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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.4 使用手引書

4.1 測定の概要

下図は、エンドユーザーレスポンス測定の概要を示しています。エンドユーザーがブラウザを使用してWebページを参照すると(図中1)、エンドユーザーレスポンス測定機能がデータを採取してProxy Manager(収集サーバ)へ送信します(図中2)。その後、Managerに転送されデータベース化されます(図中3)。

システム管理者がレスポンスデータの表示を要求すると、運用管理クライアントは、Managerからデータを抽出し(図中4)、表示の加工を行ってシステム管理者に表示します(図中5)。

なお、エンドユーザーレスポンス情報は、Proxy Managerを介さず、Managerに直接送信することもできます。

このとき、Manager、Proxy Manager、およびエンドユーザーマシンの内部は、下図のとおり動作します。図中の黄色部分は、エンドユーザーレスポンス測定機能の構成資材です。図中1の動作は、Windowsイベントを監視していたBrowser AgentがWebページ参照の完了を検出することで発生し、採取データをProxy Manager(収集サーバ)へ送信します。図中3の動作は、採取データをProxy ManagerからManagerへ転送し、データベース化します。

ポイント

  • 企業内のWebシステムの場合、業務サービス利用者のマシンにBrowser Agentを導入してもらい、業務サービスが与える作業効率(レスポンス)について、実際に利用者が体感しているデータをもとに管理することができます。

  • 企業間の電子商取引(BtoB)のWebシステムの場合、相手企業の業務端末にBrowser Agentを導入してもらい、自社のサービスが与える顧客満足度(レスポンス)について、実際に相手企業側が体感しているデータをもとに管理することができます。

  • 消費者向け電子商取引(BtoC)のWebシステムの場合、会員顧客のマシンにBrowser Agentを導入してもらい、自社のサービスが与える顧客満足度(レスポンス)について、実際に個々の顧客が体感しているデータをもとに管理することができます。