モニタロギングの開始、終了、性能情報の分析について説明します。
モニタロギングの開始操作
モニタロギングを開始するには、監視したい項目に応じて「採取対象」の監視レベルをHIGHに変更し、モニタロギングを有効に設定します。「採取対象」については、「9.9.14 モニタロギングの定義項目」の「監視レベル」を参照してください。モニタロギングの開始操作は、GlassFish Serverクラスターが停止している状態で行ってください。
GlassFish Serverクラスターの停止
GlassFish Serverクラスターが起動している場合は停止してください。
監視レベルの変更
asadmin enable-monitoringサブコマンドを以下のように実行して、GlassFish Serverクラスターの「採取対象」の定義項目のうち、監視したい性能情報の監視レベルを「HIGH」に設定します。
C:\eapf\glassfish\glassfish\bin\asadmin enable-monitoring --modules jvm --target Cluster001
/opt/FJSVeapf/glassfish/glassfish/bin/asadmin enable-monitoring --modules jvm --target Cluster001
enable-monitoringサブコマンドについては「10.1.9 enable-monitoring」を参照してください。
モニタロギングの有効化
asadmin set サブコマンドで定義項目「GlassFish Serverクラスター名.monitoring-service.logging-enabled」にtrue を設定することで、GlassFish Serverクラスターのモニタロギングを有効に設定します。
C:\eapf\glassfish\glassfish\bin\asadmin set Cluster001.monitoring-service.logging-enabled=true
/opt/FJSVeapf/glassfish/glassfish/bin/asadmin set Cluster001.monitoring-service.logging-enabled=true
ログ採取間隔を設定する場合には、「9.9.14 モニタロギングの定義項目」を参照してsetサブコマンドで設定してください。ログ採取間隔の設定は対象のGlassFish Serverクラスターが停止している状態で行ってください。
ポイント
モニタロギングによる性能情報の出力は、対象のGlassFish Serverクラスターが運用中の場合にのみ行われます。
モニタロギングの終了操作
モニタロギングを停止するには、「採取対象」の監視レベルをOFFに変更し、モニタロギングを無効に設定します。
GlassFish Serverクラスターの停止
GlassFish Serverクラスターが起動している場合は停止してください。
監視レベルの変更
asadmin disable-monitoringサブコマンドを以下のように実行して、GlassFish Serverクラスターの「採取対象」の定義項目のうち、監視していた性能情報の監視レベルを「OFF」に設定します。
C:\eapf\glassfish\glassfish\bin\asadmin disable-monitoring --modules jvm --target Cluster001
/opt/FJSVeapf/glassfish/glassfish/bin/asadmin disable-monitoring --modules jvm --target Cluster001
disable-monitoringサブコマンドについては「10.1.10 disable-monitoring」を参照してください。
モニタロギングの無効化
asadmin set サブコマンドで「GlassFish Serverクラスター名.monitoring-service.logging-enabled」定義項目にfalse を設定することで、モニタロギングを終了します。
C:\eapf\glassfish\glassfish\bin\asadmin set Cluster001.monitoring-service.logging-enabled=false
/opt/FJSVeapf/glassfish/glassfish/bin/asadmin set Cluster001.monitoring-service.logging-enabled=false
性能情報の分析
性能情報の分析を行う際は、モニタロギングのファイルをコピーし、コピーしたファイルに対してMicrosoft Excel(R)などを使用して分析してください。性能情報の分析の詳細については、「7.4.3 性能情報の分析」を参照してください。
注意
ファイルのコピーなどモニタロギングのファイルを開いている状態でログローテーションが発生した場合、ログローテーションに失敗することがあります。
モニタロギングの操作の注意事項
モニタロギングの操作については以下に注意してください。
注意
採取対象のアプリケーションが配備されていない場合、または、リソースの定義が存在しない場合、モニタロギングは行われません。すべての採取対象が存在しない場合、かつログファイルが存在しない場合、ログファイルは作成されません。
GlassFish Serverクラスターの運用中に採取対象のアプリケーションを配備/再配備/配備解除した場合、または、リソース定義を更新した場合、性能情報が取得できないことがあります。採取対象のアプリケーションの配備/再配備/配備解除、および、リソース定義の更新は、GlassFish Serverクラスターが停止している状態で行ってください。
ロガーの定義項目にモニタロギングのログファイルの定義がない場合はOM3109メッセージが出力されます。モニタロギング機能を利用する前に、list-log-attributesサブコマンドでロガーの定義項目にモニタロギングのログファイルの定義が存在するかどうかを確認してください。定義が存在しない場合、set-log-attributesサブコマンドでログファイルの定義を設定してください。モニタロギングのログファイルの定義について、「9.9.11 ロガーの定義項目」を参照してください。
DASが停止された場合も、GlassFish Serverクラスターのモニタロギングは動作を継続します。
GlassFish Serverクラスターのプロセスの自動再起動が行われた場合も、モニタロギングは継続して動作します。