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Symfoware Server V12.7.0 RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)
FUJITSU Software

3.3.2 検索パスを削除する

検索業務の初期の設計で定義した検索パスが、不要となった場合の削除手順例を以下に示します。

図3.10 検索パスの削除

  1. データベース運用の停止

    該当データベースに関連する業務アプリケーションを停止します。


  2. XMLグループの定義変更

    定義済みのXMLグループに対して、必要のなくなった検索パスを削除するためにXMLグループの定義を変更します。XMLグループの定義は、ALTER XMLGROUP文で変更します。

    この図では、以下の検索パスを削除しています。

    • /受注伝票/受注先/社名

    以下にXMLグループの定義変更の例を示します。

    ALTER XMLGROUP  受注伝票GR  ON  伝票IXDSO
                            DROP PATH  '/受注伝票/受注先/社名' ;

  3. データベース定義情報の保全

    データベースの定義情報の保全のために、RDBディクショナリのデータをバックアップします。アーカイブログ運用を行っている場合、この契機のバックアップは必須ではありません。RDBディクショナリのバックアップは、RDBディクショナリの規模やリカバリに要する時間を考慮して、任意の契機で、計画的にバックアップを行ってください。

    以下にバックアップ手順例を示します。

    SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合

    rdbdmpdic -f dicback@/home/rdb1/backup -e -y

    WindowsWindowsの場合

    rdbdmpdic -f DICBACK@E:\HOME\RDB1\BACKUP -e -y

  4. XMLデータのインデックスのDSI再配置

    XMLグループの定義変更により、削除した検索パスに対して以降の検索はできなくなります。ただし、対象の検索パスのインデックスに対応するDSI内の物理的な領域は解放されていません。DSI内の物理的な領域は、rdbgcdsiコマンドにより任意に解放できます。解放された領域は、別の検索パスのインデックスのための領域として使用されます。

    以下にrdbgcdsiコマンドの使用例を示します。

    SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合

    rdbrtr  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -rrw
    rdbrtr  -i  伝票管理DB.伝票表DSI1  -rrw
    rdbgcdsi  -G  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -w  /tmp  -u  /home/testdir
    rdbrls  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -rrw
    rdbrls  -i  伝票管理DB.伝票表DSI1  -rrw

    WindowsWindowsの場合

    rdbrtr  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -rrw
    rdbrtr  -i  伝票管理DB.伝票表DSI1  -rrw
    rdbgcdsi  -G  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -w  E:\TMP  -u  E:\USERS\DEFAULT
    rdbrls  -i  伝票管理DB.伝票IXDSI1  -rrw
    rdbrls  -i  伝票管理DB.伝票表DSI1  -rrw

    ここで、rdbgcdsiコマンドによりDSI内の物理的な領域を解放しない場合は、以降の運用手順に示す「データベースのデータ退避」および「XMLデータのインデックスのバックアップ」に関する手順は実施する必要はありません。


  5. データベースのデータ退避

    データベースの運用前に、データ破壊などの異常時のリカバリに備えて、データベースをバックアップします。

    インデックスのDSIは、ダンプレス機能および同期復元機能で表のDSIからリカバリする場合、バックアップ不要ですが、XMLデータのインデックスについては、表のDSIからインデックスを作成するのに、BTREE構造のインデックスと比べて時間がかかるため、インデックスのDSIの退避データを取得する運用を推奨しています。

    この場合は、XMLデータのインデックスのDSIだけをバックアップしてください。以下にバックアップ手順例を示します。

    SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合

    rdbdmp -i 伝票管理DB.伝票IXDSI1 -f ixdsibak1@/home/rdb1/backup -e -y

    WindowsWindowsの場合

    rdbdmp -i 伝票管理DB.伝票IXDSI1 -f IXDSIBAK1@E:\HOME\RDB1\BACKUP -e -y

  6. データベースの運用

    停止中の該当データベースに関連する業務アプリケーションと、新規に追加したXMLデータの検索業務アプリケーションを起動します。