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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.4 使用手引書

1.14.2 定義方法

Systemwalker Operation Managerの特定のサブシステム、キュー、およびプロジェクトのみを分析対象としたい場合、および、クラスタシステム運用を行う場合は、以下の定義ファイルを用意します。

また、Systemwalker Operation Managerが動作中でないが、いずれ起動する場合にも、以下の定義ファイルを用意します。

ポイント

本定義ファイルを利用し、分析対象のサブシステム、プロジェクト、および、キューを制限することにより、PDBへ格納されるデータ量を抑えられ、管理サーバの負荷を軽減することにも利用できます。

注意

  • 本定義ファイルの設定を行った場合、設定を行ったサブシステム、キュー、および、プロジェクト以外のデータはPDBには格納されません。

  • 本定義ファイルを設定しない場合、Systemwalker Operation Managerで設定されているすべてのサブシステム、キュー、および、プロジェクトを分析対象とします。

    そのため、特定のサブシステム、キュー、および、プロジェクトを絞り込んだ分析を行わない場合は、定義ファイルの設定は必要ありません。

    インストール時は、本定義ファイルが存在しません。

  • 監視対象サーバであるが、Systemwalker Operation Managerが停止状態、もしくは、待機状態などの理由により、動作中でないサーバに関しまして、サブシステム名、プロジェクト名、および、キュー名の情報を取得することができないため、本定義ファイルの設定を行ってください。

    本定義ファイルが設定されていない場合、Systemwalker Operation Managerが停止状態から動作中に変わった場合、正しくデータを採取することができません。


格納場所

定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\jla.ini

UNIX版】

/opt/FJSVssqc/control/jla.ini


なお、テキストファイルに日本語を記述する場合は、Operation Managerが動作している文字コードを使用する必要があります。


■形式

[subsystem]

subsystem = LL

[project]

subsystemMM = project_name

[queue]

subsystemNN = queue_name


■説明

[subsystem]

収集対象のサブシステムの定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。

分析対象となるサブシステムを以下の定義文にて設定します。

subsystem = LL

LL:00~09までの2桁の整数で、対象となるサブシステムの番号を1つ設定します。

注意

  • 本製品は、リソースIDにサブシステム、キュー、および、プロジェクトが設定され、レポート画面にて前方一致という形式で絞り込むことができます。そのため、サブシステムの番号に一意性を持たせるよう2桁の整数で扱うようになっています。Systemwalker Operation Managerのサブシステムの番号が1桁の場合、ゼロ(0)を前に加えて、2桁の整数に読み替えてください。

    ■例
      2の場合→02

  • 複数のサブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。

  • LLの部分が指定されていない行は無視されます。

  • 本ブロック内に定義文が1行もなく、本セクションを省略した場合、全サブシステムが分析対象になります。


[project]

対象プロジェクトの定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。

分析対象となるプロジェクトを以下の定義文にて設定します。

subsystemMM = project_name

MM:00~09までの2桁の整数、対象となるプロジェクトのサブシステムの番号を設定します。

project_name:対象となるプロジェクト名を1つ設定します。

注意

  • 複数のプロジェクト、サブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。

  • project_nameの部分が指定されていない行は無視されます。

  • [project]内に設定されていないサブシステムについては、その[subsystem]内の全プロジェクトが分析対象になります。

  • 同じ指定が重複して指定された場合も問題ありません。

  • 本ブロック内に定義文が1行もない場合は、本ブロックを省略することができます。

  • プロジェクト名にSystemwalker Service Quality Coordinatorの禁止文字(\ : < > " , $ ' [ ] & =)が使用された場合、禁止文字が以下のフォーマットに変換されて表示されます。

    “|16進の禁止文字のコード|”

    ■例

    “&” -> “|26|”


[queue]

対象キュー定義ブロックの開始を表します。また、他の定義ブロックの終了を表します。

分析対象となるキューを以下の定義文にて設定します。

subsystemNN = queue_name

NN:00~09までの2桁の整数、対象となるキューのサブシステムの番号を設定します。

queue_name:対象となるキュー名を1つ設定します。

注意

  • 複数のキュー、サブシステムを指定する場合は、同様に複数行設定します。

  • queue_nameの部分が指定されていない行は無視されます。

  • [queue]内に設定されていないサブシステムについては、その[subsystem]内の全キューが分析対象になります。

  • 同じ指定が重複して指定された場合でも問題ありません。

  • 本ブロック内に定義文が1行もない場合は、本ブロックを省略することができます。


■定義例

定義例は、以下のとおりです。

[subsystem]

subsystem = 00

subsystem = 01

[project]

subsystem00 = eigyo

subsystem00 = keiri

subsystem01 = soumu

[queue]

subsystem00 = queue0

subsystem00 = queue1

subsystem01 = queue0

subsystem01 = queue1


■クラスタシステム運用を行う場合