辞書ユーティリティコマンドは、辞書の管理を行うためのコマンドです。コマンド操作は、辞書の管理者がNavigator Server上で行います。
辞書の管理操作は、Navigator辞書管理ツールから行います。しかし、例えば一般利用者が多い場合にテーブルの公開条件や非公開情報を設定する場合は、作業の負担が大きくなります。このような場合に、辞書ユーティリティコマンドを使用することで、作業の負担を軽減することができます。
辞書ユーティリティコマンドを使用した操作の流れ
辞書ユーティリティコマンドを使用した操作の流れを、スキーマ登録の場合を例にして説明します。スキーマ以外の情報についても、同様の操作で設定することができます。
[例] スキーマ登録の例
スキーマ情報の一部を、Navigator辞書管理ツールを使用して登録します。
入力ファイルを作成し、1.で登録したスキーマ情報を辞書ユーティリティコマンドで抽出します。
2.で出力されたファイルの必要な箇所を変更して、スキーマ情報を登録するための入力ファイルを作成します。
3.で加工した入力ファイルを使用して、残りのスキーマ情報を辞書ユーティリティコマンドで登録します。
このように、入力ファイルを新規に作成するよりも、Navigator辞書管理ツールを使用して設定した情報を、抽出機能でファイルに出力してから、ファイルの必要な箇所だけ変更すると便利です。
辞書ユーティリティコマンドの機能
辞書ユーティリティコマンドでは、以下のことが行えます。
スキーマに対する操作
テーブルに対する操作
項目に対する操作
結合定義に対する操作
管理ポイントに対する操作
資源に対する非公開情報の操作
スキーマに対する操作では、以下のことが行えます。
スキーマの登録
登録済みスキーマの抽出
登録済みスキーマ情報の変更
登録済みスキーマの削除
テーブルに対する操作では、以下のことが行えます。
テーブルとテーブル内の項目の登録
登録済みテーブルの抽出
登録済みテーブル情報の変更
登録済みテーブルの削除
テーブルの公開条件の設定
テーブルの公開条件の抽出
項目に対する操作では、以下のことが行えます。
登録済み項目の抽出
登録済み項目情報の変更
結合定義に対する操作では、以下のことが行えます。
結合定義の登録
登録済み結合定義の抽出
登録済み結合定義の削除
管理ポイントに対する操作では以下のことが行えます。
管理ポイントの登録
登録済み管理ポイントの抽出
登録済み管理ポイント情報の変更
登録済み管理ポイントの削除
資源に対する非公開情報の操作では以下のことが行えます。
スキーマの非公開情報の設定
スキーマの非公開情報の設定解除
テーブルの非公開情報の設定
テーブルの非公開情報の設定解除
項目の非公開情報の設定
項目の非公開情報の設定解除
注意
辞書ユーティリティコマンドを使用してテーブルの公開条件の設定を行う場合、部門内の「すべてのユーザ」の設定が可能です。
テーブルの公開条件の設定を行った場合、対象となるテーブルに、すでに定義されている公開条件は上書きされます。
入力ファイルは、環境変数「RN_CHARACTER_SET」に設定した文字コードと同じ文字コードで作成してください。