クラスタのセットアップ前の確認
フレームワークのデータベースを作成するとき、ファイルシステム上にインベントリデータベース(50MB)も自動的に簡易作成されます。インベントリデータベースを作成する際は、DRMS編集ファイルで「dbimport=YES」と設定されている必要があります。
そのため、クラスタのセットアップを行う前に、DRMS編集ファイルで「dbimport=YES」と設定されていることを確認してください。
クラスタのセットアップ
共有ディスクの準備をします。
ボリューム管理ソフトウェアなどを使用している場合は、Systemwalker Centric Managerで使用するボリュームを起動します。
Oracle Solaris Clusterを使用する場合は、Systemwalker Centric Managerで使用する共有ディスク上のデバイスグループをプライマリノードへスイッチオーバします。
以下の場合、RDB管理情報専用パーティションを準備します。
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをマウントします。
Oracle Solaris Clusterで、RDB管理情報専用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、Systemwalker Centric Managerで使用する共有ディスク上のデバイスグループをプライマリノードへスイッチオーバします。
以下のコマンドを実行し、セットアップメニューを表示します。
/opt/systemwalker/bin/mpsupclt -k Primary -i 引継ぎIPv4アドレス -h 論理ホスト名 -m マウントポイント [-l]
[引継ぎIPv4アドレス]
Systemwalker Centric Manager用サービスで使用する引継ぎIPv4アドレスを指定します。
[論理ホスト名]
引継ぎIPv4アドレスに対するネットワークのホスト名を指定します。
[マウントポイント]
共有資源用パーティションをマウントするディレクトリを指定します。
[-l]オプション
環境構築処理で環境構築情報ファイルを利用する場合に指定します。環境構築情報ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
IPv6アドレスを引継ぎIPに指定する場合など、mpsupclt(クラスタの環境設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
セットアップメニューで、「5」を入力します。
保守メニューで、「2」を入力し、「2:Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成」を選択します。
運用管理サーバの環境を作成します。
「y」を入力します。
バックアップデータ格納先ディレクトリを指定します。ここでは、事前にバックアップしたバックアップデータの格納先を入力してください。
例)
バックアップ時に退避先ディレクトリとして「/backup」を指定していた場合は、「/backup」を指定します。
ObjectDirectorのポート番号を指定します。
ObjectDirectorで使用するポート番号を入力します。
デフォルトの設定を使用する場合は入力画面でENTERキーを押します。
管理ドメインを指定します。
任意の管理ドメイン名を入力します。
データベース用デバイス名を設定します。
バックアップデータの設定内容が表示されます。
同じ内容で環境を作成する場合は「y」を入力してください。
異なるデバイスを設定する場合は「n」を入力してください。
【Solaris版】
【Linux版】
「n」を入力した場合、各データベース用デバイス名を設定します。ここでは、共有ディスクのデータベース用デバイス名を設定します。
以下の通常のデバイス形式を使用しない場合は[Enter]キーを入力してから、共有ディスクのデータベース用デバイス名をフルパスで設定します。
通常のデバイス形式 | |
---|---|
Solaris版 | /dev/(r)dsk/~ |
/dev/~ | |
Linux版 | /dev/~ |
/dev/dev_symfoware/~ |
RDB管理情報専用パーティションにファイルシステムを作成している場合、RDB管理情報デバイス名には、[Enter]キーを入力してから、共有ディスク上に設定したRDB管理情報専用パーティションをマウントするディレクトリを設定してください。
注意
データベース用ディレクトリおよびデバイス名は115バイト以内で指定してください。
データベース用ディレクトリおよびデバイス名に半角空白、タブ、カンマ「,」、セミコロン「;」、単一引用符「'」、二重引用符「"」、逆引用符「`」、番号記号「#」、縦線「|」、括弧「(」、「)」、大括弧「[」、「]」、山形括弧「<」、「>」、等号「=」、アスタリスク「*」、アンパサンド「&」、ハット「^」、疑問符「?」、感嘆符「!」、円記号「\」、ドル記号「$」、およびマルチバイト文字は指定できません。
ポイント
共有ディスク上にRDB管理情報専用パーティションが用意できない場合は、共有ディスク上に設定した共有資源用パーティションをマウントするディレクトリを任意のディレクトリとして設定することができます。そのほかのディレクトリ(ローカルディレクトリ)を任意のディレクトリとして設定することはできません。
【Solaris版】
【Linux版】
データベースサイズを設定します。
作成するフレームワークデータベースの領域を設定します。
注意
バックアップ時のデータベースサイズより小さいデータベースサイズは設定しないでください。
環境作成を開始します。
設定情報を確認し、「y」を入力します。フレームワークデータベースの作成を開始します。
環境作成が正常に終了した場合は、以下のメッセージが出力されます。以下のメッセージが出力されなかった場合は、再度、環境を作成してください。
共有資源用パーティション、RDB管理情報専用パーティションについてマウントの設定を行います。
設定手順の詳細については、“マウントの設定(運用管理サーバ)”を参照してください。
以下の場合、RDB管理情報専用パーティションをアンマウントします。
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをアンマウントします。Oracle Solaris Clusterで、パーティションをGlobal File Systemで作成する場合はアンマウント不要です。