ここでは、クラウド環境で、CLIインストーラによるクラスタノードのインストールについて説明します。
注意
PRIMECLUSTER のインストールを行う前に、システムディスクに対してスナップショットを取得してください。
カーネルヘッダーのインストール
本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。
以下のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi kernel-devel <Return>
このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合には、OSのドキュメントに従いカーネルソースをインストールしてください。
注意
yumコマンドを使用する場合、セキュリティグループとファイアーウォールルールが適切に設定されていることを確認してください。
パッケージの確認
本ソフトウェアをインストールする前に、「付録C インストールが必要なOSパッケージ」に記載のOSパッケージがインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi <パッケージ>.<アーキテクチャ> <Return>
このコマンドがエラーとなる場合、OSのドキュメントに従いOSパッケージをインストールしてください。
注意
FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O環境の場合、パッケージをインストールする前に、Red Hat Update Infrastructureを設定する必要があります。詳細は、「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS 機能説明書」を参照してください。
以下のエラーメッセージが出力され、yum install に失敗する場合があります。
Protected multilib versions: ******.x86_64 != ******.i686
以下の手順を実行し、i686用のパッケージを更新してから、x86_64用のパッケージをインストールしてください。
例)libXp.x86_64のインストールに失敗した場合
# yum update libXp.i686 <Return> # yum install libXp.x86_64 <Return>
または、i686用のパッケージと同じバージョンを指定して、x86_64用のパッケージをインストールしてください。
/etc/hostsファイルの修正
Web-Based Admin View をインストールするには、/etc/hosts ファイルにWeb-Based Admin View が使用するIP アドレスとそれに対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)および"127.0.0.1"(IPv4 向け)、"::1" (IPv6 向け) に対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)を修正する必要があります。
対象システムにログインし、rootユーザになります。
$ sudo su - <Return> Password:password <Return>
テキストエディタにより"127.0.0.1" (IPv4向け)、"::1" (IPv6向け) に割り当てられているホスト名を削除し、Web-Based Admin Viewが使用するIPアドレスに割り当てます。
[修正前]
# cat /etc/hosts <Return> 127.0.0.1 host-name localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 host-name localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
[修正後]
# cat /etc/hosts <Return>
127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6 IP-Address host-name
NetworkManagerサービスの確認
NetworkManagerサービスの自動起動が有効であることを確認してください。
以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enabled"になっていることを確認してください。
# /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return>
enabled
"disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。
# /usr/bin/systemctl start NetworkManager.service <Return> # /usr/bin/systemctl enable NetworkManager.service <Return>
DVDからデータをコピーし、インストールする環境に配置します。
DVDのセットとマウントができる環境を別途用意し、DVDをマウントしてください。
コピー元システム# mount -t iso9660 -r /dev/<デバイスファイル名> <DVD-ROMマウントポイント> <Return>
<DVD-ROM マウントポイント>配下のディレクトリをすべて対象システムにコピーします。コピーした先のディレクトリを<コピー先ディレクトリ>とします。
注意
対象システムにコピーする際は、tarコマンドでアーカイブするなどして、シンボリックリンクが実体ファイルにならないように注意してください。
CLIインストーラを実行してください。
# cd <コピー先ディレクトリ>/Tool <Return> # ./cluster_install -e HA-OT <Return> Installation of PRIMECLUSTER started. PRODUCT : PCLsnap Installing package <FJSVpclsnap> ... finished. ・ ・ The installation finished successfully.
shutdown(8)コマンドを実行して、システムをリブートしてください。
# shutdown -r now <Return>
UpdateSiteからPRIMECLUSTERの最新のUpdateSite形式の修正、および修正情報ファイルをダウンロードしてください。
PRIMECLUSTERの修正を適用してください。
修正の適用方法は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 <Cloud Services編>」の「ソフトウェアの保守」、留意事項等については各修正の修正情報ファイルを参照してください。