システムに対する不当な操作は、できるだけ早く発見しなければなりません。そのためには、監査ログの集計を毎日実施し、分析する必要があります。また、監査ログの収集・集計・分析作業によるサーバへの負荷を減らし、通常業務に支障をきたさないように、作業は夜間に行うことが必要です。
そのためには、運用管理サーバにおいて、OSに標準で提供されている「タスク」などのスケジューラ機能に、集計を実行するスケジュールを登録し、自動で作業できるようにする必要があります。
以下に、集計実行コマンドをスケジューラに登録する手順を示します。
運用管理クライアント上に保存した問い合わせファイルを運用管理サーバ上の下記ディレクトリへコピーします。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\data\total
運用管理サーバ上の任意のスケジューラ機能にmpatareportput(集計レポート出力コマンド)を、以下のように登録します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\mpatareportput OpeLogCheck.rne OpeLogCheck
→Systemwalker Operation Manager運用の定義情報変更・操作分析問い合わせサンプルファイルによる集計が、毎日実行されるようにスケジュールされます。
mpatareportput(集計レポート出力コマンド) はオプション指定により出力形式や出力ファイル名を変更することができます。mpatareportput(集計レポート出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
運用
夜間のうちに集計されCSV形式に出力された結果をもとに、前日のシステム運用の様子を分析します。分析の結果、システム運用に問題があると判断された場合は、追跡調査を実施したり、管理者や責任者に報告するなどして、少しでも早く運用ルールに沿ったシステム運用に戻します。また、結果は点検資料としてレポートに出力し、保管しておきます。
以下の3種類の運用例を説明します。
不正ユーザのログインを分析する
業務時間外での不正な定義変更・操作を分析する
ユーザの役割の範囲外となる操作を分析する