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Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)
FUJITSU Software

3.7.2 サーバ間連携

サーバ間連携とは、運用管理サーバ二重化(連携型)の環境で、一方の運用管理サーバで監視イベントを対処するなどして状態を変更した場合に、連携先の運用管理サーバの監視イベントログ(データベース)に格納済である同一の監視イベントについても、状態変更を自動反映する機能です。

連携先の運用管理サーバの監視イベントログにまだ格納されていない、監視イベントそのものを自動的に格納する機能ではありません。

サーバ間連携を行う場合の注意事項を以下に説明します。

サーバ間連携の前提条件

連携先の運用管理サーバが停止時における、サーバ間連携の動作について

状態を変更した監視イベントのサーバ間連携情報はメモリに一時保存され、連携先の運用管理サーバの起動後にサーバ間連携されます。

一時保存されるサーバ間連携情報の件数について、以下の設定によって決まる上限があります。

また、一時保存されたサーバ間連携情報の件数が上限に達した状態で、新たに監視イベントの状態変更を行った場合は、最古のサーバ間連携情報から順に破棄します。

この時、以下のメッセージを出力し、破棄した監視イベント番号を通知します。

メッセージの出力先は、UNIXの場合はシスログ、Windowsの場合はイベントログ(アプリケーション)です。

MpOpmln: 警告: 1010: 未送信データの個数が指定した数を超えた為、データ(監視イベント番号=%1)は破棄されました (%2)

%1: 破棄したデータの監視イベント番号

%2: 連携先システム名

連携先の運用管理サーバで、サーバ間連携情報の到着後に監視イベントが到着した場合

以下の条件すべてを満たす場合、“条件2”の時点で、エラーメッセージ等は出力されません。

また、“条件3”の後でサーバ間連携はされません。

条件1

監視イベントの状態を変更する。

条件2

“条件1”のサーバ間連携情報が、連携先の運用管理サーバに到着する。

ただし、“条件1”と同一の監視イベントは、この時点では、まだ連携先の運用管理サーバには到着していない。

条件3

“条件1”と同一の監視イベントが、連携先の運用管理サーバに到着する。

従系サーバを主系サーバに切り替えて運用する場合

以下の条件すべてを満たす場合、“条件3”の時点で、主系サーバでの自動アクションは抑止されずに実行されます。

条件1

主系サーバがダウンした場合等に、従系サーバを主系サーバに切り替えて運用する。

条件2

従系サーバ(主系に切り替え後)で監視イベントを対処する。

ただし、これと同一の監視イベントは、この時点では、まだ主系サーバには到着していない。

条件3

主系サーバが復旧し、“条件2”と同一の監視イベントが到着する。