表のデータを操作するときに、数値のデータに対して絶対値、最小整数値、最大整数値などを求めることができます。数値のデータを操作する処理には以下のものがあります。
処理名 | 機能 |
---|---|
ABS式 | ABS式は、指定した数値式の絶対値を求めます。 |
CEIL式 | CEIL式は、指定した数値式以上の最小整数値を求めます。 |
FLOOR式 | FLOOR式は、指定した数値式以下の最大整数値を求めます。 |
ROUND式 | ROUND式は、数値式を丸め位置で四捨五入します。 |
TRUNC式 | TRUNC式は、数値式を切捨て位置で切り捨てます。 |
ACOS関数 | ACOS関数は、数値式のアークコサイン(逆余弦)を求めます。 |
ASIN関数 | ASIN関数は、数値式のアークサイン(逆正弦)を求めます。 |
ATAN関数 | ATAN関数は、数値式のアークタンジェント(逆正接)を求めます。 |
ATAN2関数 | ATAN2関数は、数値式1、数値式2のアークタンジェント(逆正接)を求めます。 |
COS関数 | COS関数は、数値式のコサイン(余弦)を求めます。 |
EXP関数 | EXP関数は、数値式の指数関数値を求めます。 |
LN関数 | LN関数は、数値式の自然対数を求めます。 |
POWER関数 | POWER関数は、数値式の指定された累乗値を求めます。 |
SIGN関数 | SIGN関数は、数値式の符号の標識を返却します。 |
SIN関数 | SIN関数は、数値式のサイン(正弦)を求めます。 |
SQRT関数 | SQRT関数は、数値式の平方根を求めます。 |
TAN関数 | TAN関数は、数値式のタンジェント(正接)を求めます。 |
CHR関数 | CHR関数は、数値式を文字コードとして該当するASCII文字を返却します。 |
出荷表から、出荷数量の変動の大きい(前回と今回の出荷数量の差が10以上とします)製品番号を求めます。
SELECT 製品番号,ABS(出荷数量 - 前回出荷数量) AS 出荷変動 (A) (1) FROM 在庫管理.出荷表 WHERE ABS(出荷数量 - 前回出荷数量) >= 10
(1) 数値式
(A)~(1) ABS式
すべての地区の最高気温、最低気温をその値以下の最大整数値にします。
SELECT 地区名, FLOOR(最高気温) AS 最高気温, FLOOR(最低気温) AS 最低気温 (A) (1) FROM 気象情報管理表
(1) 数値式
(A)~(1) FLOOR式
すべての地区の最高気温を小数第2位で四捨五入して、小数第1位までの数字にします。
SELECT 地区名, ROUND(最高気温, 1) AS 最高気温 (A) (1) (2) FROM 気象情報管理表
(1) 数値式
(2) 丸め位置
(A)~(2) ROUND式
算術関数の使用方法例を以下に記載します。例では表Tの列C1に対して各関数を実行しています。
C1の値が1.0である場合、 SELECT ACOS( C1 ) FROM T →0.000000E+00が返されます。 SELECT ASIN( C1 ) FROM T →1.570796E+00が返されます。 SELECT ATAN( C1 ) FROM T →7.853982E-01が返されます。 SELECT COS( C1 ) FROM T →5.403023E-01が返されます。 SELECT SIN( C1 ) FROM T →8.414710E-01が返されます。 SELECT TAN( C1 ) FROM T →1.557408E+00が返されます。 SELECT LN( C1 ) FROM T →0.000000E+00が返されます。 SELECT EXP( C1 ) FROM T →2.718282E+00が返されます。 SELECT SIGN( C1 ) FROM T →+1.が返されます。 SELECT SQRT( C1 ) FROM T →1.000000E+00が返されます。 (A) (1)
(1) 数値式
(A)~(1) 算術関数
C1の値が2、C2の値が3である場合、 SELECT POWER( C1, C2 ) FROM T →8.000000E+00が返されます。 (A) (1) (2)
(1) 数値式1
(2) 数値式2
(A)~(2) 算術関数
複数の文字列を改行コードで連結します。例では表Tの列C1、C2、C3(いずれもデータ型は文字列型)を改行コードで連結します。
SELECT C1 || CHR(10) || C2 || CHR(10) || C3 FROM T (A) (1)
(1) 数値式
(A)~(1) CHR関数