ここでは、ニフクラ環境でのPRIMECLUSTERのサポート範囲について説明します。
クラスタノード数:1~2ノード
クラスタシステムの運用形態: 1:1運用待機、相互待機、シングルノードクラスタ、スケーラブル運用(Symfoware Server(Native)のホットスタンバイ機能使用時のみ)
ネットワーク構成:
クラスタを構成するサーバは、API エンドポイントと通信ができること。シングルノードクラスタの場合は、不要です。
ボリュームデータの引継ぎ構成:
増設ディスク機能を使用したGDSのサーバ間ミラーリングによるデータ引継ぎ
ゾーン異常(マルチゾーンでのクラスタシステムの場合)
クラスタインタコネクト定周期監視によりゾーンの異常を検出し、LEFTCLUSTERとします。
業務LAN異常
ICMPを利用したネットワーク疎通監視により経路の故障を検出し、待機系に自動切替えします。
ゲストOS異常
クラスタインタコネクト定周期監視によりゲストOS異常を検出し、待機系に自動切替えします。
クラスタインタコネクト異常
クラスタインタコネクト定周期監視によりクラスタインタコネクト異常を検出し、切替え、または切捨てを行います。
ディスクアクセス異常
GDSがディスクへのI/Oを監視し、ディスクアクセスの異常発生時にディスクを切り離し、業務を継続します。
ミラーを構成するすべてのスライスでI/Oエラーが発生した場合は、待機系に自動切替えします。
クラスタアプリケーション異常
クラスタアプリケーションのリソース異常発生時に待機系に自動切替えします。
注意
サーバに対するバックアップはOSを停止した状態での取得を推奨します。
PRIMECLUSTERの以下の機能は使用できません。
GFS
GLS
GDS Snapshot
GDSのルートクラスとローカルクラス
GDSのシングルボリュームおよび、ネットミラー以外のタイプのディスクグループ (ミラー 、ストライプ、コンカチネーション、スイッチ)
かんたん設計構築機能
シングルノードクラスタの場合、上記に加えて、PRIMECLUSTERのGDSの機能は使用できません。
ニフクラの機能のうち、以下の機能は使用できません。
Liveマイグレーション
VMインポート
オートスケール
インターネットVPN(H/W)
Red Hat Enterprise Linux 6 ELS(延長ライフサイクルサポート)
NAS
専有コンポーネント
プライベートリージョン
追加NIC機能を使用している場合、サーバーコピー機能は利用できません。
マルチゾーンでのクラスタシステムでは、ゾーン間でクラスタ間の通信を行うためプライベートブリッジ機能を利用してください。
シングルゾーンでのクラスタシステムでは、各サーバは、それぞれ別の物理ホスト上で起動するよう、ニフクラのサーバーセパレート機能を利用してください。
シングルゾーンでのクラスタシステムでは、増設ディスクの筐体分離機能の利用を推奨します。
ニフクラ環境では、OSのパニック発生時、メモリダンプの出力中にクラスタノードの電源断が実行され、完全な状態のメモリダンプを採取できない場合があります。