義を中心とした、定義全体の具体例を示します。

図1.7 Textアダプタで使用する定義を中心とした全体構成図

(1) 利用者は、インデックスの対象とするデータベース、スキーマ、表、列を決定し、抽出定義を定義します。

(2) 抽出したデータに対して、インデックスを構築するためのTextアダプタ定義を作成し、これを使用して、収集文書リストファイルおよびマップファイルを生成します。

(3) (2)から得た収集文書リストファイル、マップファイルおよびインデックス定義ファイルを指定します。Accela BizSearch開発キットが提供するインデックス管理コマンド(isuindex)を実行し、インデックスを作成します。

インデックスを更新する場合は、(1)のあとに、差分データの取得開始(lxrepenaコマンド)を実行しておき、任意の契機で(2)以降の操作を実行します。