BM(ベースモニタ(base monitor)) (RMS)
RMSの中心となるリソースの可用性を管理するモジュールプロセス。BM (ベースモニタ) はデーモンとディテクタから構成され、RMSが管理するオブジェクトの状態変更の調整/制御を行う。監視中のRMSオブジェクトに異常が発生した場合には、構成定義に従ってリカバリ処理 (ローカルリカバリまたはリモートリカバリ) を実行する。
Oracle 9iで改良されたプロセス間通信インタフェース。論理ディスクブロック (バッファ) を更新する際、各ノードのローカルメモリ上にキャッシュされているブロックをディスクにフラッシュするかわりに、インタコネクト経由で、ブロックを他のノードにコピーすることで、物理I/Oのオーバーヘッドをなくし、処理を高速化することができる。
CF、SIS、 およびRMSなどのCF製品のためのJavaベースのOS非依存管理ツール。Cluster AdminはWeb-Based Admin Viewのインタフェースから使用する。
関連項目 Cluster Foundation (CF)、 Scalable Internet Services (SIS)、 Reliant Monitor Services (RMS)、 Web-Based Admin View
Dynamic Host Control Protocol。起動時にノードに対して情報を送信するための標準的な方法。典型的な用途は、ノードのIPアドレスおよびネットマスクの動的割当てであるが、ドメイン名、DNSサーバ、およびタイムサーバなどのパラメタの割当ても可能です。
ノードが使用不可であることを示すノード状態 (DOWN状態と呼ぶ)。LEFTCLUSTER状態のノードをクラスタに再参入させるためには、事前にそのノードの状態をDOWNに変更する必要がある。
関連項目 UP (CF)、 LEFTCLUSTER (CF)、 ノード状態 (CF)
GFS 共用ファイルシステムは、共用ディスク装置を接続した複数の Linuxシステムから一貫性/整合性を保った同時アクセスが可能であり、一部のノードがダウンしても、他のノードは処理を継続できることを特長とする共用ファイルシステムです。 GFS共用ファイルシステムは、複数のノードから同時にマウントして使用できます。
PRIMECLUSTERのノード切替えを高速に実行するために、ノード切替え時に切替え元のHBAの機能を停止する機能。切替え元で HBA内部で継続している入出力を強制停止することによってノード切替えの時間短縮を図っている。
1つの物理ネットワークインタフェースに複数のIPアドレス (エイリアス) を割り当てる機能。IPエイリアスにより、他のノードでアプリケーションを実行する場合にも同じIPアドレスで通信を続けることができる。
関連項目 インターネットプロトコルアドレス
iRMC (integrated Remote Management Controller)
PRIMEQUEST/PRIMERGYに搭載されるハードウェアの1つである integrated Remote Management Controllerの略称。
ノードが同じクラスタにある他のノードと通信できないことを示すノード状態。ノードがクラスタを離れていることになる。LEFTCLUSTERという中間状態は、ネットワークパーティションの問題を防ぐために設けられている。
関連項目 UP (CF)、 DOWN (CF)、 ネットワークパーティション (CF)、 ノード状態 (CF)
ローカルネットワークデバイスの情報を格納した階層データベース。このデータベースは、SNMPエージェントなどのネットワーク管理ソフトウェアで保守される。
関連項目 Simple Network Management Protocol
Oracle Real Application Clusters (RAC)
Oracle RACは、クラスタ化されたプラットフォームまたはMPP (massively parallel processing) プラットフォームのユーザおよびアプリケーションに、データベースのすべてのデータへのアクセス機能を提供する。旧名称はOracle パラレルサーバ(OPS)。
特定のアプリケーション専用にRMS構成を行うための製品。それぞれのWizard Kitコンポーネントには、カスタマイズされたデフォルト設定値、サブアプリケーション、ディテクタ、およびスクリプトが含まれている。
関連項目 RMS Wizard Tools、 Reliant Monitor Services (RMS)、 RMSウィザード
