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PRIMECLUSTER  Cluster Foundation 導入運用手引書 4.7

2.1 CF同期レジストリ(CFREG)

CFREG は、クラスタアプリケーションにクラスタグローバルデータを管理する機能を提供するCF基本サービスです。クラスタグローバルデータとは、クラスタシステムを構成するノード間で共通に使用するデータのことであり、クラスタの全ノード間の整合性が保証され、クラスタ再起動後も保持される必要があります。

データはデータファイルの名前付きレジストリエントリとして管理されます。「名前付きレジストリエントリ」とは、CF同期レジストリを使用するユーザが、データファイルに任意の名前を指定してCF同期レジストリに登録する仕組みを指します。クラスタの各ノードはこのデータファイルをコピーし、保持することで、クラスタ全体のデータファイルの整合性が維持されます。

クラスタの各ノードでユーザレベルデーモン (cfregd) が起動され、ノード上のデータファイルがクラスタの他のノードと同期を保つように管理します。cfregdプロセスはデータファイルを変更する唯一のプロセスで、ノード上で一度に実行することのできるプロセスは1 つのみです。デーモンの実行中に他のデーモンを起動すると、後から起動されたデーモンは、すでに実行中のデーモンがあるため処理を終了するという通知メッセージをログに出力します。この場合、後から起動したデーモンの実行引数はすべて無視されます。