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PRIMECLUSTER  Cluster Foundation 導入運用手引書 4.7

7.1 概要

PRIMECLUSTERシャットダウン機構 (SF) は、エラーが発生したときにクラスタノードのシャットダウンを管理するためのインタフェースを提供します。SFはまた、他のPRIMECLUSTER製品にノードのシャットダウンの完了を知らせ、回復処理が開始できるようにします。
SFは主に以下のコンポーネントで構成されます。

シャットダウンデーモン (SD)

SDは、システムの起動時に起動され、以下を担当します。

SDはシャットダウンエージェント (SA) を使用して、クラスタノードの監視とノード強制停止に関する作業のほとんどを行います。SDは、SAの他にCF層のENSシステムと連携し、ノード障害の兆候を受信し、ノード強制停止の完了を通知します。SD は定期的(10分間隔)にSAを起動して、クラスタノードを強制停止させる経路の状態を確認し、sdtool(1M)コマンドで表示される各SAのテスト状態(Test State)に反映します。

シャットダウンエージェント (SA)

シャットダウンエージェントはリモートクラスタノードのシャットダウンを保証します。シャットダウンエージェントはSF製品に付属していますが、SFのインストール先クラスタノードのアーキテクチャによって異なる場合があります。SFはPRIMECLUSTERサービス層の各製品にRMSの動作の有無にかかわらずノードをシャットダウンする機能を提供します。

SAは、シャットダウン、およびクラスタノードのシャットダウンの検証を担当します。各SAはノードのシャットダウンを行うために以下のような特定のメソッドを提供します。

SA (シャットダウンエージェント) の詳細については、“7.2 使用可能なシャットダウンエージェントの概要”を参照してください。

複数のSAを使用している場合、構成定義ファイルの最初に記載されたSAが使用されます。その他のSAはプライマリSAが失敗した場合にのみ使用されます。

sdtoolコマンド

sdtool(1M) コマンドは、SDと連携するためのコマンドラインインタフェースです。管理者はこのコマンドを使用して以下を行うことができます。

注意

クラスタノードを停止するには、できるだけsdtool コマンドによる強制停止ではなく、/sbin/shutdownコマンドによるシャットダウンを行ってください。