List Worksをクラスタシステムで運用する場合の構築手順を以下に示します。各ノード(運用系と待機系)で設定していきます。各作業の詳細については、参照箇所を示していますので、そちらを参照してください。
システム構成
Webゲートウェイサーバ、リスト管理サーバ、およびデータベースサーバを配置するシステム構成としては以下があります。
ピーク時の利用者数や処理対象の帳票数(システムの負荷)に応じてシステム構成を選択してください。
なお、Webゲートウェイサーバは複数のコンテナを作成することができ、1つのコンテナが異常となってダウンしてもコンテナを自動的に再起動する仕組みが備わっていること、利用者がWebクライアントから再度ログインすることで正常に動作しているコンテナを経由して帳票操作が継続できることから、クラスタシステムでの切り替えの対象としません。
また、保管データベースにOracleを使用する場合は、List Worksサーバと別サーバでOracle RAC(Oracle Real Application Clusters)でクラスタシステムを構築します。
Oracle RACの詳細は、Oracle Databaseのマニュアルを参照してください。 |
1つのノードに配置するシステム構成
1つのノードでWebゲートウェイサーバ、リスト管理サーバ、およびデータベースサーバを動作させるシステム構成です。
利用者数が多くなく、1つのノードのCPUおよびメモリ資源で負荷がなく処理できる場合に配置するシステム構成です。
Webゲートウェイサーバのみを別サーバに配置する構成
Webゲートウェイサーバのみを別サーバに配置するシステム構成です。
利用者数が多い場合にリスト管理サーバとデータベースサーバの処理に影響を与えないようにするために配置するシステム構成です。利用者数に応じてWebゲートウェイサーバを複数台のサーバで構成する場合もあります。
データベースサーバを別サーバにする構成
Webゲートウェイサーバを別サーバにするだけでなく、リスト管理サーバとデータベースサーバを別サーバに配置するシステム構成です。
リスト管理サーバとデータベースサーバの処理の負荷を分散する場合に配置するシステム構成です。
資源配置
クラスタシステムにおいて帳票の資源を配置する場所を示します。
資源 | 資源配置先 | 備考 | |
---|---|---|---|
Windows版 | Solaris版 | ||
プログラムファイル、各種定義ファイル | ローカルディスク | ローカルディスク | |
システムディレクトリ | 未使用 | 共有ディスク | |
保管データベース | 共有ディスク | 共有ディスク | |
保管フォルダ | 共有ディスク | 共有ディスク | |
オーバレイおよび世代管理の資源 | 共有ディスク | 共有ディスク | |
受信フォルダ | 共有ディスク | 共有ディスク | |
印刷フォルダ | 共有ディスク | 共有ディスク | Soaris11では作成できない |
ファイリングフォルダ | 共有ディスク | 共有ディスク | |
富士通ホスト帳票のオーバレイ、FCB/LPCIなどの印刷資源 | 共有ディスク | 共有ディスク | |
帳票項目・オーバレイ位置保存ファイル(項目定義ファイル) | 共有ディスク | 共有ディスク | |
仕分け定義体 | ローカルディスク | ローカルディスク | |
電子保存装置(データ転送コネクタ) | ローカルディスク | ローカルディスク |