環境パラメタには、WebScriptサーバの動作環境を指定するサーバ環境パラメタおよびWebScriptコマンドの動作環境を指定するアプリケーション環境パラメタがあります。環境パラメタは、環境パラメタファイルに指定します。
サーバ環境パラメタは、1つですが、アプリケーション環境パラメタは、WebScriptセションの種類またはアプリケーションの種類ごとに指定します。
Solaris/Linuxの場合
サーバ環境パラメタは、サーバ環境パラメタファイルに指定します。アプリケーション環境パラメタは、アプリケーション環境パラメタファイルに指定しますが、アプリケーション間で共通のパラメタは、サーバ環境パラメタファイルに指定できるパラメタもあります。
環境パラメタファイルは、/opt/FJSVsymwd/libに格納します。
/opt/FJSVsyswd/lib ディレクトリは、WebScriptサーバの動作環境の指定、またはデータベースのユーザに関する情報の指定をするための重要なファイルを配置します。このため、ディレクトリの参照および更新は、スーパユーザが行います。アプリケーション環境パラメタを配置するディレクトリを変更するには、サーバ環境パラメタファイルのenvDirに配置先ディレクトリを指定します。
以下に環境パラメタファイルの種類およびファイル名の関係を示します。
種類 | ファイル名 | 備考 | |
---|---|---|---|
サーバ環境パラメタファイル | server.env | インストール時に作成されます。 必要に応じて修正してください。 | |
アプリケーション環境パラメタファイル | 共有セション | public.env | |
個別セション:デフォルト | default.env | ||
個別セション:WebDBtools用 | WebDBtools.env | ||
個別セション:ユーザ任意 | 任意.env | 必要に応じて作成してください。 |
Windows(R)の場合
サーバ環境パラメタは、WebScript環境エディタの[サーバ環境編集]画面で設定します。アプリケーション環境パラメタは、環境エディタの[アプリケーション環境編集]画面で設定しますが、アプリケーション間で共通のパラメタは、サーバ環境パラメタに指定できるものもあります。
以下に環境パラメタの種類および環境名の関係を示します。
種類 | 環境名 | 備考 | |
---|---|---|---|
サーバ環境パラメタ | server | インストール時に作成されます。 必要に応じて修正してください。 | |
アプリケーション環境パラメタ | 共有セション | public | |
個別セション:デフォルト | default | ||
個別セション:WebDBtools用 | WebDBtools | ||
個別セション:ユーザ任意 | 任意 | 必要に応じて作成してください。 |
個別セションでの、環境パラメタの関係について説明します。ここでは、SolarisおよびLinuxの場合を例にとって説明します。Windows(R)の場合も同じ考え方です。
個別セションで、任意のアプリケーション環境パラメタファイルに指定したパラメタは、その値が採用されます。wit_gwdコマンドのWIT_envパラメタを省略した場合は、デフォルトの環境パラメタファイルが採用されます。
個別セションにおける環境パラメタファイルの関係図を以下に示します。
図9.1 個別セションの環境パラメタの解釈
サーバ環境パラメタファイルに指定し、任意のアプリケーション環境パラメタファイルに指定されないパラメタ(S1)は、サーバ環境パラメタファイルの値が有効となります。
サーバ環境パラメタファイルにパラメタ(S2)を指定し、任意のアプリケーション環境パラメタファイルにもパラメタ(Pa)を指定した場合は、任意のアプリケーション環境パラメタファイルに指定された値(Pa)が有効となります。
任意のアプリケーション環境パラメタファイルだけ、パラメタ(Pb)を指定した場合は、その値(Pb)が有効となります。
サーバ環境パラメタファイルに指定し、デフォルトのアプリケーション環境パラメタファイルに指定されないパラメタ(S1)は、サーバ環境パラメタファイルの値が有効となります。
サーバ環境パラメタファイルにパラメタ(S2)を指定し、デフォルトのアプリケーション環境パラメタファイルにもパラメタ(Px)を指定した場合は、デフォルトのアプリケーション環境パラメタファイルに指定された値(Px)が有効となります。
デフォルトのアプリケーション環境パラメタファイルにだけ、パラメタ(Py)を指定した場合は、その値(Py)が有効となります。
共有セションでの、環境パラメタの関係について説明します。ここでは、SolarisおよびLinuxの場合を例にとって説明します。Windows(R)の場合も同じ考え方です。
共有セションで、共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルに指定したパラメタは、その値が採用されます。共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルは、1個だけです。
環境パラメタの指定に関して、サーバ環境パラメタファイル、共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルの関係図を以下に示します。
図9.2 共有セションの環境パラメタの解釈
サーバ環境パラメタファイルに指定し、共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルに指定されないパラメタ(S1)は、サーバ環境パラメタファイルの値が有効となります。
サーバ環境パラメタファイルにパラメタ(S2)を指定し、共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルにもパラメタ(Pa)を指定した場合は、共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルに指定された値(Pa)が有効となります。
共有セションのアプリケーション環境パラメタファイルにだけ、パラメタ(Pb)を指定した場合は、その値(Pb)が有効となります。
環境パラメタには、サーバ環境パラメタ、アプリケーション環境パラメタがあり、パラメタにより、共有セションまたは個別セションのパラメタもあります。これらの関係を以下に示します。
パラメタ名 | サーバ環境 | アプリケーション環境パラメタ | |
個別セション:デフォルト | 共有セション | ||
maxConnection | ○ | - | - |
serverLog | ○ | - | - |
envDir | ○ | - | - |
serverLogLevel | ○ | - | - |
NumberPublicSessions | ○ | - | - |
protocolVersion | × | ● | ● |
systemName | ○ | ○ | ○ |
DBName | ○ | ○ | ○ |
userid | ○ | ○ | ◎ |
passwd | ○ | ○ | ◎ |
homePage | ○ | ◎ | × |
formatDir | ○ | ○ | ○ |
dataDir | ○ | ○ | ○ |
idleTimeout | ○ | ○ | × |
busyTimeout | × | × | ○ |
DBErrorHandle | ○ | ○ | ○ |
WLErrorHandle | ○ | ○ | ○ |
logoutFormat | ○ | ○ | × |
WLCommandPath | ○ | ○ | ○ |
workDir | ○ | ○ | ○ |
acsLog | ○ | ○ | ○ |
acsLogLevel | ○ | ○ | ○ |
errorLog | ○ | ○ | ○ |
errorLogLevel | ○ | ○ | ○ |
●:指定必須
◎:アプリケーション環境パラメタを省略した場合、サーバ環境パラメタは、指定必須。
○:指定可能(省略可能)
×:指定不可