ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.7.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

9.2.1 設定値の変更

テンポラリログファイルの作成時に指定した、リカバリログ量、テンポラリログファイルの大きさ、トランザクションエントリ数を変更することにより、エラーの回避、処理効率の向上を行うことができます。変更を行う前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。テンポラリログファイルの状態表示および値の変更は、rdblogコマンドで行います。

スケーラブルログ運用を行っている場合は、rdblogコマンドのgオプションでロググループ名を指定して行います。

参照

rdblogコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

設定値の変更は、以下の手順で行います。

  1. テンポラリログファイルの状態表示

  2. テンポラリログファイルの値の変更

1) テンポラリログファイルの状態表示

テンポラリログファイルに関する情報の表示は、rdblogコマンドのVオプションおよびtオプションで行います。

現在のテンポラリログファイルの状態を表示する例を以下に示します。

> rdblog -V -t 

Created    :2007/04/14 08:09:32               (1)
Block-size :512                               (2) 
Rcv-size   :200K                              (3) 
Status     :active                            (4)
Index      :20 D:\SFWD\RDB\USR\LOG\TMPLOG  (5)(6) 
Bi         :30M D:\SFWD\RDB\USR\LOG\TMPLOG (7)(8) 
Ai         :30M D:\SFWD\RDB\USR\LOG\TMPLOG (9)(10)
(1) テンポラリログファイルの作成、再登録を行った日付および時刻
(2) テンポラリログファイルのブロック長(512バイト固定)
(3) リカバリログ量
     単位がない場合 : バイト
     単位がKの場合  : キロバイト
     単位がMの場合  : メガバイト
     単位がGの場合  : ギガバイト
(4) テンポラリログファイルの状態
     ---     : 未使用
     active  : 使用中(Symfoware/RDB運用中)/リカバリ必要(Symfoware/RDB停止中)
     trouble : 異常
(5) トランザクションエントリ数
(6) ログインデックス域パス名
(7) BIログ域サイズ
      単位がない場合 : バイト
      単位がKの場合  : キロバイト
      単位がMの場合  : メガバイト
      単位がGの場合  : ギガバイト
(8) BIログ域パス名
(9) AIログ域サイズ
      単位がない場合 : バイト
      単位がKの場合  : キロバイト
      単位がMの場合  : メガバイト
      単位がGの場合  : ギガバイト
(10) AIログ域パス名

2) テンポラリログファイルの値の変更

テンポラリログファイルの作成時に指定した値の変更は、rdblogコマンドのUオプションおよびtオプションで行います。このとき、Symfoware/RDBは停止状態でなければなりません。

リカバリログ量

リカバリログ量は、ダウンリカバリの処理時間に影響を与えます。ダウンリカバリに時間が掛かり過ぎるような場合には、テンポラリログファイルのリカバリログ量を少なくする必要があります。ただし、リカバリログ量が少なすぎると、通常の性能が劣化することがあります。

リカバリログ量を変更する例を以下に示します。

現在のテンポラリログファイルのリカバリログ量を、150キロバイトに変更する場合

> rdblog -U -t -c 150K - - 
テンポラリログファイルの大きさ

rdblogコマンドで作成したテンポラリログファイルでは、運用を進めるうちにテンポラリログファイルの容量不足が発生することがあります。テンポラリログファイルの大きさを変更する場合は、見積りを行ったあと、rdblogコマンドで変更します。

参照

テンポラリログファイルの見積りは、“セットアップガイド”を参照してください。

テンポラリログファイルを拡大する例を以下に示します。

現在のテンポラリログファイルの大きさを、BIログ域50メガバイト、AIログ域50メガバイトに拡大する場合

> rdblog -U -t 50M 50M 
トランザクションエントリ数

トランザクションエントリ数は、同時走行するトランザクションの数以上の値を指定します。トランザクションエントリ数を変更する例を以下に示します。

現在のテンポラリログファイルのトランザクションエントリ数を100に変更する場合

> rdblog -U -t - - 100