管理コンソールを使用する場合、以下に注意してください。
インターネットでの利用について
管理コンソールは、インターネットでの利用を想定していません。インターネットに接続しない環境で利用してください。
複数のWebブラウザ/タブの使用について
複数のWebブラウザ/タブから管理コンソールの同じ画面について操作を行わないでください。この操作をした場合、操作結果に不整合が発生する可能性があります。
Webブラウザが提供している機能の操作について
Webブラウザが提供している以下の機能を使用する操作を行わないでください。この操作をした場合、画面が表示されないなどの異常が発生する可能性があります。
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中止
更新
WebブラウザのCookie使用について
WebブラウザでCookieが有効になるように設定してください。
SSLによる暗号化通信時の警告通知について
本製品のインストール時に生成された証明書を使用します。この証明書は、信頼できる認証局により発行された証明書ではないため、管理コンソールへアクセスした際に証明書に問題があることを示すダイアログ、または警告ページが表示されることがあります。
この証明書を継続して利用する場合は、以下の方法で証明書の正当性を確認してから、管理コンソールを利用してください。また、Webブラウザにはこの証明書を登録しないでください。
証明書のフィンガープリント(拇印)の確認方法
本製品のインストール時に確認したフィンガープリントと、Webブラウザが表示するダイアログの情報を比較してください。
なお、フィンガープリントは証明書の一部から算出されたハッシュ値であり、算出するために利用するアルゴリズムによって値が異なります。同じアルゴリズムを用いて算出されたフィンガープリントを比較してください。
管理コンソールのSSL暗号化通信用の証明書のフィンガープリントの確認方法を以下に示します。
cd [運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\config [JDKインストールディレクトリー]\bin\keytool -list -keystore keystore.jks -alias s1as -storepass changeit -v |
cd [運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/config [JDKインストールディレクトリー]/bin/keytool -list -keystore keystore.jks -alias s1as -storepass changeit -v |
証明書のフィンガープリントは以下のように表示されます。
… 証明書のフィンガープリント: MD5: 30:37:0B:6D:6E:58:F0:4C:25:82:E9:E5:AC:FC:8A:C9 SHA1: 63:69:53:09:8B:29:2D:73:87:62:8E:D6:D4:7D:A3:6B:73:23:29:8D … |
SSLによる暗号化通信を行う場合について
SSLによる暗号化通信を行う場合、イベントログにエラー“crypt32”が出力されることがあります。
本現象は、ルート証明書の更新コンポーネントが有効になっている場合に、インターネット上のWindows Updateへの接続に失敗すると発生します。
本現象を回避するためには、以下の対処を行ってください。
インターネットに接続し、ルート証明書を更新する。
ルート証明書の更新コンポーネントを無効にする。
管理コンソールへのログイン時間について
GlassFish Serverクラスターが多数存在する場合、ログイン後画面に切り替わるまでに、環境によっては数秒~十数秒の時間がかかることがあります。その際、ログイン後画面に切り替わるまで、再度ログインボタンをクリックする等の追加操作は行わないでください。
セッションタイムアウトの発生について
セッションタイムアウトが発生した状態で、管理コンソールの操作を行うとログイン画面が表示されます。
セッションタイムアウトが発生した場合は、再度、ログインして操作を継続してください。
セッションタイムアウト時間の指定について
セッションタイムアウト時間に大きな値を設定した場合、第3者による不正操作や情報漏洩などのセキュリティ上の危険性が高くなります。セッションタイムアウト時間の設定は、管理コンソールの操作に必要な最小限の値を設定するようにしてください。セッションタイムアウト時間のカスタマイズ方法については、「管理セッションタイムアウト」を参照してください。
定義の新規作成・更新時の再起動について
定義の新規作成・更新を行う場合は、ターゲットのGlassFish Serverクラスターを停止してください。
GlassFish Serverクラスターの起動中に定義の新規作成・更新等を行うと、再起動するまでに定義が反映されない場合があります。
ターゲットがDASの場合は、停止中に管理コンソールを使用することができないため、定義の新規作成・更新後に再起動してください。
取消ボタンについて
取消ボタンをクリックすると、画面に入力した内容は保存されずに、遷移元の画面、一覧画面、先頭のタブの画面、共通タスク画面に遷移します。
取消ボタンのない画面で入力した内容を保存したくない場合は、ツリーやタブなどをクリックして他の画面に遷移することで入力内容を取り消すことができます。
記号(英数字以外の文字)の使用について
管理コンソールで、記号を入力する際には、以下に注意してください。
末尾に「.」は使用できません。また、「a..b」のように、「.」を連続して使用することはできません。
「_」と「-」は区別されません。
