本書の目的
本書は、Interstage Navigator Serverのユーザーズガイドです。
本書では、Interstage Navigator Server(以降、Navigatorと呼びます)のNavigator Windowsクライアントを使用して、レポートを作成したり、個人の管理ポイントを登録したりする方法について説明します。
Navigatorは、OLAP(OnLine Analytical Processing:オンライン分析処理)のためのソフトウェアです。本製品により、リレーショナルデータベースを利用したOLAPを、容易に実現できます。
本書の読者
本書は、Navigatorの一般利用者の方に読んでいただくように書いてあります。
一般利用者は、利用グループに属するデータベースの直接的な利用者であり、辞書の管理者が設定した環境でNavigatorを使用して、以下の作業を行います。
問い合わせ表の作成
データ分析
個人の管理ポイントの設定
辞書の管理者とは、共通な目的でデータベースを利用するグループの管理者であり、Enterprise Editionを用いた運用における全社管理者や従来の部門別運用における部門管理者を意味します。
本書を読むためには、以下の知識が必要です。
Navigatorの機能の概要に関する知識
Windowsの操作に関する知識
業務に必要な知識
本書の構成
本書の構成と内容は以下のとおりです。
Navigatorでは、管理ポイント(分析の切り口)を使用して、簡単にレポートが作成できます。ここでは、Navigatorで作成できるレポートについて記載します。
Navigatorを使用して作成できるレポートの、基本となる操作を記載します。Navigatorで作成できるレポートの詳細は3章を参照してください。
Navigatorを使用して作成できるレポートの、作成手順を記載します。さらに、必要な設定がある場合は、4章を参照してください。
レポートを作成する時に、必要に応じて行う詳細設定を記載します。
NavigatorとExcel/他のアプリケーションを連携して利用する方法について説明しています。
問い合わせ結果の表示を、カスタマイズする設定方法を説明しています。
問い合わせ結果のデータを分析して、必要なデータを絞り込む、ドリリング、およびスライス&ダイスの概要を記載します。
エキスパートユーザが、実行できる二次加工分析、イベントアナライザ、スクリプティング、およびクロスクエリについて記載します。
管理ポイントは、データに対する管理・分析の視点です。Navigatorは、管理ポイントを使用してデータを分類したり、対象データの絞り込みを簡単な操作で行うことができます。ここでは、一般利用者である個人によって定義・変更される「個人の管理ポイント」の作成方法について記載します。
「パーシャルテーブル」は、一般利用者の指定により大規模なデータを絞り込んだテーブルです。ここでは、パーシャルテーブルの作成方法について記載します。
管理者からのメッセージを参照する
Navigatorでは、「システム管理者」や「辞書の管理者」からメッセージを「一般利用者」に送信する機能があります。ここでは、「一般利用者」が受け取ったメッセージの受信、参照方法について記載します。
CSVファイルを参照する場合の注意
データソースにCSVファイルを参照する場合の注意事項として、利用できない機能を説明しています。
データソースにCSVファイルを参照する場合は、事前に利用できない機能を確認してください。
本書の読み方
本書でのバージョンの表記を以下に示します。
本書での表記 | 製品 |
---|---|
9.6 | 9.6.0 |
Navigatorは、クライアント-サーバ型ソフトウェアです。本書では、サーバ側ソフトウェア(Navigatorサーバ)とクライアント側ソフトウェア(Navigator管理ツール、Navigatorクライアント)を総称して、「Navigator」と呼びます。
クライアント側ソフトウェアには、一般利用者向けのソフトウェアと、管理者向けのソフトウェアがあります。本書では、それぞれのソフトウェアを、以下のように呼びます。
一般利用者向けのソフトウェア:Navigatorクライアント
Navigatorクライアントには、以下の2つがあります。
Navigator Windowsクライアント
Navigator Webクライアント
管理者向けのソフトウェア:Navigator管理ツール
Navigator管理ツールには、以下の3つがあります。
Navigator 辞書管理ツール(画面上では、「Navigatorツール」と表示されます。)
Navigator データ登録ツール
Navigator カタログ管理機能(Webクライアントで利用できます)
Interstage Navigator Serverには、以下のファミリー製品があります。以下の2製品を総称して、「Interstage Navigator」と表記しています。
各製品で使用できる機能が異なっています。製品ごとの機能差については、“Interstage Navigator Server 概説書”の“製品別機能差一覧”を参照してください。
Interstage Navigator Server Enterprise Edition
Interstage Navigator Server Standard Edition
本書で使用している画面は、読者にイメージをつかんでいただくものであり、製品と若干異なることがあります。
略称
本書での表記 | 正式名称(本書での表記も含む) |
---|---|
Windows 8.1 | Windows® 8.1 |
Windows 10 | Windows® 10 Home |
Windows 11 | Windows® 11 Home |
Windows Server 2016 | Microsoft® Windows Server® 2016 Datacenter |
Windows Server 2019 | Microsoft® Windows Server® 2019 Datacenter |
Windows Server 2022 | Microsoft® Windows Server® 2022 Datacenter |
Windowsサーバ | Windows Server 2016 |
RHEL7 | Red Hat® Enterprise Linux® 7(for Intel64) |
RHEL8 | Red Hat® Enterprise Linux® 8(for Intel64) |
RHEL | RHEL7 |
Excel | Microsoft® Excel |
Word | Microsoft® Word |
SQL Server | Microsoft® SQL Server™ |
Visual Basic | Microsoft® Visual Basic® |
VBA | Microsoft® Visual Basic® Programming System Applications Edition |
Visual C++ | Microsoft® Visual C++® |
Oracle | Oracle® Database Standard Edition 2 |
Solaris | Oracle Solaris |
UNIX | Solaris |
Symfoware Server | Symfoware Server(Nativeインタフェース) |
Symfoware Server(Postgres) | Symfoware Server Client(Postgres)を使用して接続されたSymfoware Server(Postgres) |
Symfoware Analytics Server | Symfoware Server Client(Postgres)を使用して接続されたSymfoware Analytics Server |
Postgres | Enterprise Postgres ClientやSymfoware Server Client(Postgres)などにより接続された以下のPostgreSQLベースのデータベースの総称
|
Interstage Application Server | Interstage® Application Server Enterprise Edition |
Charset Manager | Interstage® Charset Manager |
輸出管理規制について
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商標
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Google Chromeは、Google Inc.の商標または登録商標です。
Lotus、およびLotus 1-2-3は IBM Corporation の商標です。
Interstage、Symfoware、Systemwalkerは、富士通株式会社の登録商標です。
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
そのほか、本書に記載されている会社名、および製品名は、それぞれ各社の商標、または登録商標です。
令和4年 8月 初版 |
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