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PRIMECLUSTER HA Server 4.7A00 インストールガイド

3.1.1 事前準備

  1. インストール時間

    本ソフトウェアをインストールするために必要な時間は、約15分です。

  2. カーネルヘッダーのインストール

    本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。次のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。

    # rpm -qi kernel-devel <Return>

    このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合には、OSのドキュメントに従いカーネルソースをインストールしてください。

  3. システム環境の確認

    1. PRIMEQUEST上で本ソフトウェアをインストールする場合、前提ソフトウェアの導入が完了している必要があります。

      設定方法については、以下のマニュアルを参照してください。

      • PRIMEQUEST 3000 シリーズ導入マニュアル

    2. Web-Based Admin Viewをインストールするには、/etc/hostsファイルにWeb-Based Admin Viewが使用するIPアドレスとそれに対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)および"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)を修正する必要があります。

      1. 対象システムにログインし、rootユーザになります。

        $ su <Return>
        Password:password <Return>
      2. テキストエディタにより"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に割り当てられているホスト名を削除し、Web-Based Admin Viewが使用するIPアドレスに割り当てます。

        [修正前]

        # cat /etc/hosts <Return>
        127.0.0.1   host-name localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
        ::1         host-name localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6

        [修正後]

        # cat /etc/hosts <Return>
        127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
        ::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
        IP-Address  host-name
    3. NetworkManagerサービスの確認

      NetworkManagerサービスの自動起動が有効であることを確認してください。

      以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enabled"になっていることを確認してください。

      # /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return>
      enabled

      "disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。

      # /usr/bin/systemctl start NetworkManager.service <Return>
      # /usr/bin/systemctl enable NetworkManager.service <Return>
    4. snmptrapdサービス起動の確認 (PRIMEQUEST 3000シリーズ(物理環境または、KVM環境の管理OS)の場合)

      PRIMEQUEST 3000シリーズの場合、snmptrapdサービスが自動起動するように設定してください。

      以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enable"になっていることを確認してください。

      # /usr/bin/systemctl is-enabled snmptrapd.service <Return>
      enabled

      "disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。

      # /usr/bin/systemctl enable snmptrapd.service <Return>
    5. snmptrapd.confの定義の確認 (PRIMEQUEST 3000シリーズ(物理環境または、KVM環境の管理OS)の場合)

      PRIMEQUEST 3000シリーズの場合、snmptrapd.confに authCommunityの定義を追加してください。

      /etc/snmp/snmptrapd.confの authCommunityの定義に"net public"が記載されていない場合、テキストエディタにより /etc/snmp/snmptrapd.confに"net public"の定義を追加してください。

      また、管理LANのIPアドレスがIPv6の場合、/etc/snmp/snmptrapd.confに"snmpTrapdAddr udp:162,udp6:162"の定義を追加してください。既に"snmpTrapdAddr"が定義されていて、"udp6:162"が記載されていない場合は、"udp6:162"を追加してください。

      [変更前]

      # Example configuration file for snmptrapd
      #
      # No traps are handled by default, you must edit this file!
      #
      # authCommunity   log,execute,net public
      # traphandle SNMPv2-MIB::coldStart    /usr/bin/bin/my_great_script cold

      [変更後]

      # Example configuration file for snmptrapd
      #
      # No traps are handled by default, you must edit this file!
      #
      # authCommunity   log,execute,net public
      # traphandle SNMPv2-MIB::coldStart    /usr/bin/bin/my_great_script cold
      authCommunity   net public
      snmpTrapdAddr udp:162,udp6:162
    6. 本体ファームウェアの適用 (PRIMEQUEST 3000シリーズ(物理環境)の場合)

      PRIMEQUEST 3000シリーズにおいて、拡張パーティションを使用したクラスタシステムを構築する場合、統合版数 PA18011 以降のファームウェアを適用してください。

    7. OSステータス通知機能の確認

      PRIMERGY(RX4770M3, RX1330M3, TX1320M3, TX1330M3を除く)に本ソフトウェアをインストールする場合、以下の前提ソフトウェアの導入が完了している必要があります。

      • OSステータス通知機能

        UpdateSiteの"PRIMERGY(Linux)"-"FJ-LSP、Linux高信頼ツール ダウンロード"から入手してください。

    8. 物理環境(PRIMERGY、PRIMEQUEST)以外の環境でセキュアブートを有効にする場合は、PRIMECLUSTERの公開鍵をシステムに登録する必要があります。OSのマニュアルやご使用になるプラットフォームのマニュアルを参照して、下記の公開鍵をシステムに登録してください。

      <DVDのマウントポイント>/Tool/etc/certs/fjmw_pubkey.der
  4. パッケージの確認

    1. 本ソフトウェアをインストールする前に、「付録C インストールが必要なOSパッケージ」に記載のOSパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi <パッケージ>.<アーキテクチャ> <Return>

      このコマンドがエラーとなる場合、OSのドキュメントに従いOSパッケージをインストールしてください。

    2. 次のコマンドにより、対象システムに以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi ruby <Return>

      対象システムのファームウェアがUEFI モードでGDSを使用する場合、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>

      これらのコマンドがエラーとなる場合は、対象システムのOSのCD-ROM(DVD)からパッケージをインストールしてください。