RMS構成のアプリケーションの作成および管理に使用する各種設定、および管理ツールで構成されるソフトウェアパッケージ。RMSウィザードの基盤および、BM (ベースモニタ) とのインタフェースを提供する。
関連項目 RMS Wizard Kit、 Reliant Monitor Services (RMS)
RMSが動作するための構成定義を作成するためのソフトウェアツール。RMSウィザードは、RMS Wizard ToolsとRMS Wizard Kitの2つによって構成されている。
関連項目 RMS Wizard Tools、 RMS Wizard Kit
GDSが管理しているディスクの総称。SDXディスクは、用途に応じてシングルディスク、キープディスク、スペアディスク、および未定義ディスクと呼ばれる場合があります。SDXディスクを単に「ディスク」と呼ぶ場合もあります。
Simple Network Management Protocol
管理対象ネットワークデバイス間で情報の通信を行うためのプロトコルセット。このプロトコルは、デバイスに常駐するソフトウェアエージェントによって実装されます。それぞれのエージェントは、ネットワーク上の他のデバイスからのSNMP要求に応答して、ローカルのMIB (Management Information Base) データを読み書きできます。
関連項目 Management Information Base
RMSにおいてアプリケーションオブジェクトとは、他のオブジェクトを論理集合にまとめるためのリソースを意味する。通常は、実際のアプリケーションソフトウェアや、高可用性構成のアプリケーションスイートを表す。
定義済みのオブジェクト定義の値の集まり。Wizard Tools、RMS Wizard Kit で特定タイプのクラスタアプリケーションのオブジェクト定義を作成する際に使用される。
IEEE802.3にて標準化されたLAN規格。現在、特殊な用途を除いて、ほとんどの LANはイーサネットである。なお、イーサネットという表現は元々10メガバイト /秒タイプのLAN規格の名称であるが、現在は高速イーサネット/ギガバイトイーサネットをも含んだ総称としても用いられる。
RMS構成定義ファイルまたはシステムグラフにおいて、物理リソースまたは仮想リソースを表します。
関連項目 リーフオブジェクト (RMS)、 オブジェクト定義 (RMS)、 オブジェクトタイプ (RMS)
ディスクドライブなど監視される同種のリソースをグループ化するカテゴリ。各オブジェクトタイプにはプロパティと呼ばれる固有の属性があり、この属性により実行する監視またはアクションの種類を限定または定義する。リソースを特定のオブジェクトタイプに関連付けると、関連付けたオブジェクトタイプの属性がリソースに適用される。
関連項目 汎用タイプ (RMS)
RMSの監視対象となるリソースを識別する構成定義ファイルのエントリ。定義された属性により、関連するリソースのプロパティが指定される。
関連項目 属性 (RMS)、 オブジェクトタイプ (RMS)
1つ以上の子オブジェクトを保持する、RMS構成定義ファイルまたはシステムグラフのオブジェクト。
関連項目 子 (RMS)、 構成定義ファイル (RMS)、 リーフオブジェクト (RMS)、 システムグラフ (RMS)
作業負荷の動的変化に効果的に対処するコンピューティングシステムの機能。スケーラビリティは、特にインターネットベースのアプリケーションにおいて、インターネットの使用量の増大に伴って重要になります。
物理ディスクの一部および物理ディスクの組み合わせを1つの論理ディスクとして扱うための仮想デバイス。仮想ディスクドライバは、OSの論理入出力 (I/O) システムの最上位と物理デバイスドライバの間に設定され、すべての論理I/O要求が該当する物理ディスク領域に正しくマッピングされるように機能している。
関連項目 連結仮想ディスク (RCVM)、 ミラー仮想ディスク(RCVM)、 単独仮想ディスク、 ストライプ化仮想ディスク
PRIMECLUSTERの構成における、システムコンソールやクラスタ運用管理PCなどが接続されたプライベートローカルエリアネットワーク(LAN)。管理LANには、一般ユーザがアクセスできないため、非常に高いレベルのセキュリティを確保できる。管理LANを使用するかどうかは選択可能。
関連項目 業務LAN
userApplicationの制御を監視対象の1つのノードから他のノードに切り替えるRMSのプロセス。
