機能
原子値の直接的な構文表現を指定します。
記述形式
参照項番
一般規則
“&”と“'”を除いた文字
文字のうち、特殊記号の“&”と“'”を除いた文字を表現しています。
“&”と“"”を除いた文字
文字のうち、特殊記号の“&”と“"”を除いた文字を表現しています。
既定義エンティティー参照
XQueryの構文上、重要な意味を持ついくつかの文字を、別の文字列で表現しています。文字列リテラルが生成される時、既定義エンティティー参照はそれぞれが表現する文字に置き換えられます。XQueryの既定義エンティティーとそれが表現する文字を以下に示します。
エンティティー参照 | 表現される文字 |
---|---|
< | < |
> | > |
& | & |
" | " |
' | ' |
引用符(シングルクォーテーション、ダブルクォーテーション)について
文字列リテラルの両端に指定した文字が“"”のとき、その間の文字として“"”を指定することはできませんが、“'”を指定することはできます。
文字列リテラルの両端に指定した文字が“"”のとき、その間の文字として“"”を利用するために、“"”のエスケープ文字が用意されています。“"”のエスケープ文字は“""”で表されます。
文字列リテラルの両端に指定した文字が“'”のとき、その間の文字として“'”を指定することはできませんが、“"”を指定することはできます。
文字列リテラルの両端に指定した文字が“'”のとき、その間の文字として“'”を利用するために、“'”のエスケープ文字が用意されています。“'”のエスケープ文字は“''”で表されます。
文字列リテラルのデータ型はxs:string型です。
文字列リテラルの長さは最大30,000バイトまで指定できます。ただし、文字列リテラルの長さは文字コード系をUNICODEで表現した時の長さで計算されます。
既定義エンティティー参照および引用符の長さは、文字列リテラルに指定した文字の長さで計算されます。例えば、“<”の長さは4であり、“""”の長さは2になります。
注意
SQL文においては、XQuery式が文字列定数で表現されるため、文字列リテラルの両端を囲む区切り記号に、' (シングルクォーテーション)を指定することはできません。' (シングルクォーテーション)を含む文字列リテラルを指定する場合には、既定義エンティティー参照の'を指定してください。
A要素のテキストノードの値が「'ABC銀行'」を表すXQuery式
XMLQUERY('/A[text()="'ABC銀行'"]' PASSING 伝票)
数値リテラルは数字、文字e、E、特殊記号“.”、“+”、“-”で構成されます。
数値リテラルは正の数値を表現します。
負の数値は、算術式の単項演算“-”を利用することで表現されます。
数値リテラルのデータ型はxs:double型です。
数値リテラルの長さは最大255バイトまで指定できます。ただし、数値リテラルの長さは文字コード系をUNICODEで表現したときの長さで計算されます。
数値リテラルの構成要素(数字、文字、特殊記号)はすべて、数値リテラルの長さに加算されます。例えば、“12.3E+45”の長さは8になります。
数値リテラルに指定可能な数値範囲は、指数部11ビット、仮数部52ビットの浮動小数点数で表現可能な範囲(約-1.7E+308~+1.7E+308)です。
使用例
この式の評価結果は、xs:string型の値JAPANです。
"JAPAN"
この式の評価結果は、xs:string型の値FIREです。
'FIRE'
この式の評価結果は、xs:string型の値"です。
"""
この式の評価結果は、xs:string型の値"です。
""""
この式の評価結果は、xs:string型の値'です。
"'"
この式の評価結果は、xs:double型の値100です。
100
この式の評価結果は、xs:double型の値3.14です。
3.14
この式の評価結果は、xs:double型の値0.999です。
.999
この式の評価結果は、xs:double型の値670です。
6.7e+2