DBミラーリングシステムがBC管理DBへのデータ操作を行う場合、処理性能を向上させるために、BC管理DBのDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
特にインデックスのDSIはメモリに常駐させることを優先的に設計してください。
BC管理DBのDSIをメモリに常駐させるには以下のコマンドを利用する方法があります。
rdbresidentコマンド
共用バッファプールによるメモリ常駐
rdbcrbfコマンド、rdbconbfコマンドにより、DSI容量分の共用バッファプールの開設を行い、BC管理DBのDSIに対応関係を登録します。
rdbresidentコマンドを利用した方がBC管理DBの任意のデータに対するアクセスは高速になります。BC管理DBのDSIをメモリに常駐させるにはrdbresidentコマンドによるメモリ常駐を推奨します。
以下にrdbresidentコマンドを利用してメモリ常駐させるDSIを示します。
情報名 | データベース名 | DSI名 | |
---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列 | 表 | BC_DSI_RLPのID_TL_CODE |
インデックス | BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN | ||
インデックス | BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB | ||
メッセージ連携管理情報 | 表 | BC_DSI_RLPのID_TL_POINT | |
インデックス | BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN | ||
インデックス | BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB | ||
RERUNログ反映状態管理情報 | 表 | BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART | |
インデックス | BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART |
RLPのID:rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションで確認したRLPのID
メモリ常駐の方法により、容量監視、および容量不足時の対処方法が異なります。
以下にそれぞれの容量監視、容量不足時の対処方法を表に示します。
メモリ常駐の方法 | 容量監視 | 容量不足時の対処 |
---|---|---|
rdbresidentコマンドによるメモリ常駐 | rdbudsiコマンドによる容量監視 | RLP管理オブジェクトの再作成 |
共用バッファプールによるメモリ常駐 | rdbudsiコマンドによる容量監視 | rdbgcdsiコマンドによる容量拡張またはRLP管理オブジェクトの再作成 |
注意
rdbresidentコマンドによるメモリ常駐では、rdbalmdsiコマンドによる自動容量拡張およびrdbgcdsiコマンドによる容量拡張を利用することができません。
そのため、RLP管理オブジェクトの見積りを推奨値の安全率3.0以上で見積もっていない場合はrdbgcdsiコマンドを利用することができる共用バッファプールによるメモリ常駐を推奨します。
参照
rdbresidentコマンド、rdbcrbfコマンド、rdbconbfコマンド、rdbalmdsiコマンド、rdbudsiコマンドおよびrdbgcdsiコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。