関連項目 自動切替え (RMS)、 指定切替え (RMS)、 フェイルオーバ (RMS、SIS)、 対称切替え (RMS)
基本OSの上位で動作するCluster Foundationの基本モジュール。Cluster Foundationの上位サービスが使用する機能をCF(Cluster Foundation)インタフェースとして提供する。
関連項目 Cluster Foundation (CF)
クラスタシステムを構成するノード間の整合性が保たれている状態。具体的には、クラスタシステムを構成する、各ノードのCFの状態がUPまたはDOWNである状態 (LEFTCLUSTERとなっているノードが存在しない)。
ゲートウェイクラスタノードは外部ネットワークインタフェースを有し、すべての受信パッケージはこのノードで受信され、サービスのスケジューリングアルゴリズムに従って選択したサービスノードに転送される。
関連項目 サービス提供ノード (SIS)、 データベースノード (SIS)、 Scalable Internet Services (SIS)
1つ以上の親に属し、構成定義ファイルに定義されるリソース。子は複数の親に属することが可能。また、子を保持して親ノードとなることも、子を持たずにリーフオブジェクトとなることも可能。
関連項目 リソース (RMS)、 オブジェクト (RMS)、 親 (RMS)、 リーフオブジェクト (RMS)
FTP、Telnet、HTTPなど1つ以上のTCPサービスを提供し、ゲートウェイクラスタノードからクライアント要求を受信する。
関連項目 データベースノード (SIS)、 ゲートウェイクラスタノード (SIS)、 Scalable Internet Services (SIS)
動作中のオペレーティングシステムがインストールされているディスク。次のいずれかのファイルシステム (またはスワップ域) として現在動作しているスライスが存在するディスク全体を指します。
Linux の場合: /、 /usr 、 /var 、/boot、/boot/efi、またはスワップ域
管理者がRMSのuserApplicationを指定したノードに切り替える処理。
関連項目 自動切替え (RMS)、 フェイルオーバ (RMS、SIS)、 切替え (RMS)、 対称切替え (RMS)
ある一定の条件が検出された際に、userApplicationの実行を他のノードへ自動的に切り替えるRMSの処理。
関連項目 指定切替え (RMS)、 フェイルオーバ (RMS、SIS)、 切替え (RMS)、 対称切替え (RMS)
クラスタノードの強制停止と起動を管理するための機構。シャットダウン機構はフェイルオーバーの間、自動的に呼び出されます。また、他のCluster Foundationに、ノードのシャットダウンの完了を通知して、回復処理を開始できるようにします。
あるコンポーネントに障害が発生したり、コンポーネントが停止した場合、そのリソース負荷を物理的に同等のコンポーネントが代わりに負担する機能。一般的な例としては、別の格納デバイスにデータを複製するRAIDハードウェアおよびRAIDソフトウェア、代替データパスを提供する複数ネットワーク接続、ノードの再準備を動的に行い、クラスタのクリティカルなサービスを維持するマルチノードなどがあります。
ストライプ化仮想ディスクは複数の区画で構成されます。物理パーティションや複数の仮想ディスク (通常はミラーディスク) で構成することもできます。このようにして仮想ディスク上の連続したI/O処理を複数の物理ディスク上のI/O処理に変換することができる。この機能はRAIDレベル0 (RAID0) に該当する。
関連項目 連結仮想ディスク (RCVM)、 ミラー仮想ディスク(RCVM)、 単独仮想ディスク、 仮想ディスク
ICANN (Internet Corporation for Assigned Names and Numbers) によって予約された一定範囲のIPアドレス。現在のスイッチやルータは、これらのアドレスがインターネットにルーティングされないよう設計されているため、内部的に使用する限り同じ専用ネットワークアドレスを複数の組織が使用しても競合やセキュリティの問題が生じることはありません。
すべてのRMSノードが他の任意のRMSノードからリソースを引き継ぐことのできる機能。
関連項目 自動切替え (RMS)、 指定切替え (RMS)、 フェイルオーバ (RMS、SIS)、 切替え (RMS)
