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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

付録G コマンド実行シェルスクリプトの利用方法

セットアップスクリプトで作成したコマンド実行シェルスクリプトの利用方法について説明します。

利用目的

セットアップスクリプトを実行するにあたり、以下の目的でコマンド実行シェルスクリプトを利用することができます。

操作の手順

セットアップスクリプトが異常になった場合を例にして、コマンド実行シェルスクリプトを利用する手順について説明します。

  1. セットアップスクリプトの実行により、処理途中でエラーが発生します。

    > dxcrtrlp.bat -d dxrlpenv.def -p rlp001 -m origin 
    rdbbcrlm -G -p rlp001 -FS D:\home\rdbsys1\rlm1 -FR D:\home\rdbsys1\rlm2 -t NET -o dcu -m origin
    qdg20444i:RLMの作成が完了しました RLP名=rlp001 (システム名=rdbsys1)
    14109: RLMの作成に成功しました
    34152: RLP定義ファイルに誤りがあります " [dxrlpenv.def:RLC_NUM]"
  2. エラーとなった原因を取り除きます。
    この例では、RLP定義ファイルのRLC_NUMパラメタの定義を見直し修正します。

  3. コマンド実行シェルスクリプトを出力します。

    > dxcrtrlp.bat -d dxrlpenv.def -p rlp001 -m origin -o outfile.bat
    14009: ファイル'outfile.bat'に出力しました

    このとき出力したコマンド実行シェルスクリプト“outfile.bat”の内容を以下に示します。

    rdbbcrlm -G -p rlp001 -FS D:\home\rdbsys1\rlm1 -FR D:\home\rdbsys1\rlm2 -t NET -o dcu -m origin
    rdbbcrlc -G -p rlp001 -c 10M -F D:\home\rdbsys1\rlc1
    rdbbcrlc -U -p rlp001  -F D:\home\rdbsys1\rlc2
    rdbbcrlc -U -p rlp001  -F D:\home\rdbsys1\rlc3
  4. コマンド実行シェルスクリプトをエディタなどで編集します。
    この例では、rdbbcrlmコマンドはすでに正常終了しているので、rdbbcrlmコマンドをコメントにします。

  5. 手順4で編集したコマンド実行シェルスクリプトを実行します。
    手順4でコメントにしなかったコマンドが、順番に実行されます。

    > outfile.bat
    > rdbbcrlc -G -p rlp001 -c 10M -F D:\home\rdbsys1\rlc1
    qdg20445i:RLCの初期作成が完了しました RLP名=rlp001 (システム名=rdbsys1)
    > rdbbcrlc -U -p rlp001 -F D:\home\rdbsys1\rlc2
    qdg20446i:RLCの追加が完了しました RLP名=rlp001 (システム名=rdbsys1)
    > rdbbcrlc -U -p rlp001 -F D:\home\rdbsys1\rlc3
    qdg20446i:RLCの追加が完了しました RLP名=rlp001 (システム名=rdbsys1)

注意

コマンド実行シェルスクリプトでは、各コマンドの処理結果を判断していません。
そのため、コマンド実行シェルスクリプトによる実行で異常が発生した場合を考慮して、コマンドごとにファイルを分割するか、コマンドの処理結果を判断するなどの考慮をしてください。

参照

セットアップスクリプトの詳細については“コマンドリファレンス”の“セットアップスクリプト”を参照してください。