結合定義に対する操作について説明します。
結合定義に対する操作は辞書の管理者が行います。
以下で操作したファイル名を指定して、辞書ユーティリティコマンドを実行します。
辞書ユーティリティコマンドの実行は、“8.6.2 辞書ユーティリティコマンド”を参照してください。
結合定義を辞書に登録します。
ここでは、結合定義の登録について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
結合定義リストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
結合定義の登録を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「結合定義操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数の結合定義操作ブロックを記述することができます。
結合定義操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのない結合定義操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
結合定義の登録を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE_JOIN | 結合定義に対する操作の指定です。 |
[MODE] | ADD | 結合定義を登録します。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 結合定義操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 結合定義を登録するデータソース名を指定します。 |
[TABLE_JOIN_FILE] | 結合定義リストファイル名 | 結合定義を記述したファイル(結合定義リストファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“結合定義リストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 登録する結合定義が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 登録する結合定義がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 結合定義操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
結合定義リストファイルの指定形式
結合定義の登録を行う場合の、結合定義リストファイルの形式を以下に示します。
1行に1つの結合定義情報を記述します。
結合定義リストファイル内の結合定義単位で辞書を更新します。
結合定義リストファイル内の結合定義単位でエラー判定を行います。任意のテーブルでエラーが発生した場合、その結合定義に対する操作は無効となります。それ以外のエラーのない結合定義に対する操作は継続されます。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
(1)結合元スキーマ名 結合元となる項目のスキーマ名を指定
(2)結合元テーブル名 結合元となる項目のテーブル名を指定
(3)結合元項目名 結合元となる項目名を指定
(4)結合先スキーマ名 結合先となる項目のスキーマ名を指定
(5)結合先テーブル名 結合先となる項目のテーブル名を指定
(6)結合先項目名 結合先となる項目名を指定
(7)結合種別 以下のどれかの値を指定
結合の種別 | 指定する値 |
---|---|
実テーブル-マスタテーブル結合 | PRIMARY |
マスタテーブル-マスタテーブル結合 | |
実テーブル-実テーブル結合 | UNIQUE |
(8)結合方法 以下のどれかの値を指定
結合の方法 | 指定する値 |
---|---|
通常結合 | DEFAULT |
アウタジョインを使用する | OUTER |
結合元項目と結合先項目の関係は以下のとおりである必要があります。以下の条件を満たさない場合はエラーとなります。
結合元項目の項目属性 | 結合先項目の項目属性 |
---|---|
コード | プライマリキー |
時間 | |
プライマリキー | |
ユニークコード | ユニークコード |
結合方法に「OUTER」を指定した場合で、結合する資源がODBCの資源の場合、ODBCがアウタジョインをサポートしていない場合はエラーとなります。
注意
結合定義を行うための規則については、“3.2.3 項目属性の種類”を参照してください。
以下に記述例を示します。
『備考』
結合定義リストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableJoinFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
辞書に登録済みの結合定義を抽出します。
ここでは、登録済み結合定義の抽出について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
結合定義出力ファイルの出力形式
入力ファイルの指定形式
結合定義の抽出を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
入力ファイルには、複数の結合定義操作ブロックを記述することができます。
結合定義操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのない結合定義操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
結合定義の抽出を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE_JOIN | 結合定義に対する操作の指定です。 |
[MODE] | 結合定義を抽出します。 | |
[REPLACE] | YES | 結合定義出力ファイルがすでに存在する場合、ファイルを上書きします。 |
NO | 結合定義出力ファイルがすでに存在する場合、結合定義の抽出ができません。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 結合定義操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 抽出する結合定義が存在するデータソース名を指定します。 |
[TABLE_JOIN_FILE] | 結合定義出力ファイル名 | 抽出する結合定義を出力するファイル(結合定義出力ファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“結合定義出力ファイルの出力形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 抽出する結合定義が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 抽出する結合定義がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 結合定義操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 (注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