SDXオブジェクトの集まり。共用タイプのディスククラスは、PRIMECLUSTERシステムで利用可能なリソースの単位でもあります。ディスククラスを単に「クラス」と呼ぶ場合もあります。
ミラーリング、ストライピング、またはコンカチネートされる単位となるディスクまたは下位グループの集まり。同じディスクグループに属しているディスクおよび下位グループは、そのディスクグループのタイプ属性(ミラー、ストライプ、またはコンカチネーション)に応じて、互いに ミラーリング、ストライピング、またはコンカチネートされます。 ディスクグループを単に「グループ」と呼ぶ場合もあります。
SIS構成の設定、動的データ、統計を管理するノード。
関連項目 ゲートウェイクラスタノード (SIS)、 サービス提供ノード (SIS)、 Scalable Internet Services (SIS)
クラスタ内の複数ノードのインタコネクトによる通信が不可能な場合に発生する状態。ネットワークパーティション状態でアプリケーションが共用ディスクにアクセスし続けるとデータの整合性がとれなくなる恐れがある。
PRIMECLUSTER CFで使用されるクラスタノード間の通信機能。クラスタノード間通信専用に設計されているため、TCP/IPよりもオーバヘッドが少なく、メッセージの到着順も保証したデータグラム通信サービスを行うことができる。
クラスタ内のすべてのノードは、同じクラスタの他のすべてのノードのローカル状態を管理する。クラスタ内のノードは、すべてUP、DOWN、またはLEFTCLUSTERのいずれかの状態にある。
関連項目 UP (CF)、 DOWN (CF)、 LEFTCLUSTER (CF)
汎用プロパティを持つオブジェクトタイプ。汎用タイプは、既存のオブジェクトタイプに割り当てることのできない監視対象リソースがある場合にRMSをカスタマイズするために使用される。
関連項目 オブジェクトタイプ (RMS)
SISでは、このプロセスにより障害発生ノードのバックアップノードへの切替えを行う。RMSでは、このプロセスを切替えと呼ぶ。
関連項目 自動切替え (RMS)、 指定切替え (RMS)、 切替え (RMS)、 対称切替え (RMS)
フォルトトレラントネットワーク (耐故障性を備えたネットワーク)
耐故障性 (フォルトトレラント) を備えたネットワーク。耐故障性 (フォルトトレラント) とは、コンピュータシステムの一部に何らかの障害が発生した場合でも、正常な動作を保ち続ける能力のこと。よって、フォルトトレラントネットワークとはネットワークシステムの一部に異常が発生した場合でも、正常に通信を継続できるネットワークのことを意味している。
RMSの起動時にユーザアプリケーションをオンラインにするデフォルトノード。userApplicationのオブジェクト定義中に最初に記述されたノードがプライマリノードとなる。
ミラー仮想ディスクは複数の物理デバイスで構成され、すべての出力処理がすべてのデバイス上で同時実行される。
関連項目 連結仮想ディスク (RCVM)、 単独仮想ディスク、 ストライプ化仮想ディスク
同一のデータを格納した複数ディスクの集合。1つのディスクで障害が発生しても他のディスクが使用可能なため、データの可用性が損なわれることがない。
関連項目 ミラー化部品(RCFS)
Web-Based Admin ViewやCluster Admin GUIが提供する環境設定、運用管理などの操作範囲を限定するもので、wvroot、clroot、cladmin、clmonの4種類がある。クラスタ管理サーバのオペレーションシステムの管理者に依頼して、個々のユーザIDを適切なユーザグループへ登録する。
ミラーディスク、ミラーディスク部品、データベースサーバなどの機能を提供する、専用または共用のハードウェアまたはソフトウェア要素。ローカルリソースは、ローカルノード上でのみ監視対象となる。
関連項目 専用リソース (RMS)、 共用リソース
RS232CインタフェースとLANインタフェースを変換する装置。本装置により、LAN接続された他の装置 (パソコン) からTelnet機能によりTTYコンソール機能を利用可能とする。
1つ以上のディスクドライブ上の複数の区画で構成され、各部を合計したものに相当する。ディスクを細かく分割する単独仮想ディスクと異なり、各ディスクまたはパーティションを連結して1つの大規模な論理ディスクを構成する (富士通テクノロジー・ソリューションズ製品から移行のお客様のみ)。
関連項目 ミラー仮想ディスク(RCVM)、 単独仮想ディスク、 ストライプ化仮想ディスク、 仮想ディスク