同じ位置の記号だけが異なる複数の項目を定義できません。
例:「aa.bb」と「aa-bb」は、3番目の記号だけが異なるため、使用できません。「aa.bb」と「aab-b」は記号を使用している位置が異なるため、使用可能です。
また、以下の定義項目では、使用できる文字が制限されています。
定義項目名 | 使用可能な文字 | 備考 |
---|---|---|
GlassFish Serverクラスター名 | 英数字 _ | (注1) |
GlassFish Serverインスタンス名 | 英数字 _ - | (注2) |
アプリケーション名 | 英数字 _ - . | (注3) |
ライフサイクルモジュール名 | 英数字 _ - . | (注3) |
JNDI名 | 英数字 _ - . / ; ! ( ) < > @ ^ | ~ 空白 | (注4) |
JMS接続ファクトリのJNDI名 | 英数字 _ - . / ; | (注3) |
接続プール名 | 英数字 _ - . / ; | (注3) |
リソースアダプタ名 | 英数字 _ - . / ; # | (注3) |
セキュリティーマップ名 | 英数字 _ - . / ; | (注3) |
レルム名 | 英数字 _ - . ; # | (注3) |
ファイルユーザー名 | 英数字 _ - . | - |
パスワードエイリアス名 | 英数字 _ - . | - |
スレッドプール名 | 英数字 _ - . / ; | - |
システムプロパティのインスタンス変数名 | 英数字 _ - . | (注5) |
先頭と最終の文字に「_」は使用できません。また、以下の名前は使用できません。
domain
default
server
resources
先頭と最終の文字に「_」と「-」は使用できません。また、以下の名前は使用できません。
domain
default
localhost-domain1
server
resources
先頭には、半角英数字または「_」だけ使用可能です。
先頭には、JNDI名に使用可能な文字のうち、空白と「.」を除いた文字を使用可能です。
先頭には、半角英数字だけ使用可能です。
言語について
管理コンソールの画面およびヘルプでは、日本語以外をサポートしません。日本語環境でご利用ください。
指定可能な値について
管理コンソールで、サポート範囲外の値を設定できることがあります。指定可能な値の範囲については以下を参照し、サポート範囲内の値を設定するようにしてください。
画面の説明
ヘルプ
「第9章 定義項目一覧」、「第10章 Jakarta EE運用コマンド」
定義項目に入力可能な文字について
管理コンソールで設定する定義項目の値に日本語などのマルチバイト文字を含むことはできません。
空白の指定について
管理コンソールで設定する定義項目の値に空白を指定すると、省略値が設定されないことがあります。空白が保存されてしまった場合は、ヘルプや「第9章 定義項目一覧」を参照して、適切な値を設定してください。
DASに対するJVM設定のデバッグについて
DASに対するJVM設定のデバッグを有効に設定しても、serverの一般情報画面に表示されるデバッグの表示が有効になりません。設定のJVM設定からデバッグの設定を参照してください。
プールサイズに関する定義項目の保存について
以下の画面で、初期および最小プールサイズ、最大プールサイズ、プールサイズ変更量の値を同時に変更して保存しようとすると、エラーが発生して保存に失敗する場合があります。
[JDBC接続プールを編集]
[コネクタ接続プールを編集]
[JMS接続ファクトリを編集]
これらの値を変更する場合は、1つの値を変更して保存したあとで、次の値を変更して保存するようにしてください。
システムプロパティHTTP_LISTENER_PORTの変更について
システムプロパティHTTP_LISTENER_PORTと他のシステムプロパティを同時に変更して保存した場合、Webサーバとの連携設定が正常に更新されない場合があります。これらの値を変更する場合は、1つの値を変更して保存したあとで、次の値を変更して保存するようにしてください。Webサーバとの連携設定が異常になった場合は、Webサーバとの連携をいったん解除したあと、再度連携させることにより復旧させてください。
設定項目にJIS2004で追加された文字を指定した場合の動作について
日本語が入力可能な設定項目にJIS X 0213:2004(通称JIS2004)で追加された文字を入力した場合、入力した文字は数値文字参照の形式に変換されます。このため、変換された文字が数値文字参照の形式で設定されるか、またはエラーメッセージが出力されます。JIS2004で追加された文字は、使用しないでください。
なお、数値文字参照とは、JIS2004により新しく追加された文字のUNICODEの10進数表記を“&#”および“;”で囲んだ表現の形式です。
最大入力文字数が指定された設定項目に補助文字を指定した場合の動作について
最大入力長の単位として文字数を使用している設定項目に補助文字を指定した場合、2文字としてカウントされます。そのため、補助文字を含んだ場合は、最大文字数より少ない文字数で最大文字長超過を示すポップアップが表示されることがあります。
GlassFish Serverインスタンスの状態表示について
GlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などに、管理コンソールに表示されるGlassFish Serverインスタンスの状態と実際の起動状態が一致しない場合があります。正確なGlassFish Serverインスタンスの起動状態を確認する場合は「10.5 pcmilistprocesses」を参照してください。