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Linkexpress Replication optionV5.0L24 導入運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.2 レプリケーション運用の基本操作

ここでは、レプリケーションを運用するための基本操作について説明します。

3.2.2.1 Oracleの起動と停止

Oracleの起動と停止の操作は、複写元システムで行います。Oracleの起動と停止の操作方法は、Oracleのマニュアルを参照してください。

3.2.2.2 Linkexpressの起動と停止

Linkexpressは複写元システムと複写先システムの両方で実施します。

Linkexpressの起動には、以下の方法があります。

また、Linkexpressの起動オプションにより、以下に示す起動時の状態を選択できます。

参照

詳細は、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

Linkexpressの停止には、以下の方法があります。

また、Linkexpressの停止オプションにより、以下に示す停止時の状態を選択できます。

参照

詳細は、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。

Linkexpressの起動と停止の操作は、複写元システムと複写先システムの両方で行います。

レプリケーション運用での、Linkexpressの起動と停止の推奨モードを以下に示します。

  

起動モード

WARM

COLD

停止モード

NORMAL

QUICK

×

FORCE

×

×

○:レプリケーション運用で推奨します。
×:レプリケーション運用で使用する場合は、起動後に全複写業務を実施する必要があります。

3.2.2.3 Linkexpress Replication optionの起動と停止

Linkexpress Replication optionの起動は複写元システムでレプリケーション起動コマンド(lxrpostrコマンド)により実施します。また、オプションにより、以下に示す起動時の状態を選択することができます。起動コマンドの詳細は“コマンドリファレンス”の“lxrpostrコマンド”を参照してください。

Linkexpress Replication optionの停止はレプリケーション停止コマンド(lxrpostpコマンド)で実施します。また、オプションにより、以下に示す停止時の状態を選択することができます。停止コマンドの詳細は“コマンドリファレンス”の“lxrpostpコマンド”を参照してください。

3.2.2.4 Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresの起動と停止

Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresの起動と停止の操作は、複写先システムで行います。

参照

詳細は、“Symfoware Server 運用ガイド”、“Symfoware Server セットアップガイド”または“Enterprise Postgres 運用ガイド”を参照してください。

3.2.2.5 差分ログの取得開始と取得終了

ここでは、差分ログの取得開始および取得終了の方法について説明します。

この操作は、複写元システムで行います。

参考

  • Linkexpress、Linkexpress Replication option、Oracleの停止、またはシステムの停止で、差分ログの取得可能状態が解除されることはありません。

  • Linkexpress、Linkexpress Replication option、Oracleの停止、またはシステムの停止で、トランザクションログデータベースおよび差分ログファイル中の差分ログが削除されることはありません。

以下に、差分ログの取得状態と各コマンドの関係を示します。

3.2.2.5.1 差分ログの取得開始

差分ログの取得を開始するには、差分ログの取得開始コマンドを実行します。

説明

指定した抽出定義に対して差分ログの取得を開始します。本コマンドを実行すると、差分ログが取得されるようになります。

本コマンドは、レプリケーション運用の対象となる利用者プログラムのトランザクション開始より前に実行します。

操作方法

lxrpoena  -r  抽出定義名

参照

“コマンドリファレンス”の“lxrpoenaコマンド”

3.2.2.5.2 差分ログの取得終了

差分ログの取得を終了するには、差分ログの取得終了コマンドを実行します。

説明

指定した抽出定義に対する、差分ログの取得を終了します。本コマンドを実行すると、差分ログの取得が終了し、差分ログが取得されなくなります。

本コマンドは、実行中のトランザクションが存在する場合、そのトランザクションの終了を待って実行します。

操作方法

lxrpodis  -r  抽出定義名

参照

“コマンドリファレンス”の“lxrpodisコマンド”

3.2.2.6 業務の操作

業務の操作は、Symfoware抽出レプリケーションと同じです。“1.2.2.5 業務の操作”または“2.2.2.4 業務の操作”を参照してください。

3.2.2.7 差分ログの操作

ここでは、差分ログに関する操作のうち、以下の操作方法について説明します。

この操作は、複写元システムで行います。

3.2.2.7.1 差分ログの破棄

差分ログの破棄を行うには、差分ログの破棄コマンドを実行します。

説明

指定した抽出定義に対する差分ログを差分ログファイルから削除します。

本コマンドは、指定した抽出定義に対する差分ログの取得が、終了されている状態で実行します。

なお、確定処理が実行される前に中止したレプリケーション業務における、抽出データ格納ファイルは、破棄の対象にはなりません。抽出データ格納ファイルを破棄する場合は、業務確定コマンド(lxrpocmtコマンド)を実行してください。

操作方法

lxrpolog  -I -r  抽出定義名

参照

  • “コマンドリファレンス”の“lxrpologコマンド(差分ログの破棄)”

  • “コマンドリファレンス”の“lxrpocmtコマンド”

3.2.2.7.2 差分ログの追出し

差分ログの追出しを行うには、差分ログの追出しコマンドを実行します。

説明

トランザクションログデータベースの差分ログを差分ログファイルに移動します。

通常の運用では、差分ログの追出しは、差分ログ収集スケジュールによって自動的に行われる処理であるため、本コマンドは、主に利用者が利用者プログラムの更新結果を即時に差分ログファイルに書き込みたい場合に使用します。

なお、本コマンドは、Oracleシステム(ORACLE_SID)単位に実行するコマンドです。レプリケーション業務ごとに自動で実行するような使用方法は避けてください。

操作方法

lxrpolog  -F

参照