名前
acsnap cancel - SnapOPC+のコピー停止
形式
acsnap cancel -g copyGroup [-p copyPair | -v volumeName] [-r | -force] [-xml] acsnap cancel -estimate -v volumeName [-xml]
機能説明
本コマンドは、コピーグループまたはコピーペアの、SnapOPC+のコピーを停止します。
ただし、-forceオプションを指定した場合は、指定したコピーグループに含まれないスナップ世代に対するSnapOPC+のコピーも停止することがあります。
-estimateオプションを指定した場合は、更新量測定のモニターセッションを停止します。
オプション
コピーグループ名を指定します。
コピーペアを指定します。
最古でないスナップ世代(スナップ世代番号が2以上)の削除をサポートしていないストレージ装置(対象装置は、「3.2.1.6 SnapOPC+の停止」を参照してください)で、最古でないスナップ世代に対するコピーペアを指定する場合は、-forceオプションも同時に指定してください。
acsnap startコマンドの-rオプションによるリストア時に-pオプションを指定した場合は、本コマンドによる停止時も-pオプションを指定してください。
LU to Partition形式またはPartition to LU形式で指定する場合、使用するシェルによって、本オプションの引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
逆向きのコピーを停止します。
SnapOPC+のコピーを強制停止します。強制停止の対象となるSnapOPC+セッションは以下のとおりです。
-pオプションが指定されていないとき
-gオプションに指定したコピーグループのコピー元ボリュームに対するすべてのSnapOPC+セッションのうち、-gオプションに指定したコピーグループの最新SnapOPC+セッションと、そのSnapOPC+セッションより前に生成されたすべてのSnapOPC+セッション
-pオプションが指定されているとき
-gオプションに指定したコピーグループのコピー元ボリュームに対するすべてのSnapOPC+セッションのうち、-pオプションに指定したコピーペアのSnapOPC+セッションと、そのSnapOPC+セッションより前に生成されたすべてのSnapOPC+セッション
「コピー元ボリュームに対するすべてのSnapOPC+セッション」は、コピー元ボリュームが存在する装置において、そのコピー元ボリュームに対するすべてのSnapOPC+セッションを指します。例えば、コピー元ボリュームに対して複数のコピーグループを定義している場合は、対象コピーグループのSnapOPC+セッションに加えて、ほかのコピーグループのSnapOPC+セッションも含みます。
本オプションは、スナップ世代が1世代だけの場合も指定できます。
指定した論理ボリュームに対して停止処理を行います。
-forceオプションが指定されている場合、コピーグループ内で最新のスナップ世代のSnapOPC+セッションに対して停止処理を行います。
-forceオプションが指定されていない場合、コピーグループ内で最古のスナップ世代のSnapOPC+セッションに対して停止処理を行います。
-rオプションが指定されている場合、コピーグループ内で最新のスナップ世代に対してリストアの停止処理を行います。
更新量測定のモニターセッションを停止する場合は、測定対象の論理ボリュームを指定します。
論理ボリュームは、以下の形式で指定します。
(1) ETERNUS名
(2) 論理ボリューム番号
エクステント開始位置とエクステントサイズも指定できます。
(1) ETERNUS名
(2) 論理ボリューム番号
(3) エクステント開始位置(ブロック単位)
(4) エクステントサイズ(ブロック数)
"0x"で始まる文字列は16進数を表しています。
エクステント開始位置とエクステントサイズを指定する場合、使用するシェルによって、本オプションの引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
更新量測定のモニターセッションを停止するときに指定します。
本コマンドの実行結果をXML形式で表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
SnapOPC+のコピーを停止する
> acsnap cancel -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x3:ET001/0x8 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> Succeeded : 3 Failed : 0
更新量測定のモニターセッションを停止する
> acsnap cancel -estimate -v ET001/0x1 Successful completion
注意事項
コンカレントOPCの定義済み状態(Readying)のセッションを停止する場合は、コピーペアを-pオプションで指定します。
コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、EC、またはRECの場合は、本コマンドを実行できません。
本コマンドは、リモートETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。
以下の方法で起動したモニターセッションは、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIを利用して停止してください。
SAN経由コピー制御機能による運用の場合
LAN経由コピー制御機能で起動したとき
ETERNUS Web GUIで起動したとき
ETERNUS CLIで起動したとき
LAN経由コピー制御機能による運用の場合
SAN経由コピー制御機能で起動したとき
SnapOPC+のスナップ世代の削除では、操作対象のストレージ装置が最古でないスナップ世代の削除をサポートしているか否かで、スナップ世代に対する動作が異なります。サポート条件は、「3.2.1.6 SnapOPC+の停止」を参照してください。
サポートしている場合
過去のスナップ世代を残したまま、特定のスナップ世代だけを削除できます。
最古でないスナップ世代(スナップ世代番号が2以上)を削除した場合、コマンド実行後もしばらくの間、ステータスが"Snap Deleting"のスナップ世代が残り続けることがあります。
削除対象のスナップ世代で使用していたコピー先ボリュームを再度コピー先ボリュームとして使用する場合は、そのボリュームに対するスナップ世代の削除処理が完了したことを確認してから使用してください。
削除中のスナップ世代に対して本コマンドを再実行した場合、コマンドは正常終了します。ただし、対象のスナップ世代はすでに削除中であるため、そのスナップ世代のステータスは"Snap Deleting"から変わりません。
サポートしていない場合
最古のスナップ世代(スナップ世代番号が1)から削除する必要があります。
最古でないスナップ世代を強制的に削除する場合は、-forceオプションを指定してください。この場合、指定したスナップ世代とそれより前のすべてのスナップ世代が削除されます。
SnapOPC+のスナップ世代を削除した場合、スナップ世代番号は詰められます。
最古でないスナップ世代(スナップ世代番号が2以上)を削除する場合は、削除中のスナップ世代の削除処理が完了した時点で、スナップ世代番号が詰められます。