クラスタアプリケーションの構築方法の詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”の“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。
本構築の中で、GDS のサーバ間ミラーリングの設定(ネットミラーボリュームの作成)をします。
また、ネットワーク引継ぎをクラスタアプリケーションに登録する必要があります。ネットワーク引継ぎのクラスタアプリケーションの構築については、“27.9.1 ネットワーク引継ぎのクラスタアプリケーションの構築”を参照してください。
注意
“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“サーバ間ミラーリングを行うディスクの設定”で設定するチューニングパラメタのうち、以下のチューニングパラメタは下記の値を設定してください。
チューニングパラメタ名 | 変更後の値 |
---|---|
ED_CMD_RETRY_COUNT | 100 |
ED_DRV_RETRY_COUNT | 100 |
記載例:
ED_CMD_RETRY_COUNT=100 ED_DRV_RETRY_COUNT=100
CF のハートビートのタイムアウト検出時間 (CLUSTER_TIMEOUT)を延長する場合、上記のパラメタ値を下記の計算式に従って変更してください。小数点以下は切り上げで計算してください。
計算式:
<CLUSTER_TIMEOUT の増加分> ÷ 3 + 100
セキュリティグループの設定で、クラスタノード間のicmp通信を許可していない場合、clchkclusterコマンド実行時に以下のメッセージが出力されます。
日本語表示の場合
シャットダウン機構が使用する管理LANのIPアドレス<IPアドレス>からのping応答がありません。
英語表示の場合
Admin IP <IPアドレス> used by SF is not alive.
メッセージが出力された場合は、“26.3.2.1 管理LANに適用するセキュリティ規則”を参照し、クラスタノード間のicmp通信を許可するためにicmpプロトコルのルールを設定後、再度実行してください。
clchkclusterコマンド実行時に以下の警告メッセージが表示されますが、無視してください。
例)LC_ALLがja_JP.UTF-8の場合
[警告] シャットダウンエージェントが冗長化されていません。 [対処] クラスタ内のサーバに異常が発生した際に、確実にサーバをシャットダウンできるよう、シャットダウンエージェントを冗長化してください。"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"シャットダウン機構の設定"を参照し、当ハードウェア機種で利用可能なエージェントを登録してください。 SA configuration: Passed
Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能を使用する場合は、スタンバイ運用のuserApplicationとスケーラブル運用のuserApplicationの設定が必要です。
スタンバイ運用のuserApplicationの属性を以下の値に設定してください
属性 | 設定値 |
StandbyTransitions | ClearFaultRequest | SwitchRequest |
構築手順の詳細は、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”の“6.7 クラスタアプリケーションの設定”の“6) スケーラブル運用”を参照してください。