Q1560:マネージャーがインストールされたサーバをActive Directoryのドメインコントローラーに昇格させる場合、注意事項があれば教えてください。
A1560:
マネージャーがインストールされたサーバをドメインコントローラーへ昇格すると、"Resource Coordinator DB Server(PostgreSQL)"サービスで使用されるユーザー(rcxdb)が削除されます。
その結果、マネージャーが起動しなくなります。
"Resource Coordinator DB Server(PostgreSQL)"サービスが停止している場合、以下の手順を実行し、マネージャーを復旧させてください。
サーバをドメインコントローラーへ昇格させる前に、rcxdbユーザーの設定を記録します。
[スタートメニュー]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を選択し、表示されたダイアログの[システムツール]-[ローカル ユーザーとグループ]-[グループ]にrcxdbユーザーが存在します。
サーバをドメインコントローラーに昇格させます。
以下の手順でrcxdbユーザーを確認し、手順1.で記録した設定と同じ状態にします。
[スタートメニュー]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を選択します。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ]画面の左ペインで、作成されたドメイン名-[Users]を選択します。
右ペインのrcxdbユーザーを確認します。
[スタートメニュー]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を選択します。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ]画面の左ペインで、作成されたドメイン名-[Users]を選択します。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ]画面のメニューから、[操作]-[新規作成]-[ユーザー]を選択します。
以下の値を設定し、ユーザーを作成してください。
- 姓: rcxdb
- ユーザーログオン名: rcxdb
- パスワード、パスワードの確認入力: rcxdb (注)
- [パスワードを無期限にする]チェックボックス: チェックを入れる
注) パスワードのポリシーを変更する必要があります。
右側にある[参照]ボタンからrcxdbユーザーを検索します。
アカウントの情報を再設定します。
ユーザーログオン名: rcxdb
rcxdbユーザーを右クリックし、[パスワードの設定]を選択します。
rcxdbユーザーのパスワードを変更します。
パスワード、パスワードの確認入力: rcxdb
エクスプローラーから以下のフォルダーのプロパティを開きます。
インストールフォルダー\Manager\rails\db\data
[セキュリティ]の[グループ名またはユーザー名]の一覧に不明なアカウントがあれば削除します。
エクスプローラーから以下のフォルダーのプロパティを開きます。
インストールフォルダー\Manager\rails\db\data
[セキュリティ]の[グループ名またはユーザー名]のrcxdbユーザーにフルコントロールのアクセス許可を設定します。
スタートアップアカウントを以下の手順で変更します。
[コントロールパネル]または[管理ツール]のどちらかから[サービス]を起動します。
"Resource Coordinator DB Server(PostgreSQL)"サービスのプロパティを開きます。
[ログオン]タブを選択し、[パスワード]および[パスワードの確認入力]に"rcxdb"を入力します。
[OK]ボタンをクリックし、プロパティを閉じます。
注意
本手順は、Windows Server 2008 R2での手順です。
ほかのOS(Windows Server 2012 など)では、メニューなどのGUIが変わる場合があります。