WebAdminでの災害対策運用のセットアップ手順を説明します。
インスタンスが災害対策運用に関する以下の要件を満たす場合、FUJITSU Enterprise Postgres 14の非同期スタンバイインスタンスにMirroring Controllerをセットアップすることができます。
選択したインスタンスはカスケードクラスタ内のスタンバイインスタンス(選択したインスタンスのマスタがスタンバイインスタンス)である
選択したインスタンスとそのマスタ間のレプリケーションの状態が asyncである
選択したインスタンスのマスタとそのマスタの間のレプリケーションの状態が asyncである
選択したインスタンスのマスタのマスタはマスタインスタンスであり、少なくとも2つのスタンバイインスタンスがある
選択したインスタンスとそのマスタには、Mirroring Controllerが設定されていない
運用センタのセットアップ
運用センタのプライマリサーバでインスタンスを作成します。
作成方法は、“導入ガイド(サーバ編)”の“インスタンスの作成”を参照してください。
手順1で作成したインスタンスから、運用センタのスタンバイサーバに同期スタンバイインスタンスを作成します。
作成方法は、“運用ガイド”の“スタンバイインスタンスの作成”を参照してください。
手順1および手順2で作成したインスタンスにMirroring Controllerをセットアップします。その際、[自動スイッチオーバーを有効にする]で“はい”を選択し、自動切り替えと切り離し機能を有効にしてください。
セットアップ方法は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“Mirroring Controllerのセットアップ”を参照してください。
災害対策運用の場合は、[災害対策運用]セクションが表示されますので、値を設定してください。
[待機センタモードでのサーバ種別]: 待機センタモードで運用するMirroring Controllerのサーバ種別が表示されます。
[運用センタの接続先情報]: 待機センタのプライマリ候補サーバとして運用するサーバが、運用センタのマスタサーバに接続するための情報をPostgreSQLの接続文字列の形式で指定します。host、port、application_name、target_session_attrsの指定は必須です。application_nameには、postgresql.auto.confで指定しているprimary_conninfoパラメータのapplication_nameの値と同じ値を設定します。target_session_attrsにはread-writeを設定します。本パラメータの指定値に円記号(\)を含める場合は、円記号を2つ続けて指定してください。
[待機センタの接続先情報]: 待機センタの相手サーバに対する接続先情報を指定します。待機センタのスタンバイサーバとして運用するサーバが、待機センタのプライマリ候補サーバに接続するための情報をPostgreSQLの接続文字列の形式で指定します。host、port、application_nameの指定は必須です。application_nameには、postgresql.auto.confで指定しているprimary_conninfoパラメータのapplication_nameの値と同じ値を設定します。target_session_attrsを指定する場合はread-writeを設定しないでください。本パラメータの指定値に円記号(\)を含める場合は、円記号を2つ続けて指定してください。
待機センタのセットアップ
運用センタのプライマリサーバで作成したインスタンスから、待機センタのプライマリ候補サーバに非同期インスタンスを作成します。インスタンス作成時に、[レプリケーションモード]で“非同期”を選択してく作成方法は、“運用ガイド”の“スタンバイインスタンスの作成”を参照してください。
プライマリ候補サーバで作成したインスタンスから、待機センタのスタンバイサーバに非同期インスタンスを作成します。インスタンス作成時に、[レプリケーションモード]で“非同期”を選択してください。
作成方法は、“運用ガイド”の“スタンバイインスタンスの作成”を参照してください。
手順1および手順2で作成したインスタンスにMirroring Controllerをセットアップします。その際、[自動スイッチオーバーを有効にする]で“はい”を選択し、自動切り替えと切り離し機能を有効にしてください。また、[災害対策運用]のパラメータを設定してください。
セットアップ方法は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“Mirroring Controllerのセットアップ”を参照してください。
災害対策運用の場合は、[災害対策運用]セクションが表示されますので、値を設定してください。
[待機センタモードでのサーバ種別]: 待機センタモードで運用するMirroring Controllerのサーバ種別が表示されます。
[運用センタの接続先情報]: 待機センタのプライマリ候補サーバとして運用するサーバが、運用センタのマスタサーバに接続するための情報をPostgreSQLの接続文字列の形式で指定します。host、port、application_name、target_session_attrsの指定は必須です。application_nameには、postgresql.auto.confで指定しているprimary_conninfoパラメータのapplication_nameの値と同じ値を設定します。target_session_attrsにはread-writeを設定します。本パラメータの指定値に円記号(\)を含める場合は、円記号を2つ続けて指定してください。
[待機センタの接続先情報]: 待機センタの相手サーバに対する接続先情報を指定します。待機センタのスタンバイサーバとして運用するサーバが、待機センタのプライマリ候補サーバに接続するための情報をPostgreSQLの接続文字列の形式で指定します。host、port、application_nameの指定は必須です。application_nameには、postgresql.auto.confで指定しているprimary_conninfoパラメータのapplication_nameの値と同じ値を設定します。target_session_attrsを指定する場合はread-writeを設定しないでください。本パラメータの指定値に円記号(\)を含める場合は、円記号を2つ続けて指定してください。
注意
待機センタで災害対策運用のセットアップを実施する場合、 待機センタのプライマリ候補サーバのsynchronous_standby_namesパラメータには、待機センタのスタンバイサーバのapplication_nameの値を設定します。
[非同期WAL送信に追従]の設定
[非同期WAL送信に追従]の設定を使用すると、スタンバイサーバを別のリモートサーバに迅速にスイッチオーバすることができます。WebAdminでの災害対策運用を簡単かつ迅速に行うために、[非同期WAL送信に追従]を設定することを推奨します。詳細は、“following_async_walsenders”を参照してください。
[インスタンス]タブで、運用センタのプライマリサーバのインスタンスを選択します。
をクリックして[設定]画面を開き、[PostgreSQLの設定]の横にある
をクリックします。
[非同期WAL送信に追従]を“on”または“on (待機センタのプライマリ候補サーバ)”に設定して、をクリックします。
[インスタンス]タブをクリックして、インスタンスの詳細画面に戻ります。
をクリックして運用センタのプライマリサーバのインスタンスをリロードし、変更を反映します。
リカバリの設定の更新
運用センタのスタンバイサーバが昇格した場合に、待機センタ側からの接続先が自動的に切り替わるようにリカバリの設定を更新します。これにより、運用センタのプライマリサーバで異常が発生し、運用センタのスタンバイサーバが昇格した場合、待機センタのプライマリ候補サーバのストリーミングレプリケーションの接続先が自動的に運用センタのスタンバイサーバに切り替わります。
[インスタンス]タブで、運用センタのスタンバイサーバのインスタンスを選択し、をクリックします。
待機センタのプライマリ候補サーバのIPアドレスからストリーミング要求を受け入れるためのエントリーを追加します。
[インスタンス]タブをクリックして、インスタンスの詳細画面に戻ります。
をクリックして運用センタのスタンバイサーバのインスタンスをリロードし、変更を反映します。
待機センタのプライマリ候補サーバのインスタンスを選択します。
をクリックして[設定]画面を開き、[リカバリの設定]の横にある
をクリックします。
プライマリサーバへの接続のみを受け付けるように、[対象セッションの属性]を“read-write”に設定します。
[レプリケーションホスト名]に、運用センタのスタンバイサーバのインスタンスを設定し、をクリックします。
をクリックします。
[インスタンス]タブをクリックして、インスタンスの詳細画面に戻ります。
をクリックし、
をクリックして待機センタのプライマリ候補サーバのインスタンスを再起動し、変更を反映します。