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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

A.3.3 RLP管理オブジェクトの見積り

RLP管理オブジェクトの容量見積りについて説明します。

BC管理DBの概要

BC管理DBは、両ノードでそれぞれ以下の情報を管理しています。

BC管理DBが管理する情報について、以下に説明します。

表A.1 BC管理DBが管理する情報

情報名

説明

メッセージ連携管理情報

将来的な機能拡張に向けた表です。

資源対応関係管理情報

運用対象資源(DSI、順序)のシステム間の対応関係を管理する情報を保持します。

RERUNログ反映状態管理情報

RERUNログ反映処理の状態を管理する情報を保持します。

RERUNログ抽出ファイル管理情報

RERUNログ抽出ファイルの状態を管理する情報を保持します。

BC管理DBの容量見積りは、RLP管理オブジェクトごとに行います(RLP単位のDSIごと)。

RLP管理オブジェクトは、両ノードで同じスペース量とします。
両ノードそれぞれで見積りを行い、見積り量の大きい値を採用してください。

注意

BC管理DBはDBミラーリングシステムが使用する情報を管理するため、利用者によりアクセスすることはできません。

ポイント

BC管理DBが管理する情報は、それぞれデータベースの実表としてBC構成パラメタファイルで指定したデータベース名の配下に定義します。また、RLP単位の情報は、それぞれの実表配下のDSIとして定義します。

参照

BC管理DBが管理する情報の詳細は、“J.1 BC管理DBの構成”を参照してください。

RLP管理オブジェクトの容量見積り

RLP管理オブジェクトは両ノードに作成します。

RLP管理オブジェクトスペース量の見積り値として、以下の値を参考にしてください。この見積り値は、容量に十分な余裕を持たせた値となっています。

表A.2 見積り値

DSI数(注)

RLP管理オブジェクトスペース量

1000

10メガバイト

5000

37メガバイト

10000

71メガバイト

100000

684メガバイト

1000000

6800メガバイト ≒ 6.8ギガバイト

注)DSI数:表のDSI数+順序の数+格納データを暗号化しているデータベーススペースの数

RLP管理オブジェクトの容量見積りを詳細に行う場合は、以下の表をもとに各情報のスペース量を算出します。
算出されたスペース量の合計値がRLP管理オブジェクトのスペース量です。

表A.3 RLP管理オブジェクトの見積り

情報名

種別

格納構造

見積り要素またはスペース量

備考

資源対応関係管理情報

SEQUENTIAL構造

レコード長=1078バイト
ページ長=32KBページ
ページ内格納域長=32674
ページ超えレコード=なし
ページ内レコード数=30
総レコード数=対象の資源数(注)

左記を元にスペース量を見積りしてください。

インデックス(主キー)

BTREE構造のデータ部

エントリ長=32
セクション長=322
ページ内セクション数=50
ページ内エントリ数=250
表のレコード数=対象の資源数(注)
ページ長=16KB

左記を元にデータ部のページ数を算出し、データ部のスペース量を見積りしてください。

BTREE構造のインデックス部

エントリ長=24
セクション長=242
ページ内セクション数=67
ページ内エントリ数=335
データ部のページ数=上記“BTREE構造のデータ部”を参照
ページ長=16KB

左記を元にインデックスレベル、インデックス部ページを算出し、インデックス部のスペース量を見積りしてください。

インデックス(二次キー)

BTREE構造のデータ部

エントリ長=32
セクション長=322
ページ内セクション数=50
ページ内エントリ数=250
表のレコード数=対象の資源数(注)
ページ長=16KB

左記を元にデータ部のページ数を算出し、データ部のスペース量を見積りしてください。

BTREE構造のインデックス部

エントリ長=24
セクション長=242
ページ内セクション数=67
ページ内エントリ数=335
データ部のページ数=上記“BTREE構造のデータ部”を参照
ページ長=16KB

左記を元にインデックスレベル、インデックス部ページを算出し、インデックス部のスペース量を見積りしてください。

メッセージ連携管理情報

SEQUENTIAL構造

512KB

スペース量は、固定です。

インデックス(主キー)

BTREE構造のデータ部

205KB

BTREE構造のインデックス部

51KB

インデックス(二次キー)

BTREE構造のデータ部

205KB

BTREE構造のインデックス部

51KB

RERUNログ反映状態管理情報

SEQUENTIAL構造

資源対応関係管理情報と同じ

インデックス

BTREE構造のデータ部

資源対応関係管理情報と同じ

BTREE構造のインデックス部

資源対応関係管理情報と同じ

RERUNログ抽出ファイル管理情報

SEQUENTIAL構造

512KB

スペース量は、固定です。

インデックス

BTREE構造のデータ部

410KB

BTREE構造のインデックス部

102KB

注) 対象の資源数:対象となる「表のDSI数+順序の数+格納データを暗号化しているデータベーススペースの数」

ポイント

  • RLP管理オブジェクト(RLP単位の表とインデックスのDSI)は、メモリ常駐することを推奨しています。RLP管理オブジェクトをメモリ常駐する場合のメモリ容量の見積りは、上記の容量見積りをもとに算出してください。
    もし、システムのメモリ量の関係ですべてのデータをメモリ常駐できない場合は、少なくともインデックスに関してはメモリ常駐し、表については極力多くのメモリを割り付けるようにしてください。

  • 見積った容量をRLP定義ファイルのMNDB_SIZEパラメタに指定します。

参照

  • 見積り要素からスペース量の算出を行う場合の見積り式については、“RDB運用ガイド(データベース定義編)”を参照してください。

  • RLP管理オブジェクトのメモリ常駐については“12.3 BC管理DBのチューニング”を参照してください。