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Enterprise Application Platform V1.1.0 GlassFishユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.1.1 Jakarta EE運用環境

Jakarta EE実行環境では、複数プロセス構成やプロセス監視、異常時のリカバリー機能をもったアプリケーション運用環境として、GlassFish Serverクラスターと操作コマンド一式、管理コンソールを提供します。
これらを利用すると、ユーザーは高信頼なアプリケーション運用環境を容易に構築できます。

以下の図に示すように、Jakarta EEのGlassFish Serverクラスターは、asadminコマンドまたは管理コンソールからの運用操作が可能です。コマンドまたは管理コンソールからGlassFish Serverクラスターの運用操作が行われると、PCMIサービスへ操作依頼が伝播し、ユーザーアプリケーションが運用されるJava VMのGlassFish Serverインスタンスが起動・停止されます。
PCMIサービスは、ドメイン管理サーバー(DAS)やGlassFish Serverインスタンスを監視しています。DASやGlassFish Serverインスタンスで異常が発生した際は、メッセージ出力やリカバリーなどの適切な対処を実施します。

Jakarta EEのGlassFish Serverクラスターの運用操作は、DAS/PCMIサービス経由で行われます。
そのため、Jakarta EEのGlassFish Serverクラスターの運用操作をするには、DAS/PCMIサービスが起動していることが必須条件となります。



図中の各要素について、以下に説明します。

asadminコマンド

コマンドでの運用操作を受け付けます。

管理コンソール

GUIでの運用操作を受け付けます。

PCMIサービス

DAS、GlassFish Serverインスタンスの管理をするサービスです。
DAS、GlassFish Serverインスタンスを起動・停止、監視します。

ドメイン管理サーバー(DAS)

GlassFishの運用管理をするサービスです。
asadminコマンドからの運用操作依頼を受け付けます。

GlassFish Serverクラスター

GlassFish Serverインスタンスの運用単位です。
GlassFish Serverインスタンスの起動・停止、定義変更、アプリケーションの配備などは、GlassFish Serverクラスターごとに行います。また、GlassFish Serverインスタンス単体で起動・停止できます。

GlassFish Serverインスタンス

GlassFish Serverクラスター上でアプリケーションを運用するJava VMです。

ドメイン

DAS/GlassFish Serverインスタンス/GlassFish Serverクラスターを提供する範囲です。