マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムの場合、仮想ネットワークを用意し、目的ごとにサブネットを作成します。
アクセス制御を簡単にするために、サブネットの上位ビットをネットワークの役割識別に、下位ビットをアベイラビリティゾーンの識別に使用することを推奨します。
図26.3 マルチアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムのサブネットの設計
マルチアベイラビリティゾーンにプライベートサブネットを作成する手順を説明します。
システムを配備する仮想ネットワーク(VNet)を用意します。
VNetにアドレス空間を定義します。(上図では、172.30.0.0/16)
アドレス範囲は、ネットワークの規模に応じて選択してください。
VNet内に、目的別のサブネットを用意します。
管理LAN、業務LAN、クラスタインタコネクトおよびデータ同期用ネットワークのサブネットを用意してください。
サブネットのプレフィックス長は、ネットワークの規模に応じて適切な値を選択してください。(上図では、プレフィックス長は20)
シングルアベイラビリティゾーンの場合、仮想ネットワークを用意し、目的ごとにサブネットを作成します。
図26.4 シングルアベイラビリティゾーンでのクラスタシステムのサブネットの設計
シングルアベイラビリティゾーンにプライベートサブネットを作成する手順を説明します。
システムを配備する仮想ネットワーク(VNet)を1つ用意します。
VNetにアドレス空間を定義します。(上図では、172.30.0.0/16)
アドレス範囲は、ネットワークの規模に応じて選択してください。
VNet内に、目的別のサブネットを用意します。
管理LAN、業務LAN、クラスタインタコネクトおよびデータ同期用ネットワークのサブネットを用意してください。
サブネットのプレフィックス長は、ネットワークの規模に応じて適切な値を選択してください。(上図では、プレフィックス長は19)
選択したアーキテクチャパターンによっては、パブリックサブネットを別途用意する必要があります。