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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.6<Cloud Services 編>
FUJITSU Software

27.9 クラスタアプリケーションの構築

クラスタアプリケーションの構築方法の詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”の“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。

本構築の中で、GDS のサーバ間ミラーリングの設定(ネットミラーボリュームの作成)をします。

また、ネットワーク引継ぎをクラスタアプリケーションに登録する必要があります。ネットワーク引継ぎのクラスタアプリケーションの構築については、“27.9.1 ネットワーク引継ぎのクラスタアプリケーションの構築”を参照してください。

注意

  • “PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“サーバ間ミラーリングを行うディスクの設定”で設定するチューニングパラメタのうち、以下のチューニングパラメタは下記の値を設定してください。

    チューニングパラメタ名

    変更後の値

    ED_CMD_RETRY_COUNT

    100

    ED_DRV_RETRY_COUNT

    100

    記載例:

    ED_CMD_RETRY_COUNT=100
    ED_DRV_RETRY_COUNT=100

    CF のハートビートのタイムアウト検出時間 (CLUSTER_TIMEOUT)を延長する場合、上記のパラメタ値を下記の計算式に従って変更してください。小数点以下は切り上げで計算してください。

    計算式:

    <CLUSTER_TIMEOUT の増加分>  ÷ 3 + 100
  • セキュリティグループの設定で、クラスタノード間のicmp通信を許可していない場合、clchkclusterコマンド実行時に以下のメッセージが出力されます。

    • 日本語表示の場合

      シャットダウン機構が使用する管理LANのIPアドレス<IPアドレス>からのping応答がありません。
    • 英語表示の場合

      Admin IP <IPアドレス> used by SF is not alive.

    メッセージが出力された場合は、“26.3.2.1 管理LANに適用するセキュリティ規則”を参照し、クラスタノード間のicmp通信を許可するためにicmpプロトコルのルールを設定後、再度実行してください。

  • clchkclusterコマンド実行時に以下の警告メッセージが表示されますが、無視してください。

    例)LC_ALLがja_JP.UTF-8の場合

    [警告]
    シャットダウンエージェントが冗長化されていません。
    [対処]
    クラスタ内のサーバに異常が発生した際に、確実にサーバをシャットダウンできるよう、シャットダウンエージェントを冗長化してください。"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"シャットダウン機構の設定"を参照し、当ハードウェア機種で利用可能なエージェントを登録してください。
    
    SA configuration: Passed
  • Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能を使用する場合は、スタンバイ運用のuserApplicationとスケーラブル運用のuserApplicationの設定が必要です。

    スタンバイ運用のuserApplicationの属性を以下の値に設定してください

    属性

    設定値

    StandbyTransitions

    ClearFaultRequest | SwitchRequest

    構築手順の詳細は、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”の“6.7 クラスタアプリケーションの設定”の“6) スケーラブル運用”を参照してください。