動的コンテキストは、式を評価するときに利用可能な情報です。動的コンテキストの中には、現在時刻やコンテキストアイテムなど、様々な情報が含まれています。
コンテキストアイテムは、動的コンテキストの重要な構成要素です。コンテキストアイテムは、シーケンス内の各項目を処理するときに随時更新されます。コンテキストアイテムについての説明を以下に示します。
コンテキストアイテムは、式の評価時において、現在処理しているシーケンスの項目を表します。
コンテキストアイテムの表す値は原子値またはノードです。
コンテキストアイテムの初期値は、XMLQUERY関数またはXMLEXISTS述語のPASSING句で設定できます。PASSING句に指定した列に格納されているXMLデータのルートノードがコンテキストアイテムの初期値になります。ただし、PASSING句が省略された場合、またはPASSING句に指定した列の値がNULLの場合、コンテキストアイテムの初期値は設定されません。
参照
PASSING句の詳細については、“SQLリファレンス”の“XMLQUERY関数”、または“XMLEXISTS述語”を参照してください。
コンテキストアイテムは、1つのドット記号で表されるコンテキストアイテム式によって参照されます。