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Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)
FUJITSU Software

4.3.3 主系サーバのダウン時

自動アクションの抑止方法により、以下のように対処方法が異なります。

4.3.3.1 自動アクションの実行の抑止・解除を手動で実行している場合

従系サーバで運用する

従系サーバで、自動アクションの抑止を解除して障害に対処してください。

以下のコマンドを実行し、自動アクションの抑止を解除します。mpaosment(自動アクションの実行抑止コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

Windows版】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\mpaosment -S

【UNIX版】

/opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosment -S

主系サーバを復旧する

従系サーバで再度自動アクションを抑止してください。

抑止方法については、“従系サーバの構築”または“従系サーバの構築”を参照してください。

主系サーバを切り替える

主系サーバがダウンし、復旧が見込めない、または長期化した場合は、従系サーバを主系サーバに切り替えて、障害対処を継続してください。

切り替え方法については、“復旧”を参照してください。

4.3.3.2 自動アクションの実行の抑止・解除を自動で実行している場合【Windows版】

従系サーバで運用する

主系サーバから従系サーバに、自動アクションが引き継がれます。

従系サーバで障害に対処してください。

注意

  • 主系サーバのCPU負荷が高く、滞留している自動アクションが多い場合、主系サーバから従系サーバに引き継がれない自動アクションが発生することがあります。

  • 主系サーバが自動アクションを実行した直後にダウンした場合、ダウン直前に実行した自動アクションは、従系サーバで保留されているため、従系サーバで再度実行されます。

主系サーバを復旧する

主系サーバを復旧し、従系サーバでmpaosdupact(二重化環境におけるアクション復旧コマンド)を実行して、正常運用時の自動アクションの実行環境に戻します。

ポイント

  • mpaosdupactコマンドを実行する前に従系サーバがダウンした場合

    主系サーバで-fオプションを指定したmpaosdupactコマンドを実行して自動アクションの実行環境を強制復旧します。

    強制復旧を行うと、従系サーバでmpaosdupactコマンドを実行した場合と同じように主系サーバでの自動アクションの実行を開始します。

    なお、強制復旧後に従系サーバが起動した場合、主系サーバと従系サーバの両方で自動アクションが実行されます。この場合は、従系サーバで、mpaosdupactコマンドを実行することにより、従系サーバでの自動アクションの実行が抑止されます。

  • 主系サーバダウン中に発生したイベントに対する自動アクションを、復旧後に主系サーバで実行したくない場合

    主系サーバにダウン中に発生したすべてのイベントが通知されたことを確認してから、mpaosdupactコマンドを実行します。または、mpstayevtinit(滞留イベント初期化コマンド)で、滞留中のイベントを削除してから、mpaosdupactコマンドを実行します。

主系サーバを切り替える

主系サーバがダウンし、復旧が見込めない、または長期化した場合は、従系サーバを主系サーバに切り替えて、障害対処を継続してください。

切り替え方法については、“復旧”を参照してください。