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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.6<Cloud Services 編>
FUJITSU Software

26.2.1 Web-Based Admin Viewとの接続性確保

PRIMECLUSTERは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するためのアーキテクチャパターンを提供しています。

クラスタシステムの円滑な設計のために、これらのアーキテクチャパターンから適したものを選択してください。

Web-Based Admin View との接続性のアーキテクチャパターンと各パターンに適したシーンを以下に示します。

表26.1 Web-Based Admin View との接続性のためのアーキテクチャパターンと適用シーン

アーキテクチャパターン

適用シーン

留意事項

クライアント用仮想マシンによる接続性確保

クライアント用仮想マシンを利用するパターン

パブリックサブネットに運用管理ビュークライアント用仮想マシンの配備が必要です。

VPN接続を利用する接続性確保

VPN接続を利用するパターン

VPN接続のための装置の導入が別途必要です。

26.2.1.1 クライアント用仮想マシンによる接続性確保

クライアント用仮想マシンを利用するパターンでは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するために、パブリックサブネットに配備した運用管理ビュークライアント用仮想マシンを用意します。VPN接続のためのシステムコンポーネントが不要になるため、構成がシンプルになる場合があります。

本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザは、運用管理ビューのクライアントに対し、リモートデスクトップ接続します。

図26.1 クライアント用仮想マシンによる接続性確保

26.2.1.2 VPN接続を利用する接続性確保

VPN接続を利用するパターンは、ユーザが直接操作する端末と運用管理ビューとの接続性を確保するために、VPN接続を利用します。VNet内に運用管理ビュー以外の仮想マシンを用意する必要はありません。また、パブリックサブネットを使用しないためセキュアです。

本アーキテクチャパターンを選択する場合、ユーザが直接操作する端末が運用管理ビューのクライアントになります。

なお、VPN接続を実現するために、ユーザが直接操作する端末が配備されたネットワーク側でVPNの設定や機器が必要になります。

図26.2 VPN接続を利用する接続性確保