結合定義出力ファイルの出力形式
結合定義の抽出により作成される結合定義出力ファイルの形式を以下に示します。
1行に1つの結合定義情報を出力します。
結合定義操作ブロック単位で結合定義をファイルに出力します。
(1)結合元スキーマ名 結合元となる項目のスキーマ名
(2)結合元テーブル名 結合元となる項目のテーブル名
(3)結合元項目名 結合元となる項目名
(4)結合先スキーマ名 結合先となる項目のスキーマ名
(5)結合先テーブル名 結合先となる項目のテーブル名
(6)結合先項目名 結合先となる項目名
(7)結合種別 以下のどれかの値
結合の種別 | 指定する値 |
---|---|
実テーブル-マスタテーブル結合 | PRIMARY |
実テーブル-実テーブル結合 | UNIQUE |
(8)結合方法 以下のどれかの値
結合の方法 | 指定する値 |
---|---|
通常結合 | DEFAULT |
アウタジョインを使用する | OUTER |
以下に記述例を示します。
『備考』
結合定義出力ファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableJoinFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。
辞書に登録済みの結合定義を削除します。
ここでは、登録済み結合定義の削除について、以下の内容を説明します。
入力ファイルの指定形式
入力ファイルのラベル(実行機能指定部、機能パラメタ指定部)
結合定義リストファイルの指定形式
入力ファイルの指定形式
結合定義の削除を行う場合の、入力ファイルの形式イメージを以下に示します。
上記の形式に示される、[START]から[END]までを「結合定義操作ブロック」と呼びます。
入力ファイルには、複数の結合定義操作ブロックを記述することができます。
結合定義操作ブロックが複数記述されている場合で、任意のブロックでエラーが発生した場合、それ以外のエラーのない結合定義操作ブロックは有効です。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
入力ファイルのラベル
結合定義情報の削除を行う場合の、入力ファイルのラベルについて説明します。
(1)実行機能指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[TARGET] | TABLE_JOIN | 結合定義に対する操作の指定です。 |
[MODE] | DELETE | 結合定義を削除します。 |
(2)機能パラメタ指定部
ラベル名 | 指定値 | 意味と使用法 |
---|---|---|
[START] | - | 結合定義操作ブロックを開始します。 |
[DATASOURCE] | データソース名 | 削除する結合定義が存在するデータソース名を指定します。 |
[TABLE_JOIN_FILE] | 結合定義リストファイル名 | 削除する結合定義を記述したファイル(結合定義リストファイル)のファイル名を指定します。指定内容についての詳細は“結合定義リストファイルの指定形式”を参照してください。 |
[DBLINK] | データベースリンク名 | 削除する結合定義が他サイトのOracleデータベースの資源である場合、他サイトのOracleデータベースを認識するためのデータベースリンク名を指定します。 |
[CATALOG] | カタログ名 | 削除する結合定義がODBCの資源である場合、ODBCを認識するためのカタログ名を指定します。 |
[END] | - | 結合定義操作ブロックを終了します。 |
(注) 斜字のラベルは必要に応じて指定します。
機能パラメタ指定部に設定するラベルの指定内容について説明します。
機能パラメタ指定部のラベルで以下に示すものは、データソースの種別により指定値に違いがあるので注意が必要です。
対象テーブルの種類 | DATASOURCE | CATALOG | DBLINK | SCHEMA |
---|---|---|---|---|
Symfoware | RDBDBの値 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
Oracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
他サイトのOracleデータベース | ORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値 | (指定不可) | データベースリンク名 | テーブルオーナー名 |
SQL Server | RN_MSSQLSERVER_DBの値 | (指定不可) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
ODBC | データソース名 | カタログ名 (注2) | (指定不可) | テーブルオーナー名 |
Postgres | RN_POSTGRES_DBの値、またはデータソース名 | (指定不可) | (指定不可) | スキーマ |
(注1) Navigator辞書管理ツールでデータソースを定義したときのデータソース名です。
(注2) SAP IQの場合は、カタログ名は不要です。
テーブルリストファイルの指定形式
結合定義の削除を行う場合の、結合定義リストファイルの形式を以下に示します。
結合定義リストファイル内の結合定義単位で辞書を更新します。
結合定義リストファイル内の結合定義単位でエラー判定を行います。任意のテーブルでエラーが発生した場合、その結合定義に対する操作は無効となります。それ以外のエラーのない結合定義に対する操作は継続されます。
1カラム目にセミコロン(;)をつけるとコメント行になります。
結合定義の登録で使用した結合定義リストファイル、または結合定義の抽出で作成した結合定義出力ファイルを使用可能です(結合種別、結合方法は無視されます)。
(1)結合元スキーマ名 結合元となる項目のスキーマ名を指定
(2)結合元テーブル名 結合元となる項目のテーブル名を指定
(3)結合元項目名 結合元となる項目名を指定
(4)結合先スキーマ名 結合先となる項目のスキーマ名を指定
(5)結合先テーブル名 結合先となる項目のテーブル名を指定
(6)結合先項目名 結合先となる項目名を指定
以下に記述例を示します。
『備考』
結合定義リストファイル名は絶対パスで指定します。
[例] C:\wrk\navi\TableJoinFile.txt
UNIXの場合には、C:\wrk\navi\を/wrk/navi/のように置き換えてください。