イベントアナライザは商品の売上動向や消費者の行動パターンなど、複雑な問い合わせができます。
商品Aを購入後、3ヶ月以内に商品Bを購入した消費者や、最近半年で売上が増加傾向の商品を検索する、などです。
"xxx"を買った後に、"yyy"を買った人を抽出
Navigatorの問い合わせ表を元に、イベントアナライザ機能を動作させます。以下の例は、売上データより、"テレビ"を買った後に"パソコン"を買った顧客を抽出しています。顧客ごとに購入日をまとめて処理し、顧客単位に"テレビ"を買った後に"パソコン"を買ったという顧客を抽出します。この場合、グループ項目として"顧客識別ID"、順序項目として"購入日"を指定します。
売上額のランクが上昇している顧客の抽出
Navigatorの問い合わせ表を元に、イベントアナライザ機能を動作させます。以下の例は、売上額の高い順に顧客を並べ、上位10%の顧客を"ランク1"、10~20%の顧客を"ランク2"・・・90~100%の顧客を"ランク10"というように個々の顧客に対して、ランク付けを行ったデータより、売上額のランクが上昇している顧客を抽出しています。顧客ごとに売上のあった分析期間をまとめて処理し、顧客単位に売上額のランクが上昇している顧客を抽出します。この場合、グループ項目として"顧客識別ID"、順序項目として"分析期間"を指定します。
イベントアナライザ機能を利用するための留意事項
イベントアナライザ機能を利用するための留意事項について、以下に示します。
イベントアナライザ機能は各グループ項目内で、条件に合ったデータのみ抽出します。
イベントアナライザ機能を利用した問い合わせ表の作成は、Navigatorの問い合わせ表を作成した後にしか、利用できません。
イベントアナライザ機能を利用した問い合わせ表を作成する場合、直前のNavigatorの問い合わせ表を入力データとして処理します。Navigatorウィンドウに「問い合わせ表」が表示されている場合にしか、イベントアナライザ機能は利用できません。問い合わせ表の表の種類は問いません。
Navigatorの問い合わせ表に513バイト以上のデータ項目が存在する場合は、イベントアナライザ機能は利用できません。513バイト以上のデータ項目をイベントアナライザ機能で利用したい場合には、513バイト以上の項目を長さの短い別の項目に置き換えて利用してください。
Navigatorの問い合わせ表に、項目名が空文字の項目が存在する場合は、イベントアナライザ機能は利用できません。イベントアナライザ機能を利用する場合は、項目名を指定してください。
イベントアナライザ機能では、グループ項目や順序項目を一意として扱うために、Navigatorの問い合わせ表に同じ項目名が存在する場合は、イベントアナライザ機能の利用はできません。同じ項目名は指定しないようにしてください。
イベントアナライザ機能でイベントの発生した間隔を利用する場合には日付項目の入力データ値は必ず"YYYY-MM-DD"の形式のものを使用してください。"YYYY-MM-DD"は必ず4桁の年号、2桁の月、2桁の日のものを使用してください。
例)2002年1月1日の場合
2002-01-01
イベントアナライザ機能を利用した問い合わせ表を作成した場合、各種分析の指定画面で指定した内容を、イベントアナライザ定義ファイルに保存することができます。
イベントアナライザ機能では、10桁以上の数値項目、および小数部のある数値項目を浮動小数点で取り扱っています。そのため、あいまいな検索になる場合があります。
以下の問い合わせに対して、イベントアナライザの実行はできません。
表の種類が「集計表」で、表頭を指定している問い合わせ
複数ページの問い合わせ
中計行、または総計行が表示された集計表
表のオプションの[表側]タブで、[明細表作成時に合計行の表示指定を有効にする]を指定した問い合わせ
並べ替えの指定で、表示行数に[全て]以外を指定した問い合わせ
イベントアナライザを利用した問い合わせ結果に対して、以下の操作をする場合は、イベントアナライザの問い合わせ結果を先に閉じる必要があります。
ウィンドウを閉じる
レイアウトの変更
問い合わせの再実行
項目のスタイルの変更
イベントアナライザの問い合わせ結果に対しては、以下のコマンドが使用できません。
[問い合わせ表]メニュー
「表題」コマンド
「注釈」コマンド
「条件の表示」コマンド
「項目のスタイル」コマンド
「アラーム」コマンド
「イベントアナライザ」コマンド
「ドリルステップ」コマンド
「ドリルジャンプ」コマンド
「ドリルディテイル」コマンド
[ツール]メニュー
「Visualminer」コマンド
日付項目は、Navigator辞書管理ツールを使用して、すべての日付項目の項目属性を時間にしてください。