データベース二重化処理では、RERUNログをいったんトランザクション単位に整列します。このとき使用されるのが作業域メモリや作業域ファイルです。
DBミラーリングシステムでは、この作業域メモリの大きさや一度に獲得する作業域ファイルの大きさを、RLPごとにRLP動作環境ファイルで指定することができます。
これらの作業域メモリや作業域ファイルは、運用テスト時にその時点の使用サイズをチェックして、使用可能なメモリ量と実際使用のサイズから、設定サイズを決めてください。
また、作業域ファイルはRLP動作環境ファイルのEXT_WORK_SIZEパラメタに指定した大きさごとに作業域が不足した時点で拡張するので、1回の拡張量が大きすぎると拡張処理がRERUNログ抽出の性能に影響を与えたり、無駄なディスク資源を消費したりします。反対に、1回の拡張量が小さすぎると、拡張が頻繁に発生し、RERUNログ抽出性能に影響を及ぼします。このため、まずは暫定的な値(RLCファイルの容量の半分)を設定し、テストで確認してください。
チューニングの方法としては、メモリで動作可能なように、EXT_WORK_MEMパラメタの値を評価してください。
作業域メモリや作業域ファイルの使用サイズのチェックは、rdbbcpfmコマンドのpオプションおよび、eオプションで確認できます。
rdbbcpfmコマンドの使用例と表示例を以下に示します。
> rdbbcpfm -e -p rlp001 RDBII rdbbcpfm DATE:2011/01/04 TIME:09/48/59 ExecTimes 2 WorkMem(Max/Alloc) 10240/ 10240 WorkFile(Max/Alloc/Times) 3200/ 10240/ 1
参照
RERUNログ抽出作業域の構成については“A.3.6.3 RERUNログ抽出作業域の見積り”を参照してください。
RLP動作環境ファイルの詳細については“5.2.8.4 RLP動作環境ファイルの編集”を参照してください。